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- 1F 航空機の部屋【1/500 旅客機編 】
- 1/500 BEA HS121 ”Trident” 3B
1/500 BEA HS121 ”Trident” 3B
HS121は1950年代に現在の“BAさん”の前身の1社であった“英国欧州航空/British European Airways/BEAさん”の要求によって開発がスタートした旅客機です。
特筆すべき点は、一番最初に“後部胴体へエンジン3発の集中配置”した航空機という点で、有名なB727やTu-154より先んじていた点です。
他にも世界で初めて自動操縦機能を搭載するなど、先進的な機能を搭載した優れた航空機だったのに、たった117機の生産で打ち止めに~B727が1,700機以上生産されたのに対しあまりにも少ない数でした。
その最大の要因はBAEさんの“搭乗客数の要求値が過小過ぎた”ことで、結果BAEさん以外にへは殆ど売れませんでした。
HS121の初期設計時の搭乗客数に対しBEAさんが難色を示し修正設計を要求、HS121の初期値とほぼ同搭乗客数で後から進空したB727がベストセラー機となったのは、なんとも皮肉なことですね。
さらに当のBEAさんも その後“やっぱりもっと大きな機材が欲しいなぁ”とB727・B737を発注しようとするものの、さすがに英国政府に怒られ撤回、HS121の180席クラス長胴型を開発することなるのですが、今度は重量増加に伴いエンジン出力が足りない(踏んだり蹴ったり)
そこで苦肉の策として垂直尾翼エンジンの上にもう一基小型のジェットエンジンを追加し4発機とすることで解決、これが最終形態の“3B型”となります。
登載された3発エンジンをイメージし、海神ネプチェーンの3又の鉾“トライデント/Trident”からペットネームが付いたのに、4発機になっちゃいましたね(笑)
展示モデルは“netmodels”さんの金型を流用して“Inflight 500”さんが製品化した2種類のモノの内の一つで、マンチェスター空港にBEA時代の塗装が施され保存されている機体が再現されています。
本機の特徴でもある自動操縦装置スペース確保の為オフセットされたフロントギアや、Wタイヤx2のメインギアなど細かい部分も細かく再現されています♪
模型資料】
・模型ブランド:Inflight 500
・製品番号 :IF5T3001
・製品タイトル:BAE-British European Airways Hawker Siddeley HS-121 BAE Trident 3B
・発売時期 :2009年
・販売価格 :不明
【実機資料】
・運用会社 :British European Airways/BEA
・実機メーカー:Hawker Siddeley
・実機形式 :HS121_“ Trident 3B-101”
・製造番号 :2312
・Reg. :G-AWZK
・エンジン :RR/RB.163-25“Spey”x3 + RR/RB.162_x1
・運用開始年次:1971年
・退役年次 :1985年11月1日(Belfast→London Heathrow)
・飛行時間 :23,466時間
・飛行回数 :19,761 回
とーちゃん
2023/03/02> 発注
> さすがに 怒られ …
(^O^)!
BEAさん、
ホコりを 捨ててしまったのですね。
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ちゃぽん
2023/03/02とーちょんさま
こんばんは〜(^^)/
なんかちょっとイギリスの航空機/業界らしい話ですなぁっと思ってしました(笑)
1人がいいね!と言っています。