明治18年製作 若狭塗辦當四重「玉蔓(たまかずら)」

0

最近入手した明治18年(1885年)製作の四段辦當です。縦三寸横四寸、高さは五寸ほどの小さな辦當です。紐と菜種を使った「玉蔓(たまかずら)」という変り塗です。木地は薄いですが、狂いは全くありません。内朱で底は黒塗りです。二方桟は非常に繊細で華奢な作りです。140年ほど経過していますが、見事としか言い様のない仕上がりです。慳貪蓋の裏に住吉町の「村松精一」さんという方が「明治18年8月に求めたもの」と書かれています。

Default