SLINT / Tweez - Touch And Go TG-138 U.S 1993

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1989年Jennifer Hartman Recordsからリリースされたファーストアルバム。次作のSpiderlandが好評で1993年Touch And Goから再発された。全曲のタイトルがメンバーの両親の名前が付けられておりローダだけがドラマー、ブリットの犬の名前となっている。プロデュースは“some fuckin derd niffer” とクレジットされているが、これは先日亡くなったスティーヴアルヴィ二のことで、この人はとんでもない傑作レコードに関わっているから凄いのか、この人が関わるから凄いアルバムになるのかよくわからない。ジャケットのサーブ900sの運転席にはうっすらとヘルメットを被った人間が写っているのが(よく見ると)分かるのだが、先頃この人物が撮影したジョーオールドハムの息子ウィルオールドハムということがわかり、彼は短期間あのBreedersにギターリストとして参加していたこともあるそうだ。ベースのイーサンバックラーはこのアルバムのみ参加し脱退している。

このアルバムの素晴らしさの一つがパホのギタートーンで、その音色は一度聴いたら絶対に忘れられない。マクマハンの歌とも言えない合間にささやかれる声がまた強烈で、飲み物をのむ喉の音や人を殺した後にあれ?俺何でこんなことしたの?みたいな呟きが狂気のように迫ってくる。よく聴くと信じられない音の組み合わせになっていてよくまあ一つのサウンドとして成り立っているなと思う。個人的にはスパイダーランドよりもよく聴いている。マクマハンはバックラーが結成したキングコングにも参加していたけど同じ人間とは1ミリも思えない。またフォーカーネーションには今もメンバーとして活動しているらしいが、こちらはスリントのマクマハンその人である。

発売されたCDのジャケット裏面には "This recording is meant to be listened to on vinyl."(この録音はビニールで聴くためのものです)と記載されている。

SLINT / Tweez - Touch And Go TG-138 U.S 1993

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