HAPPY MONDAYS / BUMMED - FACTORY RECORDS FACT 220 U.K 1988

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1988年のマンデーズの2枚目のアルバム。クラシックで名盤(あえていうと)。ここからマンチェスターそしてハシエンダの怒涛のグルーヴ。エクスタシーとスペシャルKのミックス。脳に染み付くグルーヴ。わかりやすくいうとそんな感じか。日本ではロックはスーパースターがいてみな憧れてなんぼだったが、イギリスの片田舎で音楽がとんでもないことを巻き起こしている、という。ニューヨークもアンフェタミンは浸透していてほとんどがメジャーなヒット曲にのっていたけど、ニューオーダー、マンデーズ、KLF、808ステート、マイヴラ、ストーンローゼス、アンディウェザーホールなどヒットチャートメロディーをまったく無視したかのような「みんなハッピーだったらいいじゃん」グルーヴが席巻したのがイギリスはマンチェスターグルーヴで(マッドチェスターとも言うけど)、きれいごとなしでケミカル抜きで話せるものではない。当時の日本のメジャーな多くのバンドのフロントマンはいちいちこの流れを感じると難癖をつけていた記憶がある。冷静に考えればこんな音楽は日本ではやるわけはない。そんなものが一部の地域であれ日本でそんなものが浸透するわけはないけどそういう反動はやっぱりあった。今も当時の音楽は聴き継がれているし。1990年になるとヴィーナスペーターとかSEX(ベースはカッコよかった。電車が同じ方向でクアトロのライブが終わってから一緒に話しながら帰った記憶がある)とか、もうそのまんまじゃん!みたいなバンドが日本でもたくさん出てきて渋谷界隈でライブハウスをにぎわしていた。で、親分のマンデーズは日本では全然過小評価されてる(と思う)けど個人的に言えばマイブラとかライドとか日本人の情緒性にはまるところがあって、マンデーズは情緒性も減ったくれもなく肉体的な暑苦しいところが未だに日本人にはなじめないのかなとも思う。アンディーウェザホールや12インチのミックスはすごいんだが。WFL、STEP ON、HALLELUJAH とか。もってかれちゃう。素面でも。このジャケットは瞳孔が全開だが。

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