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近鉄 3000系 (鉄道コレクション)
■実車について
1978年に製造され、1979年に京都線・橿原線で運用を開始した車両です。将来の京都市営地下鉄との相互乗り入れを考慮しており、地下線内での温度上昇を抑えるため省エネ性の高い電機子チョッパー制御を採用したり、車体の軽量化のためにステンレス車体を採用するなど、当時の一般車とは技術的な革新が多々採用されました。一方で、電機子チョッパーはコストが高く、相互乗り入れの遅れもありさらに技術は進歩して結局相互乗り入れ車は、VVVF制御を採用した3200系になり、3000系は1編成4両の試作的車両になりました。
編成は、Mc-M-Tcの3両を基本としラッシュ時にはMc車の前にTc車を増結した4両の編成で使用が可能でした。3000系のブレーキシステムは、電気指令式で他の一般車との併結はできませんでしたが運用上不便であったため1991年に電磁直通ブレーキ(HSC-R)に改造されました。その後、京都線での3連運転もなくなり、Mc車は運転台の乗務員扉こそ残っていましたが中間車かされ4両固定編成となりました。
2010年に制御機器の不調により休車状態に陥り、2012年に廃車、解体されてしまいました。1編成しかない制御機器を搭載していたことがあだとなり、長寿命で近鉄唯一ステンレス車であるにもかかわらず廃車の憂き目に遭ったのは不運というほかないです。
Tc車の運転台部分のみカットして、高安車庫に保存されています。
■模型について
トミーテック社から、鉄道コレクションとして2019年近鉄鉄道まつりで販売された模型です。登場時の4両編成を模型化しており、床下機器なども実車に近いディテールで製作されています。本日(10月19日)に1セット購入し、早速列車アンテナの取り付け、増結車両の連結部分はTN密連に交換し、Mc車の運転台側部分のスカートも取り付けました。定価7000円は、少々お高いですね。
最後の写真は、30年以上前に発売された、エンドウ製の3000系と並べて撮影したものです。
最後から2枚目の写真は、Mc車が先頭となった編成(3連)として撮影しました。