越中正人は1979年大阪府生まれ。これまで「集合」と「個」- 集合(集団)のなかにおける個々(個人)の位置、存在意義、またその関係性を自身の経験を通して他視点から考察し、写真や映像を用いてそれを作品に表してきました。
その背景にはメディアによって植え付けられた現代社会の暗黙のルールに、私達日本人の多くが当たり前のように受け入れ、集団規範に縛られている風潮に違和感を覚えたことがあります。
本展では、越中本人・「きかんしゃトーマス」そして蜘蛛の三者の働き方の違いをひとつにまとめた写真作品「three-way」。
「きかんしゃトーマス」のセリフの吹き出しと実際の蜘蛛のスケッチをAR技術を使ってアニメーションとして動かしている写真作品「7 times」。
越中本人がベトナムへ行き、外国人技能実習生を送り出している現地の施設の取材を通した映像作品「technical intern trainee」。
これらの3作品を中心に、「私たちの労働への関わり方」を主題とした展覧会が開催されます。