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- 10F 16〜19世紀の争い
- The Franco-Prussian War
The Franco-Prussian War
「話が違う!」
1870年7月19日に、プロイセンに宣戦布告したフランスはそう叫びたかっただろう。プロイセン1国にだけ宣戦布告した筈なのに、いつの間にかプロイセンのみならずバイエルン王国、バーデン大公国、ヘッセン大公国らドイツ連邦国ら全てと戦うことになってしまっていたからだ。
「話が違う!」
フランス市民はこう叫んでナポレオン3世を糾弾した。
開戦から僅か1か月後、フランス皇帝ナポレオン3世率いるフランス軍10万は、セダンにおいてプロイセン軍に完全に包囲され、あっさりとナポレオン3世はプロイセンに投降し捕虜となった。現役皇帝がさしたる抵抗もせずにあっさりと敵の捕虜になるという、前代未聞の出来事にフランス市民は激怒し、その僅か2日後にフランス皇帝の廃位が宣言されることになる。
フランス帝国は開戦初期は僅かに勝利したものの、優秀な野戦砲とその画期的な運用法において1日の長があったプロイセンに圧倒的なまでに敗北した。これが普仏戦争である。この結果、ヨーロッパにおけるフランスの影響は低下し、逆にプロイセンを中心に統一ドイツがその軍事的優勢を強め、ヨーロッパ外でドイツとイギリスの利害が対立、第一次世界大戦に繋がっていくのである。
『フランスプロイセン戦争』は、1870年7月19日から1871年5月10日まで続いたフランス王国とプロイセン帝国(後のドイツ)が戦った普仏戦争を再現するゲームです。ゲームでは、フランス軍が負けている期間、1870年8月よりナポレオン3世がセダンにおいて捕虜になる9月3日までをプレイします。
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#ナポレオン3世