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AIR & ARMOR
この『AIR & ARMOR』では東西ドイツ国境のチューリンゲン地方からフランクフルトとシュツットガルトへと向かうための要衝ビュルツブルク付近での戦いを扱います。ルールが標準ゲームと上級ゲームに分かれていて、標準ゲームでは基本の地上戦を扱い、上級ゲームでは電子戦、航空戦力、化学戦、工兵や地雷といったルールが加わります。核兵器はありません。 両軍が交互に基幹編制単位部隊(旅団または師団)を活性化させて、それに所属する連隊毎に行軍・強襲・速攻といった任務を指定するシステムですが、ワルシャワ条約軍はターンの初めに任務を指定しておかなければならず部隊運用の融通が利かなくなっています。マップはフルマップ1枚、コマは中隊規模のユニットにステップ数(中隊の個数)を組み合わせる方式です。 同じ戦場、同じ部隊であっても、状況の異なるシナリオが複数用意されています(標準ゲーム用が4本、上級ゲーム用が6本)。 1988年にボックスアートが変更された第二版が同じWest End社から出版された他、2024年にはCompass Games社から『Air & Armor: Würzburg, Designer Signature Edition』のタイトルで改訂・再出版されています。 #第三次世界大戦 #西ドイツ戦線 ターンスケール: 1ターン=2時間 マップスケール: 1ヘクス=1マイル ユニットスケール: 1コマ=中隊~大隊 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/116
戦術作戦級 東西熱戦 Bruce Maxwell 2人Sin Oga
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ARMS RACE
『ARMS RACE』は全面的戦略のシミュレーションです。戦場の自軍を指揮するだけではなく、ワシントンやモスクワ、ペキンから自国の戦争準備を指導するのです。自分の目論む様に世界の成り行きを具体化させると共に、生産する軍事力の種類も決めなければなりません。 この『ARMS RACE 軍拡競争』はプレイヤーがアメリカ、ソ連、中国の最高指導者となり、政治的経済的または軍事的に世界の支配を目指すゲームです。VG社の『Cold War』とかSupremacy社の『Supremacy』といったゲームの系列です。50年代、60年代、70年代、80年代の各十年紀を扱うシナリオと、1950年から2001年までのキャンペーンシナリオ(200ターン‼)が入っています。 これはオークションで購入したもので、情報がほぼありません。メーカーはアメリカのペンシルベニア州所在のDave Casciano Co. Attack International Wargaming Assoc.という会社で、個人企業と思われるのですが、この時点で複数のゲームを出版して、英独伊豪に輸出までしています(と、封入のカタログには書いてあります)。 いかにも個人企業っぽく、地図やコマのフォントやイラストがフリーハンドで見た目はよくありません。地図のエリアはコマが置けないくらい小さい所があったり、情報が読みづらかったりとプレイに支障をきたすほどです。ルールもよく言えばシンプル、悪く言えば雑です。しかしながら同じ様なテーマでは『Cold War』は軍事衝突がなく、『Il Grande Conflitto』は逆にほぼ軍事面のみ、『Supremacy』はアレという中で、これにはタイトル通り軍事技術の発展という要素も入っていることもあり、人さえ揃えばプレイしてみたいものではあります。 ルールブックによれば、ナチスが生き残ったという設定で4人目のプレイヤーが参加するデラックス版もあるということで、なかなかに謎の深いゲームです。 #第三次世界大戦 #核の時代 ターンスケール: 1ターン=1季節(4ターンで1年) マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 不明 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/19 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/23
Jon Vector マルチP戦略級 核時代の世界戦争 Dave CascianoSin Oga
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Soldier King
先の皇帝が世継をもうけずに身罷ると、四人の僭称者が深紅の玉座の継承に名乗りを挙げた。東からはアルカディア王ロナルフが、西からはハルワツカのゾグ王が、南からはブラヴァンスのレオナルドの大軍が、そして寒風吹き荒ぶ北からはルドウィッヒ王の屈強なアルゴジア兵が押し寄せて来た。四人の君主は帝国の肥沃な中核地で顔を合わせ、外交と陰謀と死との難解なダンスを始めたのであった。 これは1982年発売の古いゲームです。昔々GDW社のカタログで目にしてから気になっていたのですが入手の機会がなく、21世紀になってからようやくオークションで購入できました。開封済みとはいえ未使用の美品が1000円で投げ売り状態でした。 スペイン継承戦争からポーランド継承戦争、オーストリア継承戦争、七年戦争といった18世紀の軍人王の時代の外交と戦略を架空の大陸エスタヴィア帝国上で再現します。多人数ゲームらしく非常に簡単なルールながら歩兵、重騎兵、軽騎兵の特徴や練度、塹壕などを表すルールも含まれています。目的は敵勢力の殲滅ではなく、7つの選帝都市の過半数を確保して皇帝に選ばれることなので、終盤のダラつきも防がれます。 架空の世界とはいえ、王や将軍といったキャラクター要素もなく、魔法も存在しません。キャッチーなところは全然ないですね。 GDW社からはこれのシステムを応用した『House Divided』という南北戦争のゲームも発売されていました(うろ)。 #継承戦争 #架空世界 ターンスケール: 1ターン=1季節 マップスケール: ポイントトゥポイント制 ユニットスケール: 1コマ=10000~20000名
William H. Keith Jr. マルチP戦略級 架空の帝国における継承戦争 Frank Alan ChadwickSin Oga
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JULIUS CAESAR
「遍くガリアの地は三つに分かれ...」ユリウス・ガイウス・カエサル、『ガリア戦記』より ガリア炎上! B.C.58年、野蛮なゲルマン部族が南フランスのローマ領に侵入した。7年の間、ユリウス・カエサルは、前線の平和と自身の政治的地位の向上とを望む野心に衝き動かされ、ライン川の流域からブリテン島の海岸までに至る一連の戦役で蛮族との戦いにその身を投じたのだ! これはカエサルのガリア戦役のゲームです。ローマ軍と、ローマの支配に叛旗を翻すガリア人との非対称戦を扱います。戦闘力では圧倒的なローマ軍ですが、異国の地で補給に苦しむほか、カエサルはローマでの政争にも煩わされます。 ガリアの様々な部族をカードで管理し、従属化させたり反乱させたりと、スケールの大きい古代戦ゲームらしく他とは違うルールが多いです。正直言って、うろ覚えどころではなくルールがほぼ思い出せません。 シナリオはB.C.58年から2年間のローマのガリア介入初期、B.C.56年から3年間のブリタンニア侵攻、B.C.52年の1年間を扱うウェルキンゲトリクスのガリア大乱、B.C.58年からB.C.50年までのキャンペーンゲームの4本があります。 カエサルは欧米ではそこそこ人気のテーマですが日本ではさっぱりですね。国産のゲームが見当たりません。 #カエサル #ガリア戦記 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月(冬季は4ヶ月) マップスケール: 1ヘクス=20マイル ユニットスケール: ローマ軍団は約4,500名、補助兵団は約2~3,000名、部族は様々
Jeff Easley 戦役級 SPI Brand カエサルのガリア戦役Sin Oga
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BARBAROSSA
「赤髭作戦が始まると、世界は息を吞むだろう。」アドルフ・ヒトラー、1941年 1941年6月21日。ドイツの7個軍、4個装甲集団および3個航空艦隊がロシアの門前に整列した。300万を超える人員、60万の車両、75万の馬匹、3800の装甲戦闘車両そして1800の航空機が400万以上の兵員を数えるソビエトの10個軍に向かい合った。史上最大の戦いが始まろうとしていた... これはアメリカのTSR社が発売した第二次世界大戦の独ソ戦を全期間・全域で扱う大型ゲームです。SPIブランドのゲームですが、旧SPI社とは関係のない完全新作でした。 フルマップ2枚に東西はカスピ海からベルリンまで南北はザカフカスからフィンランドまでを収め、開戦から終戦までを扱います。同じようなテーマはAH社の『Russian Campaign』や『Russian Front』などありましたが、自分は『1941』のようなライトなバルバロッサ作戦ものしか持っていなかったので一つくらいあってもいいかなと思って手を出したのでした。 しかしこれはお手上げです。サイズが大きいのは覚悟していたことですが、それ以外のすべてが細かいのです。部隊規模は軍団~軍規模で一見ユニットも少なめですが、戦力ポイントを使っているので実質的に連隊~師団規模になります。パルチザンも戦力ポイントを持って登場し、状況によっては正規兵化することもあります。プレイのシーケンスも細かく、且つ独特なために1ターンにすごく時間がかかります。当然、生産や政治情勢についてのルールもあります。地形も細かくて、山も森も2種類、川は3種類あります。ここまで何もかも細かくしなくてもいいのにとしか思えません。頑張って和訳したけれど、そこまででした。 一応シナリオは、41年6月から始まる「バルバロッサ」(8ターン)、42年5月からの「ブラウ」(13ターン)、43年7月からの「ツィタデレ」(11ターン)の3本と、それぞれを終戦まで行うキャンペーンシナリオ3本があります。 #バルバロッサ作戦 #独ソ戦 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月 マップスケール: 1ヘクス=44㎞ ユニットスケール: 1コマ=軍団~軍(戦力ポイント併用) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/204 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/8
Keith Parkinson 戦略級 SPI Brand WWⅡ欧州東部戦線Sin Oga
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SUMMER LIGHTNING
『Summer Lightning』は第二次世界大戦のヨーロッパにおける最初の戦役、1939年9月のポーランド侵攻を扱う軍事シミュレーションゲームです。 本作はアメリカのLock 'n Load Publishing社が発売したポーランド戦役のゲームです。ポーランド戦役は歴史としてはマイナーではないものの、ゲームではそれまであまり取り上げられないテーマでした。21世紀になるとネタが尽きてきたのか、マイナーなテーマの出版も増えたようです。 いわゆるチットドリブンシステムで、活性化した司令部の指揮範囲内のユニットが行動します。その行動を開始する前に、戦線を突破して戦果を拡大するための「EXPLOIT」ユニットを指定しておくのが、特徴的なルールです。また戦術チットを使用する戦闘も若干珍しい感じです。 基本的には9月1日から始まってポーランドの降服まで行うヒストリカルシナリオが1本あるだけですが、様々な可能性の状況を試せるオプションが10種類以上あります(組み合わせての使用も可能です)。ソ連軍の侵攻がなかったり、フランス軍が活発に活動したりという歴史のイフが手軽に試せます。 #9月戦役 #ポーランド ターンスケール: 1ターン=2日間 マップスケール: 1ヘクス=30㎞ ユニットスケール: 1コマ=師団規模(連隊~軍団もあり)
Mark von Martial 作戦級 WWⅡ欧州東部戦線 Brian TrainSin Oga
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La Guerre de l'Empereur
『La Guerre de l'Empereur』は2人から7人用のゲームで、各プレイヤーは1805年から1815年のナポレオン戦争期におけるヨーロッパ主要国のうち1国を担当します。プレイヤーは経済的および政治的決断を行い、同盟を形成して戦争に臨み、また戦場で自分の軍隊を指揮します。それぞれのプレイヤーには敵を打ち負かしてヨーロッパの地図を描き替える可能性があるのです。 本作はほぼナポレオニック専門のウォーゲームメーカーのOSG社が発売したものです。ナポレオン戦争のキャンペーンをヨーロッパと北アフリカ・中近東の全域で再現します。参加国はフランス、イギリス、ロシア、オーストリア、プロイセン、スペイン、オットマン帝国で、プレイヤー人数によって参加国が決まります。ゲームは1805年の秋に始まり、最長で1815年の秋まで続きます。 この規模のゲームでは珍しい戦術戦闘ルールを採用しています。また各国の財政を表すのに「お札」を使っているのも珍しいです。 『Napoleonic Wars』(GMT)や『SOLDIER EMPEROR』(AP)がある以上プレイ機会はほぼないものの、戦略級ナポレオニックは華やかで見ているだけでも楽しいコレクションアイテムとなっています。 #ナポレオン #ナポレオニック ターンスケール: 1ターン=1季節(3ヶ月) マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=軍団(師団を配属)・艦隊(各種艦船64隻)(リーダー有) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/53 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/33
Christpher Moeller マルチP戦略級 ナポレオン戦争 Nicholas Pilartz, Kevin ZuckerSin Oga
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The Defense of RORKE'S DRIFT
このゲームは、表題の『The Defense of RORKE'S DRIFT』と『THE BOER WAR』というシステムもスケールもまったく違う2つのゲームが1つのパッケージになったものです。どちらも19世紀終盤の南アフリカにおける大英帝国の植民地戦争で、イギリス軍が苦戦しながらも勝利を掴み取った戦いという点は共通しています。 『The Defense of RORKE'S DRIFT』 1月22日午後5時頃、ロークス・ドリフトの伝道所をおよそ4千のズールー族の大軍が襲撃します。守るはイギリス軍の第24連隊第2大隊B中隊を中心に、入院患者や非戦闘員も含めた約150名。戦いは夜を徹して続き、23日の早朝に終結します。「thin red line」は伝道所を守り切り、最大級の賛辞を受けることになります。 これはロークス・ドリフトの戦いを兵士1人のスケール(ズールー族は1コマ5人)で描く詳細な戦術級ゲームです。詳細といっても時間のスケールはやや長めで、戦闘のルール自体はあっさりしたものです。しかし、屋根に登ったり下りたり、火を点けたり消火したり、壁に穴を開けたり、負傷者を運んだりと特別な行動がたくさんあるのでプレイはなかなか大変です。そのため練習用の1人シナリオを始め、仮想状況も含めた5本のシナリオが用意されています。 参考に、パラマウント映画の「ZULU(邦題:ズール戦争)」(1964年、監督サイ・エンドフィールド、主演スタンリー・ベイカー)も必見です。 ターンスケール: 1ターン=30分 マップスケール: 1ヘクス=10フィート ユニットスケール: 1コマ=英国軍1人、ズールー族5人 『THE BOER WAR』 ボーア戦争は大英帝国とトランスバールのボーア共和国およびオレンジ自由国との間での戦争です。トランスバールにとっては独立戦争、イギリスにとっては帝国主義拡張戦争でした。1899年10月に始まって1902年5月にボーア人の敗北で終結し、ボーア共和国は大英帝国に併合されることになります。 こちらは2年半に及ぶボーア戦争を戦略的スケールで扱うゲームです。イギリス軍は大軍を擁しますが神出鬼没のゲリラ戦を行うボーア人に翻弄されます。リアクション移動や戦闘回避といったゲリラ戦らしいルールや政治的影響のルールがあり、難易度はかなり高めです。 戦争前半、戦争後半、フルキャンペーンの3本のシナリオが用意されています。 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月 マップスケール: 1ヘクス=15マイル ユニットスケール: 1戦力ポイント=イギリス軍500人、ボーア333人(3戦力で1000人) #ズールー戦争 #ボーア戦争 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/76 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/86
Alphonse de Neuville "The Defense of Rorke's Drift" 戦術級 / 戦役級 イギリスの植民地戦争 Peter Bertram / Eric Faust & Lew FisherSin Oga
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BREZHNEV'S WAR
『BREZHNEV'S WAR』は異世界史ウォーゲームであり、ソビエト連邦の指導部がヨーロッパ戦後体制の転覆を図ってサイゴン陥落から1980年の終わりまでのどこかで(アフガニスタン侵攻の代わりに)始める軍事作戦の最初の30日間における戦略的パラメータの研究を意図したものです。 2010年代後半からウォーゲーム業界では(特にアメリカで)「NATO対WP」テーマがブームになっていて、本作もそうした中の一品です。しかしこのCompass Games社は他にも『Doomsday Project』シリーズを発売している上に、VGの『NATO』とGDWの『The Third World War』も再販しており、一社で出し過ぎでは?という気もします。 基本ルールは簡単と言えるレベルで、空軍力や電子戦もポイント制のシンプルなものです。純粋に陸上戦力での決着を目指すゲームです。化学兵器や核兵器、避難民のルールもありません。 ユニット規模も師団規模と大きめなので、コマ数も少なくてプレイしやすいはずですが、何せフルマップ3枚という巨大な面積がプレイの障害になっています。 #第三次世界大戦 #西ドイツ戦線 ターンスケール: 1ターン=3日 マップスケール: 1ヘクス=6.66マイル(10.8㎞) ユニットスケール: 1コマ=師団 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/111 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/118
作戦級 東西熱戦 Ty Bomba 2人Sin Oga
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NUCLEAR ESCALATION
『Nuclear Escalation』は2ないし6人用のゲームです。各プレイヤーは「世界の大国」となって、政治宣伝のテクニックや核兵器の戦略的使用を通じて、世界の支配権を得ようとします。でも、万全の戦略が常に成功するとは限りません。現実同様、戦略的決断の結果は予測できるものではなく、死の灰の拡散の危険性のような要素は実行の後にわかるのです。 これは『Nuclear War』のエキスパンションゲームです。発売当時に買い損ねて(割と高かったのです)長年探していた物で、ようやく入手できました。 エキスパンションとはいえ、単独でプレイ可能ですし、両者を組み合わせてのプレイも可能です。元の『Nuclear War』は1960年代に開発されたゲームで、キューバ危機やベトナム戦争が時代背景になっていました。そのため内容が少々時代遅れになっていたのを80年代らしくアップデートしたものです。カードの内容が時代に合わせて一新された他、レーガン政権のスターウォーズ計画を反映した衛星兵器ルールや多弾頭弾道弾MXミサイルなどの新兵器用の特別ルール、破壊工作員やスパイ、人口の増加といったルールが追加されています。また、核爆発の結果にはスピナーに代わって「放射性降下物」サイコロを使うようになりました。もちろん本当の放射性降下物ではありませんが蓄光して暗闇で光ります(かなり年数が経っているので発光はずいぶん弱いです)。 ゲーム内容自体は『Nuclear War』と大きな違いはありません。まだ実際にプレイしていないので不確かですが、ルールを読む限りは新しく追加されたルールが元のプレイとうまくマッチしていない印象があります。シークレット(イベントカード)の内容は、スリーマイル島の事故を反映したものやスーパーウィルスが暴れ回るものなど現代的になっているので、シークレットだけを『War』に組み込むだけでも面白いかもしれません。 公の場でプレイしにくいのは相変わらずです。 プレイカードは108枚、人口カードは40枚分入っています。 #核戦争 #B-1爆撃機
マルチP戦略級 NUCLEAR WARシリーズ 核時代の世界戦争 BLADE team / Douglas MalewickiSin Oga
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The Legend of ROBIN HOOD ロビンフッド
シャーウッドの森に棲む無法者ロビン・フッドの伝説は、文学史の中でも最も良く知られている物語の一つです。舞台は12世紀末のイギリス。この頃、国王リチャードは十字軍を率いて東方にあり、その間、貴族、聖職者らの暴政は人々に耐え難い苦痛をもたらしました。そして、土地を失った多くの者は日々のパンを得るためにアウトローにならざるを得ませんでした。 このゲームは、王に仕える森林警護士らのロビン・フッド追跡の場面から始まります。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームで、ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。元々はOperational Studies Group社が1979年に発売したもののライセンス生産版です。ルールなど基本的には変わりませんが、フォリオ版だったのが箱入りになって、マップがハードボードになったため、箱の中がいっぱいいっぱいで切り離したコマを収納するスペースがまったくないのは困りものです。 今風に言えば非対称戦のゲームなのですが、ロビン・フッドの物語に沿ったイベントやキャラクターのルールが用意されていて雰囲気を高めてくれます。それでもルールもコンポーネントもコンパクトで、短時間でエキサイティングなゲームを楽しめる傑作です。 #ロビン・フッド #ロビンフッド ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=兵士数人またはキャラクター1人
戦役級 AH BOOKSHELF GAMETTE 「ロビン・フッド」の伝説 Joe BisioSin Oga
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TRIREME ギリシャ・ローマ海戦
これはアメリカのAvalon Hill社が発売したガレー船時代の海戦ゲームです。元々1973年にイギリスで出版された同名のゲームを基にリデザインし、更に簡易な「フリート・ゲーム」を追加する形で再販されたものです。ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。 シンプルなルールで海戦全体の戦術を再現する「フリート・ゲーム」と、ガレー船の機動を1隻単位で細密に表現する「シップ・ゲーム」というスケールと難易度の異なる2種類のゲームルールがあります。 マップは海面を描いたハードボードで、海岸線や暗礁は緑色(区別しにくいが2色ある)のコマを置いて設定します。シナリオはラデの海戦からアクティウムの海戦、370年頃のサクソン人とローマ帝国との(特に名のない)海戦まで10本が収録されています。 フリート・ゲームは海戦全体の雰囲気はつかめるものの、やや大味に過ぎる感があります。シップ・ゲームはまるで戦闘機同士の空戦ゲームのように記入用紙にプロットする方式のため、扱えるのは3~4隻が限界でとても海戦全体を扱うことはできません。GMT社の『War Galley』が出るまでは唯一無二のガレー船海戦ゲームでしたが、もう少し間を取ったものがないかと思うこともありました。いや、贅沢を言っているだけで、フリート・ゲームで十分に楽しめるゲームではあります。 初めて買った洋物ゲームなので愛着はあります。 #初めての #三段櫂船 ターンスケール: 明記なし マップスケール: 明記なし ユニットスケール: 1コマ=1隻(ただし、実際には数隻~10隻程度に相当する)
John Hagen 合戦級 BOOKCASE GAME ガレー船時代の海戦Sin Oga
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ADVANCED CVILIZATION
これはアメリカのAvalon Hill社が発売した多人数ゲーム『CIVILIZATION』のエクスパンションです。AH社版の初版発売から10年経ってという異例のエクスパンションです。箱絵は『CIVILIZATION』の第二版以降と同じで箱側面の色が青から赤になっています。 箱の中にはルールブックと災害の効果のサマリー、文明進歩トラックシート、文明カードと貿易カードのセットが入っています。 ルールブックには『CIVILIZATION』からの改訂部分だけでなくルール全体が書かれています。またAH社のサポート誌「GENERAL」に掲載されていたいくつかの関連記事もまとめられています(この記事の一部はホビージャパンの「タクテクス誌」にも訳出されていました)。文明は8つが追加され、既存の文明もポイントなどが改訂されてカード自体も一新されています。貿易カードは新規のカードと既存のカードの改訂版となっています。 『Advanced』ルールでは、プレイヤーが最大8人までとなり、文明カードと進歩トラックは新版の方を、貿易カードは新版をメインに一部オリジナル版を加えて使用します。 『CIVILIZATION』には『West Extension Map』というエクスパンションもあり、もちろんそれにも対応しています。 残念ながらこれを購入した頃には大人数が集まる環境でなくなってしまい、長期ほったらかしのままになってしまいました。 #シビリゼーション #文明の曙 ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: アブストラクト
Roger B. MacGowan マルチP戦略級 CIVILIZATION series / BOOKCASE GAME 文明の獲得と発展Sin Oga
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CIVILIZATION 文明の曙
このゲームはおよそ紀元前8000年頃の農業の発明から紀元前3世紀中頃のローマの出現までの古代文明の発達を扱います。各プレイヤーは東地中海と中近東の地図上の国を指導し人々とその文明を最良の所へと導きます。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売した多人数ゲームで、日本ではホビージャパン社が和訳付きで輸入販売していました。元々はイギリスのHartland Trefoil Ltd.社から発売されたゲームをAH社がライセンス生産したものです。 プレイヤーは地中海から中東を舞台とした9つの文明圏または民族の1つを担当し、その文明を史実の紀元前250年レベルまで高めることを目指します。それぞれの文明圏毎に目標点が設定されていて、その点数分の文明を獲得するのが最終目標です。各人の持てる文明は11枚(11種類)までなので、あまり安い文明ばかりを獲得してしまうと絶対に到達できない状況に陥ることもあり得ます。 地理的発展と文明の獲得に並んで、貿易もこのゲームの重要な要素です。貿易には常に真実と偽りが紛れていて、塩1枚が金2枚を上回る価値を持つこともあるし、災害を招くこともあるという巧妙な仕掛けがなされています。 ルールは簡単ですがプレイには正確な計算が必要なゲームです。文句なく面白いのですが、どうしてもプレイ時間が長くなるのと、4人以下では面白さが十分に味わえないのが玉に瑕です。 #シビリゼーション #文明の曙 ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: アブストラクト
Charles Kibler マルチP戦略級 BOOKCASE GAME 文明の獲得と発展Sin Oga
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samurai 日本武将の闘い
君は時を遡る―正確に言えば、12世紀から17世紀の日本へと。君の目的は最高位の称号「将軍」だ。「将軍」となれば、天皇の意向を執行する権利を手に入れ、日本の真の支配者となるのだ。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームで、日本ではホビージャパン社が和訳付きで輸入販売していました。元々はBattleline社より発売され、AH社が権利を買い取って再販したものです。 ホビージャパン社のカタログに「奇妙な時代設定とともにアメリカ人の日本観がわかる怪作ゲーム」と書かれてしまった気の毒なゲームです。当時のプレイヤーの評価も同様で、けして高くはありませんでした。もちろん応仁の乱以降の戦国時代を扱っていると見るとヘンテコニッポンな事は確かですが、平安後期から承久の乱あたりまでの時代だと見ればあまり違和感はありません。箱絵は大鎧武者ですし、ゲームの登場氏族も源・平・北条・藤原なので、13世紀までのゲームと思って間違いないでしょう。誰かが書いてしまった「12世紀から17世紀」の表記に祟られてしまった形です。もっとも、各地の地名に関しては(特に関東は)読み替えをしなければいけませんが。 #サムライ #源平合戦 ターンスケール: 1ターン=数ヶ月~数年(不定) マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=武将1人とその郎党
Gordon Davis マルチP戦略級 BOOKCASE GAME 源平合戦Sin Oga