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No Better Place to Die
北軍参加兵4万3千に対して死傷者・捕虜1万3千人、南軍参加兵3万7千にたいして死傷者・捕虜1万人。
これが西部戦線で発生した会戦中、最大の激戦となった『マーフリーズボロの戦い』の結果である。
1862年12月31日夜明け、それは南軍の奇襲から始まった。マッカウン少将率いる南軍1万人の師団が北軍左翼を急襲し、北軍を5㎞後退させたが、南軍の攻撃は継続せず、北軍司令官ローズクランズは危機的状況を南軍の稚拙な攻撃にも助けられ、最後の一歩を踏みとどまった。また、後退した北軍はナッシュビル・パイクで再集結し、態勢を整え始めた。また、地元の者が『ラウンドフォレスト』と呼んでいる数エーカーの小さな森林で、北軍ヘイズン大佐の師団が決死の防御を見せたことがそれを助けた。ヘイズン旅団は当初の北軍戦線を守り通した唯一の部隊だった。戦後、その場所は「地獄の半エーカー」と呼ばれ、当時の激戦を物語っている。
各師団の善戦により、北軍は奇襲から始まったその日の南軍の攻撃を何とか撃退したが損害は多大なるものだった。
その日の夜、北軍司令官ローズクランズは各師団長を集め作戦会議を開いた。師団長の何人かは撤退を奨めたが、ローズクランズはこの考えに反対し、これをクリッテンデン少将とトーマス少将が強く支持した。ここでトーマス少将は「この軍隊は撤退しない。ここより良い死に場所は無い。」(No Better Place to Die)と言ったとされている。そして北軍は徹底抗戦を決定し、翌日以降の南軍の攻撃を再度撃退し、戦略的勝利を手にするのである…。
ザゲーマーズ社が発売する、人気の『シビルウォーブリゲードシリーズ』(CWB)の第8弾であり、南北戦争西部戦線において1962年12月30日にテネシー州マーフリーズボロで発生した、南北戦争の主要戦闘の中でも両軍とも最高の損失率だった『マーフリーズボロの戦い』(別名:ストーンズリバーの戦い/第二次マーフリーズボロの戦い)を再現したシミュレーションです。戦い自体は会戦単体で見ると両軍とも痛み分け、引き分けで終了しましたが、北軍が二度にわたる南軍の攻撃を撃退し、その後南軍が撤退したので北軍の士気を大いに挙げた戦いとなりました。
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