- GreenMile Museum
- 4F グリーンおじさんドーバー海峡を渡る(ノルヴィージャンシューズ)
- 1988-1989年頃製作 黒 ドーバー
1988-1989年頃製作 黒 ドーバー
記念すべき私のファーストグリーン、「ドーバー」です。1990年3月にロンドンのエドワードグリーン本店で購入しました。夏でも新年でもないこの時期に何故かセールをしており、定価£250の靴をすべて£125で売っていました。英国ではなかなか私のサイズの靴に出会うことがないのですが、このときにはこの靴の他にマイサイズのタッセルスリッポンの「グリニッジ」もセールに出ていました。グリーンの店舗は大変小さかったですが、ショーウィンドーには本当に美しい靴が並んでおりました。店の奥の倉庫にも沢山のストックが置かれていたのが見えました。二足のとちらを購入しようか悩んでいると、店員さんが「二足買ってくれたら£220でいいよ」と言ってくれたので、このドーバーとグリニッジを購入しました。今グリーンの靴は一足£1200以上しますので、とても手が届きません。
靴に使われている革はフレンチカーフだと思いますが、表面が滑らかで乾拭きだけで素晴らしい光沢が得られます。ラストは32です。画像7の右がこの靴ですが、左の33ラストとはやはり受ける印象が違います。画像8は爪先にドーバーと同じスキンステッチが施されたパースですが、この靴になるとサドルシューズの印象が強くなります。
この靴にはやはり特別な思い入れがあります。1989年のブルータスを読んで衝撃を受け、ロンドンでは靴屋を何軒か覗きましたが、訪英以前は特に「エドワードグリーン」というブランドを意識していませんでした。しかし、この店舗を訪れ、実際に購入した靴を履いてみると、「履きやすさ・疲れにくさと靴の美しさが、これ以上ないほど高い次元で両立している」のを実感します。