東京 20th anniversary BOX／サニーデイ・サービス

2016年5月発売。1996年リリースのサニーデイ・サービス「東京」20周年記念のボックス仕様。
リマスタリングLP、ライブ&レアトラックスCD、シングル「青春狂走曲」「恋におちたら」の７インチ、東京リリース時の『Barfout！」誌での記事復刻冊子(曽我部の東京探訪記と松本隆との対談など)、販促ポスターなどがセットになっている。

サニーデイ史上もっともメジャー感のあるアルバムではないでしょうか。サニーデイってメジャーのバンドとしては珍しいぐらい、いい意味でのアマチュアリズムがどこまでも残っていてそれが大きな魅力のひとつだったと思うのですが、
今作はそんなサニーデイの作品の中では凄くプロっぽいというか、アルバム全体的が綺麗に整えられている感じがするからでしょうか。

ペダルスティールや管弦が入ってたりはしますが、急にスタジオミュージシャン使いまくりとかシンセや打ち込みになってみたいな話ではもちろんないのですが。
今作と次作からはちゃんと売れたいって気持ちが伝わってきますね笑。

ちなみに「恋におちたら」をFMで聴いたのが私のサニーデイとの出会いなんですが、サビを耳にした瞬間にそれこそ一発で恋におちたぐらいめちゃくちゃ好きになりました。
なのにバンド名曲名が分からなくて(その曲を途中から意識したので、曲前の曲紹介を聴いておらずそのままCMにいって、という昔のラジオあるある)
その後必死に探したので凄く印象に残っています。
ギリギリ歌謡曲にならないぐらいの美しくウェルメイドなアレンジのポップス「あじさい」もいいけど、「きれいだね」のシンプルさが好きですね。リマスターでかなり音は良くなっています。