1931年4月 リーガル・ナショナル・コンペアー・コンテスト

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1931年4月のリーガルの広告ですが、今回は"Regal National Compare Contest"と銘打って、全米に投票用紙を配り集計されました。1000人以上の人がオリジナルとリプロダクションを見て、その違いが分かるか調べたようです。ある靴の専門家は「虫眼鏡を使ってステッチとミシン目を数えた」そうです。10人に9人はオリジナルとリーガル製の差が分からなかったと書かれています。実際、この広告内にあるアレン製、バートレー製のオリジナルとリプロダクションの差は画像だけでは全く分かりません。ハンドウェルトとグッドイヤーウェルトの違いはほとんどの人には分からないということでしょうか。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/06/09 - 編集済み

    これは面白い試みの広告ですね。
    リプロダクション製のクォリティが高いのを知ってほしいというのは
    当時は差の開きが凄かったんでしょう。

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      グリーン参る

      2022/06/09

      CRUSH AND BURN 場外劇場さん、
      コメントありがとうございます。
      機械製のグッドイヤーウェルトの靴が、ハンドウェルトの一流ビスポークメーカーと大差ないとなれば、それは十分商売になると思います。ビスポーク一足分のお金で3-4足靴が買えるのですから、アメリカ市民の購買意欲も増すというものです。
      今の世の中ではこんな広告は一発でアウトですよね。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/06/09 - 編集済み

    なるほど、機械製の靴はもはや手作りと変わらないということ。
    タチの悪い比較広告である一方、それだけクオリティに自信があったわけで
    結果的に大量生産低価格と手作りブランド高価格の両方の道に分化した時代の証人ですね。
    玩具の話ですがコストダウンのため従来の工場と新興国で作ったのと
    同じ商品で差があるので買う時に生産国を確認するというのは
    今でもミニカーとかでありますよ。

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      グリーン参る

      2022/06/09 - 編集済み

      確かにあまり品の良い広告ではありませんが、90年代のMCハマーのペプシのコマーシャルよりはましかもしれません。現在「良い靴」と言われるものののほどんどはこのリーガルと同じ工程で作られている訳ですね。グリーンしかり、クロケット、チャーチ、オールデン、みな機械を工程内で使っています。

      バートレーやロブロンドン、バンチングなどのビスポークメゾンは、顧客の足の採寸をして木型を削り、仮縫いをしたうえで本縫いをするので値段が高いのは当然なのですね。だからといって手縫いの方が出来がいいとは限らないのが靴の面白いところです。不幸にしてたまにロブのビスポークは信じられないほど格好悪い靴を作ることがあるのです。高いお金を払って不細工な靴を作られるのは切ないです。

      玩具の世界で「従来の工場と新興国」の製品に差が出るとお話されているのはその通りなのでしょう。どの製品でも「ちょっとの違いが最後に大きな差になる」からですね。

      チャーチの昔の靴などは作りはかなりアバウトなところがありますが、キモは押さえています。そういったちょっとしたコツというか注意点に新興国は気づけないのでしょう。やはり経験の差だと思います。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/06/10 - 編集済み

    ありがとうございます、参考になりました。
    たしかにオーダー品だからといってうまくいかないのは
    スーツの仕立てとかでもありますね。
    また身近な例としては町のペンキ屋や左官屋、植木屋みたいに
    露骨に腕の差があるのに上手い方も下手な方もどっちも潰れない
    妙な業界もありますね。

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      グリーン参る

      2022/06/10

      スーツの仕立て、おっしゃるとおり外れもありますね。
      ビスポークの靴も1-2足目はかなり足に合わなくても「これからの授業料」として我慢させるところもあるようですが、それも何か違うような気がしています。クレバリーやロブでは現在一足注文するのに50万前後かかると思います。ただ左右の脚の長さが違う、足の幅、前後径が極端に違うという方にはビスポークは最適だと思われます。
      ちなみに旧グリーンの場合、ウィズ(足幅)がA-F,サイズは3から12(21㎝から30cm)くらいまでハーフサイズ刻みであり、ラスト(木型)も10種以上ありましたので、よほど個性的な足型でなければ大概は満足すべき靴に出会えます。

      植木屋さん、ペンキ屋さん、左官屋さんは腕が悪くても潰れないのですか。もしかしたらそれ以前に、下手な職人さんはもう十分淘汰されてしまったのかもしれませんね。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/06/11 - 編集済み

    50万か…
    もう、桁が違って庶民にはピンとこない世界です。

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      グリーン参る

      2022/06/11

      おっしゃるとおりこの価格は物凄い高額で、私もピンときません。よほど余裕のある方でなければ海外で誂えることはでききないです。注文靴は「自己満足の世界」の要素が多分にあると思いますが、金額相応の価値があると判断する人がオーダーされるのでしょう。
      足は朝と夜で浮腫みの状態も違いますし、ソックスの厚さだけでフィット感も異なってきます。採寸の時点の足の状態が年中続くわけではないので、当然「ビスポークが既成靴より絶対上」という訳ではないと思います。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/06/12 - 編集済み

    でもまさに大人のお洒落で憧れますね。
    このミュージアムの展示物も大人の趣味でいいですね。
    ガキ親父の自分には出来ない、格好良いです。

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      グリーン参る

      2022/06/12

      自分は海外で靴を誂えたことはありません。
      古くて安い靴を直してひとりニンマリしているだけです(笑)。
      添付画像は以前入手した1920-1930年代のマックスウェルですが、メダリオンが見えないほどワックスの厚塗りがされており、革もカサカサ、コンディションは最悪でした。こんな靴をレストアするのはよほどの物好きです。ちなみにこの靴は2000円ほどでした。
      後日、現在のこの靴の状態をアップしますね。

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      mat2193

      2022/06/12

      途中からすみません!そんな楽しみ方があるとは!バイクのレストアのようです。レストア経過も見てみたいです!

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      グリーン参る

      2022/06/12 - 編集済み

      mat2193さん、コメントありがとうございます。
      自分の靴をアップすることを考えたことがなかったので、この靴に関しては修復途中の画像を撮っていませんでした。でも、状態が復旧すると「格好いい靴だなぁ」と思われました。汚れを落としてみると「おみそれしました」といった感じです。

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      mat2193

      2022/06/12

      そりゃそうですよね!次回レストアの機会あればぜひぜひ!

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  • mat2193さん

    バイクはメンテの前にパーツ集めがあるので大変ですね。
    生産数が少ないのに特徴的で代替できなかったり変えると目立つパーツもありますよね。
    さりげにシートも破れてくる割に代わりがすくなそう…

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