1928年9月 Allen&Brigde リプロダクション セミブローグ

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1928年9月のリーガルの広告ですが、ポスターのデザインが格好いいですね。ここではAllen&Brigdeのセミブローグをリプロダクトしていますが、実に良い靴だと思います。甲の高さの抑えられたスマートな木型で、ラウンドトゥですが先端もシャープな印象です。アイレット周りのパンチングが小さめで、アイレットもフレアのない平行のものでこれも私好みです。コバはやや張っていますが、ウィールもしっかりつけられており力強い。
ここでも再びリーガルのプレジデントBlissさんの言葉が語られています。リーガルは40足の靴をAllen&Brigdeに注文していますが、リプロダクションにセミブローグを選んだのは、"it is worn by the best dressed men in London" だからだと言っています。Allen&Brigdeの靴もBartley&Sonsと同じく、オークバークのソール、アッパーはオランダのオーイステルウェイクで鞣されたカーフを使っています。Allen&Brigdeは4人で製作する工房ですが、「リーガルは150人の職人がおり、Allenが一足作る間に100足作れる」と豪語しています(笑)。

Allen&Brigdeに関しては私はほとんど知りませんが、Blissさんは1928年時点で「一世紀以上の歴史を持つブーツメーカー」と語っていますから、19世紀初頭には創業していたということになります。日本では文化文政の頃ですね。1851年に"excellence of art and make"というメダルを受賞したと書かれています。

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