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『怪奇映画の手帖 / 菊池秀行』《幻想文学出版局》
『怪奇映画の手帖 ホラー・シネマ・パラダイス』菊池秀行/著、幻想文学出版局刊、1993年初版。B5版モノクロ233頁、ISBNなし。定価2200円。
怪奇映画、ホラー映画ファンとして知られる、SF作家、伝奇作家の菊池秀行先生が、季刊誌『幻想文学』で1983年4月から1990年9月の7年間連載したコラム「シネマ幻想館」をまとめたものに、「怪奇映画ベスト100」(吸血鬼、フランケンシュタイン、人狼、心霊・幽霊、ゾンビ、巨大モンスター、サイコ、SFホラー、古典ホラー、モダンホラー、スプラッター、AIPワールド、ジャンク&ジャンク、ノンセクションに分類)を書下ろしで付けてあります。
菊池先生は、『吸血鬼ハンターD』『妖獣都市』『魔界都市』シリーズの著者でありながら、雑誌『宇宙船』の初期の超現実映画画像や映画評論を担当し、“スプラッター映画”の概念を最初に日本に紹介した方でもあります。
米ユニバーサル映画の古典的怪奇映画のスターや出演者たちが、どんな人生をたどったか、テレンス・フィッシャー、H・G・ルイス、ジョージ・A・ロメロ、クローネンバーグ等ホラー映画制作監督たちの評伝、ラブクラフト作品はどう映像化されたかを語る「ラブクラフト・オン・スクリーン」、「地球最後の男」と「生ける死者の夜」の関連性等々、マニア性も資料性も高い話が、読ませる一冊でした。
#菊池秀行 #怪奇映画 #ホラー映画 #SF映画
オマハルゲ
2022/12/13 - 編集済み個人的にはこの人からかなり影響を受けました。作品は一冊も読んでませんがw
宇宙船の記事でアメリカのコンベンションではマイナーなSF・ホラー映画のビデオを売っていると聞きビデオ欲しさに渡米した、なんて夢のようだと羨ましがってました。その後輸入盤としてそれらを入手出来、今ではそれらも日本盤が出る環境になりました。記事を読まなかったらおそらくここまで買い集めるのに夢中になってなかったんじゃないかと思います。
もう一点、「これからは保存するなら8ミリビデオだ」というのに感化され、コレクションをせっせと8ミリビデオにダビングしてました。今もその残骸は残ってますが。
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Jason1208
2022/12/13 - 編集済みコメント有難うございます。
初期『宇宙船』の個人輸入する人のための記事ってのは、多分、菊池先生の経験がかなり反映されていたと思われます。
私は、その真似して直接の個人輸入はしませんでしたが、インターネットの時代になって、本国Amazon.comの利用などかなり気安くやってしまっていたのは、やはり影響を受けていたのでしょう。
いまだに、ハリウッドやスミソニアン博物館を見に、米国観光に行けてないのは残念ですが。^^;
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