- ta-ke Museum
- 7F オールドレンズの部屋
- PENTAX Super-Takumar F3.5/28mm 初期型
PENTAX Super-Takumar F3.5/28mm 初期型
PENTAX Super-Takumar F3.5/28mm 初期型
外観は一見同じレンズにしか見えないのですが、このレンズには最初期型・初期型・前期型と大きく分けることが出来ます。注意しないと見落としてしまう曲者ですね。
ただ、同じ名前を与えられていても、後期型とは外観が大きく異なってくるので分かり易いのですが・・・。
今回のレンズは初期型となります。
それでは、曲者の「最初期型・初期型・前期型」の見分け方についてですが、初期型と前期型は、銘板で判別が出来ます。
Super-Takumarの前に製造番号が有るレンズは最初期型・初期型。
Asahi Opt.の前に製造番号が有るレンズが前期型ですので判別はしやすいと思います。他にも細かい点で違いが有りますが、この銘板で判別する方法が一番確かです。
厄介なのは、初期型で最初に登場した最初期型はF22まで絞り込めたのですが、後にF16までに変更されたようで、この絞値の違いで最初期型と初期型が区別できます。これが正しい見分け方かどうかは当時の旭光学さんに聞くしかないとは思いますがどうでしょうかね・・・個人的にはおそらくコスト面の理由からの変更ではないかと思っております。
コレクション上は「最初期型・初期型・前期型」の違いは大切ですが、実用上は大きな違いにはならいかもしれません。
最初期型・初期型・前期型はデザイン的には、58mmのフィルター径を持つおおぶりで、絞り輪のデザインが円筒形をしたこのレンズ、最新のデジタル一眼レフカメラにアダプターを介して取り付けるとバランスが良く大変カッコいいと感じます。
多重コーテングは施されていない(マルチコーテングもあったとかという話もある様ですが)にも拘わらず写りはそれなりに良くオールドレンズらしいややソフトな写りは魅力で、後に出てくる7群7枚構成のシャープな描写の後期型とは好みの分かれるところかもしれません。
当館でも、すでに最初期型と前期型と後期型は出品していますので、Super-Takumar F3.5/28mmのラインナップは一応そろったと思います。
【製品概要】
メーカー : ペンタックス
発売時期 : 初期型-1963年頃?~(最初期型-1962年~)
レンズ構成 : 6群7枚
焦点距離 : 28mm
最短撮影距離 : 0.4m
開放値 : F3.5
最少絞り値 : F16
絞り羽根枚数 : 5枚
フィルター径 : 58mm
マウント : M42スクリュウーマウント
サイズ : 61.5X47mm(最大径×長さ)
重量 : 約260g
参考動画:
https://www.youtube.com/watch?v=9YYL33_n2sUhttps
https://www.youtube.com/watch?v=7OGHXFQg6eE