MUUSEO SQUARE
アーツアンドクラフツ出版委員会 2008年
近代デザインの父とも称されるウィリアム・モリスを旗手として世界各地に展開した「アーツ・アンド・クラフツ運動」を、発祥の地イギリスと独自の発展を遂げたアメリカの作品約150点により紹介する。
近代デザインのキーワード:アーツ・アンド・クラフツ運動
ココ・シャネルが1926年に発表したリトルブラックドレスが女性の立ち姿を変えたように、デザインが社会に影響を与えることもあればその逆もしかり。1940年代〜1960年代のアメリカでは、軍事技術として発展した積層合板やプラスチック、金属などを用いた家具が生みだされました。デザインに関するキーワードを政治や素材開発の進歩といった出来事と並べてみると、なぜそのデザインが生まれたのかを知る手がかりとなります。この連載ではアーツ・アンド・クラフツ運動からポストモダンまでの近代デザインにまつわるキーワードを、当時の社会の状況と合わせてまとめます。第一回は「アーツ・アンド・クラフツ運動」を紹介します。