PLYMOUTH GTX (1971)

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American Car Collection Vol.44

マッスルカー全盛期ともいえる1960年代〜70年代には、さまざまなコンセプトを持つモデルが誕生した。そのなかのひとつが「紳士のためのマッスルカー」として開発された「プリムス GTX」である。1967年に初代モデルが誕生し、1971年に第2世代へと移行。7.2リッターV8エンジンが搭載されていた。そして、映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』で主人公のドミニクがドライブしていたのも、まさにこのモデルだ。1971年式の生産台数は2942台。大幅なモデルチェンジが行われるも、販売台数は振るわなかった。その結果、翌1972年からはロードランナーのラインナップのひとつとして吸収されてしまったことが惜しまれる。この時期のプリムスのボディカラーはダーク系が中心だが、ゴールド系やベージュ系だけでも数種類用意されており、バラエティーに富んでいる。
 モデルを見ていこう。ブラウンに近いゴールドのボディカラーをはじめ、フロント周りの微妙な曲線や前後のフェンダーアーチ、さらに、Cピラーからボディ後端のシルエットなど……。1/43スケールにおいて、宇宙開発競争の美学を取り入れたとされる実車の魅力を、絶妙に再現している。

ラインナップのご紹介 vol.20参照

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