- junichi.kitamura Museum
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- 近鉄 8000系 8074F マルーン塗装 1
近鉄 8000系 8074F マルーン塗装 1
■8000系の思い出
地元の沿線を縦横無尽に走っていたころは小学生でした。家は線路から少し離れていて地元の小学校に通っていたので、毎日見ることは出来ませんでした。初めのころは、クリームと青帯で2連×2で走っているのを見かけましたが、そのうちマルーン車が走っていたり、中間車を連結していたりと、いつから変化したかは知る由もありませんでした。時には、中間車の片割れに先頭車がくっついているのを見たり、しかも片方はベンチレータ車でもう片方はラインデリア車であったりと変化に富んでいました。
8000系は冷房改造されるまでは、Mc-TcやMc-T、M-Tcがユニットを組み、これらは自由に連結できるように設計されていました。8000系が登場してしばらくは4両編成で運用されていました。通常Mc-Tcを2編成つなげるか、Mc-T+M-Tc編成で運用されてました。工場で検査を行う場合、Mc-TとM-Tcを分割して行う為、どちらか一方のみ運用するために運転台のない側に、Mc-Tcを連結して運用されていた、ということはずっと後になってから知ったことでした。また、塗色がマルーンに変更され過渡期には、クリームとマルーンの編成が連結されて運用されていました。遠い記憶の中で非常に懐かく思い出されます。
それからいくつもの時間が過ぎ、時代とともに技術の進化、環境が変化し便利な世の中に移る中で当然のことながら冷房化や省エネ改造などが成され、すべて固定編成化が必須となり、当初は4両編成での運用であったものが、6両、8両、更には10両編成の運用へと編成の長大化によって、固定化された編成通しの編成組成へと変わって現在に至って面白さは激減されたように思います。登場から50年以上経過し多くの編成が廃車となり、まもなく8000系も絶滅の運命にあります。こうした過去の記憶は模型で再現することになります。
■模型について
マイクロエース車より発売。マルーン、奈良線昇圧後をプロトタイプとして、8074編成(2両編成)として製作されています。複数の編成を購入しているので、いずれは車番を変更してやりたいと思います。
2024.3.24 記