Dicranurus monstrosus/Morocops ovatus

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西アフリカのガーナの東側に位置する小さな国です。切手乱発国の一つとあって2019年の発行とは思えない残念な小型シートです。左上と右上が三葉虫ですが、左上は、モロッコのDicranurus monstrosusと分かります。標本の質も悪くエアツールで削り出したかなり古い標本が採用されています。更によく見ると「Dicranurus elegantus」とあります。北米オクラホマのDicranurus hamatus elegantusと間違えたのでしょうか?モロッコ産は昔からDicranurus monstrosusと言われてきましたので、間違えるにしても中途半端です。右上に目を移すと同じくモロッコのMorocops ovatusが登場しますが、「Elrathia kingii」と記載されています。三葉虫の代名詞の種類とは言え、間違えようの無い誤植です。普通は一寸検索すれば素人でも気が付くレベルだと思うのですが、酷いものです。下側の2つは間違っていませんでしたが、コンセプトが化石という大きな括り以外は繋がりがなさそうです。

左上:Dicranurus monstrosus(Dicranurus elegantus)
右上:Morocops ovatus(Elrathia kingii)
左下:Velociraptor mongoliensis(白亜紀/獣脚類/アジア)
右下:Mioplosus labracoides(始新世/硬骨魚類/北米)

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    ElrathiaとMorocopsは間違えようがないと思いますが、ここまで名前が適当だといっそ清々しいですね。どういう間違い方で、こんな事になるのだろうという、穿った楽しみ方が出来るかもしれません。これまで私が見た中で1番酷かったのは、ebayで、とある中国の三葉虫の学名が、Staphylococcus(ブドウ球菌)とされていた事でしょうかね。一体、どこをどう間違えればそうなるのか気になりました。(03月25日)

    > ORMさん  コレクターなので気が付きますが、一般人にしてみればどうでもいい内容なのかもしれません。国が発行するものなので、少しは有識者の確認をするなど最低限の誤植を防ぐ努力はしてほしいものです。Staphylococcusとは不可思議ですが、これは職業柄ハッとする名称なので分かったのだと思いますが、普通はコレクターでも気が付かないでしょうね。 (03月26日)

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