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パキリノサウルス 白亜紀後期セントロサウルス亜科の進化型?角はホントになかったか?
パキリノサウルスの『パキりノ』は『分厚い鼻を持った』というような意味らしい。まあ、見た目そのままだね。トリケラトプスを代表としていわゆる角竜類としてまとめられる角竜下目のケラトプス科、セントロサウルス亜科のパキリノサウルス族の中のパキリノサウルス属を形成している。大まかにトリケラトプスの仲間とセントロサウルスの仲間に分ければ後者の中の鼻の上に角を持たない種である。もう一種角を持たないものにアケロウサウルスがある。
角竜類は白亜紀に全盛を極め、多くの種類が登場している。フリルの比較的小さいセントロサウルスの仲間の中でも変わり種。
集団で発見されている個体も多い。幼体から亜成体、成体と様々であり、フリル頂頭部に一対の角を持っているが個体変異が大きく、雌雄の別や仲間の認知等の役割があったと位される。
体長は最大で7メートル程度。
鼻の上にある瘤は複雑な凸凹を持つ。もっとも、これは化石の風化によるものとも考えられる。でも、ここにホントに角はなかったのか?という議論はあるにはある。
というのも、この鼻の上の瘤には血管が走っていたと思われる溝があり、そこには爪の先のような固いケラチン質が付着する部分とみることも可能だという。成体では巨大で頑丈で軽いモノコック状の角、あるいは複数の堅い棘のある円形の瘤のような隆起があり、威嚇になるかどうかはわからないが、捕食者に対しては骨を破壊するほどの威力のある武器になったのではないかというのである。
白亜紀は肉食恐竜が全盛期を迎え、巨大化した。植物食の恐竜もむざむざと角を手放すとも思えない。…一理あるね。
この絵は壮年期の個体として描いた。
原画サイズ:4200×3500Pix 原画ファイル形式(無圧縮TiF) ライセンス販売AdbiStock(png)PIXTA(PNG)