- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 18F 岐阜県 Gifu Pref.
- 蛍石 (fluorite) 平岩鉱山 #0458
蛍石 (fluorite) 平岩鉱山 #0458
こちらの標本では薄青緑色と濃紫色の蛍石がコンビネーションになっています。(1枚目のみ背景をソフトウエア処理しています。)
平岩鉱山のあった平岩地区の地質は粘板岩・砂岩およびチャートからなる古生層と,これを貫く花崗斑岩・石英斑岩および粉岩等の岩脈類で構成きれているます。蛍石鉱床は粘板岩と花崗斑岩に跨って2条の鉱脈が発達し、脈幅は最大3m、フッ化カルシウム品位65%に達したということです。脈石鉱物の大部分は石英で、玉髄ないし蛋白石質で縞状を呈し、そのほかに石英脈中の晶洞に氷長石の結晶、母岩との境目に鉱染状の黄鉄鉱が見られることがあります。平岩鉱山は1950年(昭和25年)以降に開発された鉱床で、我が国の代表的な蛍石鉱床の1つとして、1954年度(昭和29年度)の全国生産高の53%、1955年度(昭和30年度)には78%を占め、日本の蛍石鉱山のなかでも最も重要な地位を占めていました。