DODGE CHARGER (1972)

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American Car Collection Vol.74

 1966年にデビューした「ダッジ チャージャー」。フォード マスタングに端を発する「スペシャルティカー」というジャンルに、クライスラーの1ブランドであるダッジが放ったモデルが「チャージャー」であった。全モデルにV8エンジンを搭載し、もっとも大排気量となる仕様には7.2リッター、最高出力は330馬力、最大トルクは556N・mを発生。駆動方式はFRで、最高速度は228km/h、0-60マイル加速は6.1秒を誇った。また、オプションとして、440馬力を発揮する7リッター、HEMIエンジンモデルも用意。1970年代に入ると、排ガス規制やオイルショックによるエンジンのダウンサイジング化が余儀なくされるため、マッスルカーらしさを味わえた最後の時代を飾ったモデルといえる。
 今回のモデルカーは、1972年モデルの「ダッジ チャージャー ラリークーペ」で、ボディカラーは「Super Blue(コード:B3)」。ドーム型ボンネット、ブラックアウトボンネット、ルーフ、グリル、縦に5つ配置されたダクト、テールランプを備えた専用のドアなど、ラリーならではの装備が細部にいたるまで再現されている。ボンネットバルジに配された、440cui(=7210cc)マグナムエンジンの搭載をアピールするデカールの再現にもぬかりはない。古き良きマッスルカーのオーラを全身から放っていたアメリカ車の最後の煌めきを、心ゆくまで感じてもらいたい。

ラインナップのご紹介 vol.34参照

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