コレクションダイバー3人のこれ見せたい!未公開グッズをお披露目
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前編では謎車コレクションを中心にご紹介いただきましたが)ここからは謎車に関わらず、皆さんのホットウィールにまつわる、これは見せたい!語りたい!というコレクションについて伺いたいと思います。これは!というアイテムは何でしょう?
オジサンたちが買い占めてしまうので、本当のユーザーである女の子に行き渡らないのでは(笑)。
「レイルロッダー(RAIL RODDER)」写真は塚原ユズルさんのミューゼオ ミュージアムから流用。
これは、蒸気機関車の形をしている「
レイルロッダー(RAIL RODDER)」です。日本語版を購入したのですが、「走ればみんなホットウィール!」と書いてあるんです。ハンバーガーでもなんでも、車輪が付いていて走ればなんでもホットウィールなんだ!というのがホットウィールのテーマなんですね。それを伝えたくて紹介しました。
ただね、「
ブリンプ(Blimp)」という飛行船のホットウィールは車輪がないんです(笑)。
「ブリンプ(Blimp)」写真は塚原ユズルさんのミューゼオ ミュージアムから流用。
パッケージの裏には「レース関係なら何でもこい!」みたいなことが書いてあるんですよ。もう何でも良いんじゃないかって(笑)。
程よいアバウトさも魅力ですよね。デザイナーもアバウトなところもあれば、工場にもアバウトな人はいる。そこが魅力ですから!
なるほど、アバウトささえも魅力の一つなんですね!
今回は、特別にTWIN-MILLさんのミューゼオ未公開アイテムを見せていただけると聞きましたが。
(ガレージにある)戸棚の中には色々とアイテムがあって、まだミューゼオに公開していないコレクションも結構あります。その中でも「スネーク」は、この機会にぜひ紹介したい未公開アイテムです。
元々ドラッグレースでスネーク vs マングースの2台の対決からはじまり、その中でも'70年式のクーダをベースにしたスネークは「レジェンド トゥ ライフ(Legends To Life)」という1998年に発売されたモデルです。ミューゼオのページには、「
ツインミル」と「
ナスカー(NASCAR)」を載せていますが、実は3台目としてスネークがあります。
これも、実際に動きます。
TWIN-MILLさんのスネーク。*スネークとは、光、音、動作が備わった1/24サイズのホットウィール。
一連の動作をようやく動画で見せることができましたね。当時のミニカー業界でも1/24モデルを実際に動かすコンセプトはなかなかなく、音と光と動きが綺麗にシンクロしたモデルで、その場の雰囲気や臨場感も伝わるのではないかと思います。
「キャジラ(CADZZILLA)」写真はTWIN-MILLさんのミューゼオ ミュージアムから流用。
あとはミューゼオで公開していますが、aceさんが事前に見たいと言っていた、「
キャジラ(CADZZILLA)」です。ジージー・トップ(ZZ Top)というロックバンドのメンバー、ビリー・ギボンズ氏の愛車がモデルになっています。実際、本人にお会いして屋根にサインを頂きました。これも自慢の一台です。
「パープルパッション(PURPLE PASSION)」写真はTWIN-MILLさんのミューゼオ ミュージアムから流用。
右上から時計周りで、ピンクパッション(PINK PASSION)、レベルラン(REBEL RUN)、ルビーレッドパッション(RUBY RED PASSION)の1stモデル。写真はTWINL-MILLさんから提供。
最近ハマっているのは「
パープルパッション(PURPLE PASSION)」ですね。ピンクパッション、レベルラン、ルビーレッドパッションという、パープルパッションの中でも車の色によって色分けされていて、ネーミングもそれぞれ付けられています。再びハマりはじめて、探しています。
そうです。
30周年の復刻モデルですが、実際サインをいただいています。
ホットウィールが売れない時代にラリー・ウッド氏がパープルパッションを発売したことで大人気になりました。「カスタムするミニカーを改めて大人向けアイテムとして販売していく路線を切り拓いた」と言われる伝説のパープルパッションです。
にわかさんのブログを読むと「全米の玩具屋から姿を消した」というくらいのインパクトがあったと言われています。
写真はTWIN-MILLさんから提供。
この
ガスポンプは引っ越し祝いに頂いたもので、一見ホットウィールとは関係ないように見えますが、我が家で一番のホットウィールアイテムです。「ミスター・ホットウィール ラリー・ウッド」とサインが入った、ラリー氏のガレージに実際にあったガスポンプがなぜか我が家に新築祝いで届きました。
ラリーさんは身内ではないですけどね(笑)。
シド・ミード氏の原画がそのまま描かれている
ボードです。日本のコンベンションで入手した時に見かけたのが最初で最後で、なかなか日本では見かけないですね。
もう一つはツインミルが描かれている子ども用のボードで、当時のブルーパッケージそのままです。こういったおしゃれなところも、さすがホットウィールだなという感じですね。
ぜひ来てください!まだ埋もれているアイテムがあるので、いずれミューゼオにも載せたいと思っています。
「#HotWheelsRaceTeam」ハッシュタグを使って、みんなでフルコンプ
そろそろお時間が迫ってきました。最後に、皆さん何か視聴者の方々へお伝えしたいことがあるそうですが。
aceさん、知らないで買ったすごいやつを見せてください!
これですね。トイザらスで買ったものなのですが、タイヤがなかったんです(笑)。
写真はTWIN-MILLさんから提供。
僕はサイドのマーキングがないエラー品を持っています。実際はパッケージに書かれている数字が入っていないモデルです。
写真は塚原ユズルさんからの提供。
僕は向きが反対で入っているものを見つけました(笑)。
こういうものが嬉しいんですよ。エラー品は、トレジャーハントよりも台数少ないですからね!
「走ればみんなホットウィール!」ではないですよね。走らないから(笑)。
でもこういうものが大事ですよね。エラーが大きければ大きいほど自慢になりますから!
毛が入っているとか、大好きです(笑)。見つけたら「ミューゼオで自慢しよう」となりますよね。
こういうエラー品があると知ってしまうと、店頭で探してしまいそうですね。
ミューゼオで「
#HWエラー」というハッシュタグを付けて、みんなで一ヶ所に集めようという話をしているので、持っている方はぜひハッシュタグを付けて登録してください!
コインや切手でもエラー品に価値があるように、ホットウィールも価値があると思います。
皆さんの感覚では、何台に一台くらいの頻度でレアもの(エラー品)が見つかりますか?
僕はスーパートレジャーハントは見つけたことがないですが、エラー品は結構見つけています(笑)。
ミューゼオを見ていると開封してない人が多いので、開封すると実は反対側がすごいエラーということが沢山あるのではないかと思っています!
TWIN-MILLさんたちは見える面のエラーですけど、見えない面が塗られていないことは結構あると思います。
僕も実際
1台あります。開封してみたら反対側のホイールが違っていたとか。
開け方は、塚原ユズルさんのページを見ると書いてありますよ。
以前、ホットウィール レースチームを一ヶ所に集めようとしていたことがあります。ホットウィール レースチームというカラーリングがあるので、「
#HotWheelsRaceTeam」のハッシュタグを付けて登録して頂きたいと思います。一人でフルコンプすることは難しいけど、ミューゼオにいるコレクターみんなで集めれば可能ではないかと思って、持っているアイテムにハッシュタグを付けようということになりました。
まだフルコンプしていないので、いずれできれば良いなと思います。
10種類くらいですかね。僕は初期のものはまだ手に入れていないのですが、なかなかハードルが高いです。みんな買わないので、中古もなかなか出てこないですね(笑)。
ホットウィール専門店になると、バイヤーが直接海外から仕入れる訳ですが、やはり売れるものを仕入れるので、ゾンボットだと悩まれると思います。でも徐々にゾンボット人気が広がっているので、入手しやすくなるかもしれないですね。
この前ミューゼオで「ゾンボット」を検索したら、結構持っている人がいて、びっくりしました。以前は持っている人は少なかったのですが、今はみんな持っていますね。
視聴者の方から「ゾンボット軍団を見せてください」とコメントがあります。
今手元にあるのは少ないのですが、あるにはあるのでお見せしますね。
2021年版は12個、ショートカードで13個目ですね。ここ一ヶ月でネットで古いゾンボットも買ったので多分合計60台くらいにはなっていますね。いずれモノ日記で公開しますのでお待ちください(笑)。
「
コンピューター・ウォーリアー(COMPUTER WARRIOR)」という名前になってますが、いわゆるファントマシーンもあります。お腹部分がエンジンになっています。全体的にゾンボットよりはカチッとしています。
bigmacさんがメッキのかっこいいバージョンを持っていて、羨ましいです。
ユズルさん、ミューゼオの
Hiroyuki館長から「ゾンボット軍団の写真を紹介してください」とコメントが届きました。
写真は塚原ユズルさんのミューゼオ モノ日記から流用。
これは37台の時に撮った写真です。今は50~60台あるので、もっと大軍団になると思います。
じゃあHiroyukiさん繋がりで、Hiroyukiさんに教えてもらった謎車を紹介してもいいですか?
はい、お時間迫ってきたので、それがラストで(笑)!
「ポップサイクル(POPCYCLE)」写真は塚原ユズルさんのミューゼオ モノ日記から流用。
自転車が中に入っている「
ポップサイクル(POPCYCLE)」です。
中の自転車に人が乗って漕ぐのかな?と思ったらエンジンもあるんです。自転車を漕ぐのにエンジンもあるってどいうことだろうと思ったら、その前方に操縦席がある。かっこいいけど、よく分からないんです。僕はこれを見て謎車っていうモノにやられました。いまだになんなのか良く分からないです(笑)。
元々はエド “ビッグ・ダディ” ロスというアメリカのアーティストが似たような実車を作っています。
自転車を運ぶだけのホットロッドです(笑)。実車はバイクを運ぶコンセプトですが、ホットウィールではあえて自転車に変えていて面白いなと思いますね。
みなさん、ありがとうございました。配信時間が過ぎちゃいました!
こんな感じでいいんですか?でも、またやりたいですね。
これはもう無限に続けられそうですが……お時間がきましたので今回はここまでとしましょう。3名のコレクションをもっと見たいと思った方は、ぜひミューゼオをご覧ください。
本日はありがとうございました!
開催後に出演者3名からコメントをもらいました!
TWIN-MILL
「初めてのミューゼオ・ライブ。生中継、コレクションの紹介……と、コロナ禍と言う状況下で新しい事が数多くあり、良い経験となりました。本イベントが終了してから随分と時間が経過してしまいましたが、未だに余韻が残っています。今回、盛り上がった背景には参加されたコレクターの皆様と、ミューゼオ・ライブ及びマテルジャパンの方々にも本当に感謝しております。
いつかまた、参画させて頂き、沢山の方々とコミュニケーションが取れる機会を楽しみにしています。ありがとうございました。
※まだ、色々と紹介出来ていないアイテムあるぜよ」
ace
「今回、お集まり頂いた方々とホットウィールのユニークさを共感できていれば幸いです。今後もホットウィールの魅力を発信できる展示ができればと思います。この度は誠にありがとうございました!( ゚д゚)」
塚原ユズル
「その後、初版のゾンボットは入手に成功いたしました👍
座談会は時間も忘れるほどの楽しい90分間でした!ご視聴頂いた皆様、このような場をセッティングしてくださったミューゼオの皆様、そしてミルさんとエースさん、ありがとうございました!(マテルさんも)
……ですが、用意していたネタの1割もご紹介できておらず、謎車の“な”の字も話せておりませんので、また近々続きをお願いいたします。このペースだと、あと10年は戦えそうな気がします。フフッ」
マテル・インターナショナルさんからコメントをいただきました。
「TWIN-MILLさん、aceさん、塚原ユズルさんの謎車に対する熱い思いが伝わり、非常に楽しい会でした。多くの謎車を取り上げていただき、また貴重なコレクションもご紹介いただき、ありがとうございました。
当日のゾンボットの盛り上がりはすごかったです。ホットウィールのオリジナルカーであるボーンシェイカーやツインミルなども実車化されていますが、ゾンボットが実車化されたら面白いと思いました。
座談会でもお話されていましたが、それぞれの謎車にはコンセプトやネーミングも含め、ホットウィールデザイナーの熱い思いが細部にまで詰まっています。
今後もホットウィールの魅力を多くの方に発信し、盛り上げていきたいと思います。ありがとうございました」
さるらさんが作ってくれた切り絵が、編集部にも届きました。ありがとうございます!
How to Draw Cars the Hot Wheels Way
10歳から大人までのホットウィール(tm)や絵を描くのが好きな人たちに、魅力的で簡単な描き方を教えてくれる、マテル社の公式ライセンス本。
ファンタジーカー、カスタムカー、コンセプトカー、ホットロッドカーなどの描き方を紹介しています。著者のスコット・ロバートソンは、マテル社のオリジナル・アートワークを随所に使用しています。マテル社の本物のアートワークが詳しく紹介されているので、アーティストを目指していない人でも、コレクターにとっては魅力的な一冊です。また、ホットウィールのダイキャストカーは、実在する車だけでなく、空想上の車もモデルにしているため、その技術や面白さは実在する車の愛好家と同じなのです。