Studio KAN
1995〜2003年頃に工芸作家の松谷寛氏により制作されたモデルです。寛氏はもともと建築設計をしており、その際の模型製作から端を発しているとのこと。
EQUIPE-MODELSとSTREAM-LINEARという2つのシリーズがありますが、明確な区別はないようです。
資料を元に独自の原型をおこして型を作る、完全にオリジナルなミニカー製作は寛氏の拘りと経験とともに次第に洗練されてゆきました。
初期のモデルは雌型のみで作られていたため、ずっしりと重たいレジンの塊となり窓も塗装で表現さていれました。
その後、雄型と雌型を組み合わせることにより車内に空間がつくられるようになり、次第に窓や内装まで再現されるようになってゆきます。
(これまでに200を超える車種がモデル化されています)
手作りの型は度重なる複製に耐えられず、各モデルは10~20台程しか製作できませんでした。
また、2液型のレジンは有毒なガスを発生するため体調を崩すこともあったようで、残念ながら現在ではレジン製のミニカーは制作されておりません。
そのため、現存するモデルは知る人ぞ知る希少な作品となっています。