近鉄 800系 802F

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■実車について
 奈良線旧生駒トンネルを小型車が幅を利かして使用していた頃に、人口増加に対応するために登場させた中型車。トンネルの車両限界都合から大型車が入線できないので、奈良線のみ中型車を投入した。
 Mc-T-Mcの3両編成で登場したが後に簡易運転台付のTc車を大阪側Mc車とT車との間に挟み込み4連とした。Mc車の台車は重量が原因の亀裂が発生したため後に振りかえられた。
 近鉄奈良線で当時としては無料で乗車できた特急として活躍後、奈良線の車両限界が拡幅されると、京都線・橿原線へと活躍の場所を変え、晩年は生駒線・田原本線で余生を送り、一部の編成は狭軌化され伊賀線に転出する編成もあった。1編成は、京都線で脱線転覆事故を起こし、2両は事故廃車された。
 スイス シュリーレン社と技術提携を結び丸みを帯びた軽量化車体に仕上げ、下回りは円筒案内バネ付き台車、通称シュリーレン台車の開発によって近鉄では一貫して長きにわたり改良を加えてこの台車を採用し続け、ボルスタレス台車が登場するまで近鉄電車の台車として一時代を築いた。
 私にとっては、想い出深い車両である。

■模型について
 TOMYTECが製造し近鉄がMc+Tの2両セットで販売した。この模型は、動力化用の台車が付属されていなかった。動力化には、模型に組み込まれている台車を外して、台車の梁を丁寧に削りゴム系ボンドでTOMYTEC発売の動力ユニットに接着する必要が有った。
 結局のところ、6セットを購入し2セットで1編成に仕立て、この編成のみ動力化を行った。
 カプラーは先頭部を除きTN密着自連に交換したが動力車を除き伸縮タイプが装着できたが、動力車は台車に干渉するため、台車に固定する変則的な交換となった。
 ディティールは、良くできており実車の雰囲気が良く出ている。
 なお模型のプロトタイプは登場時で、尾灯が丸型になっていることで一見して見分けがつく。

この編成は、802F編成としてナンバーを転写しています。

編成:802-711-701-801

#TOMYTEC #鉄道コレクション #近鉄800系

2019年2月20日 記載

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