ジョン・フルシアンテ  スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド

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ある種の過剰さ、危なっかしいスリル、抑えきれない衝動、後先を考えない挙動、音で見せる非日常の風景、これらはロック音楽に欠かせない要素だと思いますが、なかなかそれらの条件を満たすアルバムは、ありそうで少ない。個人的には、ですが。フルシアンテのこのセカンドは曰く付きの問題作であると同時に、1990年代には稀有な本質的に危ない(笑)ロック・アルバムとして現在も異彩を放っています。レコード会社に返品の山、最終的には謝罪したというルー・リードの「無限大の幻覚」を彷彿とさせる、ドラッグ調達のための手段にリリースしたものの本人が後に廃盤にした逸話も、内容と相まって忘れがたい。とにかくプロとしての制御・抑制・理性を軽々を飛び越えた後先を考えない衝動で突っ走ったという点で、これは最後のロックアルバムだったのかもしれません。そしてそれは音楽に明確な形で表れています。#レッドホットチリペッパーズ 

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