1970年代製作 ポールセンスコーン別注 エラスティックスリッポン

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1970年代製作のポールセン・スコーン別注のエラスティックスリッポンで、ラストはセミスクエアトゥの88です。モノ日記でもご紹介したとおり、見たことがない程汚い状態で売られていた靴です(画像7、8参照)。良い靴がこんな酷い扱いを受けていれば悲しくなります。
日記にも書きましたが、汚れを落として乳化性クリームを入れていくと、赤茶の美しいカーフが現れてきました。レストア中はまるで「エジプトの遺跡発掘」をしているような感覚があります。
ヒールトップは一列釘打ちでラバーなしでしたが、かなり減っていましたので張り替えました。とても履きやすく使用機会が多い靴です。

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/1

ベースの革が良質だと、酷く傷んだ靴に見えても復活する可能性があるという例だと思います。

https://muuseo.com/shinshin3/items/210

1970年頃製作 ポールセンスコーン別注 エラスティックスリッポン "447"
1970年頃製作と思われるポールセンスコーン別注のエラスティックスリッポンです。ただフルスティック時代のグリーンではこのスタイルは製作されず、「ウィグモア」というエラスティックスリッポンの方が有名になります。このモデルは"447"という型番が付けられており、この靴の腰裏にも447の文字が見られます。447Bと書かれていますが、BはボックスカーフのBだそうです。ラストはセミスクエアの33ですが、88との見分けが難しいです。ヒールトップはラバーなしの一列の釘打ちです。 イーベイでかなりボロボロな状態で入手しましたが、弱アルカリ洗剤で水洗い、1ヶ月掛けてゆっくりクリームで油分補給して何とか復活しました😋。チェスナッツの447といい、どうもこの靴はレストアに労力を掛けなければならない運命なようです(笑)。 https://muuseo.com/shinshin3/items/295
https://muuseo.com/shinshin3/items/210

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