秋田県鹿角市不老倉 不老倉鉱山 薄緑水晶

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薄い薄荷色というと言い過ぎかもしれませんが、そんな爽やかな色味をしている水晶です。銅の鉱山として古くに栄えた不老倉鉱山ですが、現在は知る人もいない、らしいです。黄銅鉱の標本が出回っているので、鉱物趣味界隈であれば知名度はそれほど低くないのでは。

よくある東北地方の鉱山産水晶、という形状、ややクリーム色なカテドラル水晶の一部が銅由来の薄緑色になっています。断面には黄鉄鉱、黄銅鉱、一部赤鉄鉱の付着や内包も見られます。

水晶の結晶を覆う形でくっついているものは、はじめはコンクリートかと思いましたが、どうやら細かい石英による天然のコンクリートもどき。粒一つ一つが見え、強固な塊になってくっついています。

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