103系 体質改善40N車 低窓運転台 その1

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 大阪市内をぐるりと一周回る大阪環状線。1周をおよそ40分で回っている。この大阪環状線は元は環状ではなかった。初代大阪鉄道が建設した、大阪と天王寺を京橋、鶴橋を経由して結ぶ城東線、西成鉄道が建設した、大阪と桜島を結ぶ西成線、そして、天王寺から貨物線として、浪速駅(貨物のみ)が関西線の支線として別々に運行していた。この時は、現在の西九条から弁天町-大正間にある、境川信号所までの区間にレースは施設されていなかった。戦後、この間を繋いで大阪環状線となったのは1964年の事でこの年には東京オリンピックが開催されている。1961年には、地図上では環状であったが、西九条駅は環状で繋がっていない状態であったので、桜島駅 -西九条- 大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅 - 西九条駅間の変則的な運行であった。

 現在の大阪環状線は323系が幅を利かせているが、10数年前は103系がいろいろな改造を受けバリエーション豊富で縦横無尽に運行していた。
 国鉄が設計した103系は戸袋窓が設けられていたが、関西の103系は車体更新の時に戸袋窓はいつしか埋められ無くなっていった。
 写真の編成は、大阪環状線で運行されたオレンジ色の103系で、体質改善N40の運転台窓が低いタイプである。車体は新車並みにリノベーションされている。雨どいは張り上げた側面に埋め込まれて雨どいの出っ張りはなくなりすっきりした。前面の運転台窓のピラーも取り除かれた。

 103系は風前の灯となっているが、模型の世界では活躍していたころがいつまでも続いてゆく。

 模型は、グリーンマックスから塗装済みKITとして販売されたものを組み立てた。トータルキットで、セットを購入すると基本的には他に購入する必要はないが、中間のカプラーはすべてカトーカプラーの密連に交換した。確か2007年に発売されたものと記憶する。

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