奈良県吉野郡天川村北角観音平 大塔宮鉱山 薄紫松茸水晶・ダンベル水晶

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大塔宮鉱山の紫水晶は以前こちらに掲載しました。また、松茸紫水晶も同様、母岩付きの物を掲載しています。敢えて今回同じようなものを出したのは、「ダンベル水晶」の紹介のため。

ここに載せた水晶は全て同じ場所で採られたもので、ごく普通(とはいえ逆さ松茸)の紫水晶と、やや薄紫の松茸水晶、そして松茸が両錐になり、ダンベルの形となった薄紫水晶、いずれも同時に採られたものとのこと。

クリアな松茸水晶は、一部の方が「大峯ダイヤ」と呼ぶほどクリアで、ハーキマーダイヤモンドに見えるほど。紫水晶は蝕像が見られるも、頭部分の松茸の先細り笠はそのハーキマーのようにクリアです。 

ダンベルは海外を含めてもあまり見かけない気がします。粘土ガマから採られたものは両錐になることがあり、逆さ松茸になることもよくあります。しかし両方が通常の松茸になるものは珍しく、国産水晶ではここのものしか知りません。

母岩から剥離して再結晶したダンベルであれば見つかっていますし、天川村の煌き水晶で言えば、方解石の干渉による両錐の松茸水晶があります。こちらは単独で成長したもののため、やや紫色になっている点、ハイクリアな点を含め、かなりのレアアイテムでしょう。

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