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アーツ・アンド・クラフツ運動

みすず書房 2013年

世界各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動、「アーツ・アンド・クラフツ」

「イギリス国内でのデザインの発展にとどまらず、近代西洋世界において運動が国際的に展開していったさまを
丹念に描いており、この分野について学びたいという人には必読の基本文献であるといってよいだろう。
また、アーツ・アンド・クラフツ運動の歴史をこのようなスケールで記述した日本語文献は管見では見当たらない」(「訳者あとがき」より)。

クラフツマンシップをいかに回復するか。
実用品にいかに美的要素を盛り込むか。
ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスの影響下に19世紀末のイギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など世界各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動、「アーツ・アンド・クラフツ」。
本書はその全史を一望する古典的名著であり、「必読の基本文献」である。図版多数収録

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近代デザインのキーワード:アーツ・アンド・クラフツ運動

ココ・シャネルが1926年に発表したリトルブラックドレスが女性の立ち姿を変えたように、デザインが社会に影響を与えることもあればその逆もしかり。1940年代〜1960年代のアメリカでは、軍事技術として発展した積層合板やプラスチック、金属などを用いた家具が生みだされました。

デザインに関するキーワードを政治や素材開発の進歩といった出来事と並べてみると、なぜそのデザインが生まれたのかを知る手がかりとなります。

この連載ではアーツ・アンド・クラフツ運動からポストモダンまでの近代デザインにまつわるキーワードを、当時の社会の状況と合わせてまとめます。

第一回は「アーツ・アンド・クラフツ運動」を紹介します。