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ブルマァク ミニ怪獣シリーズ アリブンタ(黄色成形)
筆者は晴れてアリブンタグッズをコンプリートできました!メデタシメデタシ… ……だが、筆者はアリブンタグッズをコンプリートして ほんとうに幸せになれたのだろうか…? ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 愚問。 100% 幸せである。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ はじめてアリブンタグッズを買ったのは中学生の時、秋葉原のフィギュアショップで購入した究極大怪獣だった。地元の中古ショップには売ってないリアル路線のカッコいいフィギュアに中坊ながら東京と地方の格差を感じ、同時に眠っていたマニア心に火がついた。 学生時代にはバイトで稼いだお金で徐々に仲間を増やし、さらにレトロフィギュアにも手を出しはじめ、今はご覧の通りである。 アリブンタグッズを集める過程はとても幸せで、それが日々の原動力にもなっていた。 そして昨年、私が知る限りで最後のアリブンタフィギュアをお迎えすることが出来た。 ブルマァク ミニサイズの黄色成形… ここ数年間、手が届きそうで届かないところにいたアリブンタである。 以前紹介してきたミニサイズの中でも特に流通していない逸品、所謂「珍色」というものだ。 様々な思いを巡らせながら購入を決意した。 そして、その瞬間、私の旅も終わりを迎えることとなった。 よくゲームはクリアするまでが面白いと言う。 実際、アリブンタグッズの収集を目標に生きる毎日はとても充実していた。 アリブンタグッズを手に入れる為ならあらゆる困難を乗り越えられた。 アリブンタグッズをコンプリートすることにより、その旅がひと段落してしまうことは正直寂しい。 だが、アリブンタ祭壇のアリブンタ達を見るたびにその一つ一つを手に入れた時の思い出が甦ってくる。 思えば、それを補完するためのアリブンタミュージアムでもあった。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ それでは最後のアリブンタを見ていこう。 1972年に580円で発売されていた「ウルトラマンエース超獣・ミニタワーセット」に付属の超獣4体のうちの一体だったとされる。 ご覧の通り、今回のアリブンタは色がいい。 鮮やかな黄色の成形色に腹部の黄緑スプレーがよく似合っている。当時のソフビ職人が計算に計算を重ね、辿り着いた一つの正解であると言える。本当に綺麗だ。 マルサンのアリブンタと比較しても明るめの黄色なので、並べた時の存在感はマルサンにも引けを取らない。 見れば見るほど細かく作られている造形には毎度感動させられる。癒し系な顔も愛おしい。 ミニサイズは復刻版も含めて4体目、どれも個性的なカラーだが、その中でも鮮やかさと高級感は頭ひとつ抜けている。 そして、もう一つ。数値化できない情報がある。 「匂い」だ。 これを見ているソフビ大好きな皆様も条件反射でその匂いが漂ってきているだろうが、あのなんとも言えないソフビの匂いが昔から大好きだった。 特にレトロソフビはほんのり香る懐かしい匂いがする。 昭和という時代を知らない筆者だが、その匂いは私を空想の1970年代へとタイムスリップさせてくれる。 また、この「匂い」という情報は特に再現が難しいため、贋作を見破る大きなエビデンスになる。 本物の匂いには気品があるのだ。 是非、皆さんもこの機会にお気に入りのソフビのオイニーを嗜んでみてはいかがだろうか。 一方で懐かしい「匂い」は劣化や湿気が原因で強烈な「臭い」になるので、ソフビの健康診断として定期的に匂いチェックが必要である。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ こうして全てのアリブンタフィギュアのレビューは完了したのだ… いや、待て。 自惚れるな筆者よ。 この世にはまだまだ私の知らないアリブンタが存在するかもしれない。 現に未確認だが、未知のアリブンタフィギュアの存在も噂されている。 そう、世界は広い。 この世界のどこかにはネットに情報が出ていないアリブンタフィギュアが必ず存在する。 そして、新たなアリブンタフィギュアがこれからも発売されるだろう。 まだまだアリブンタとの旅は終わらない。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ いつか、未来で。
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 1970年代神月≠デネブ
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ブルマァク アリブンタ(2022)
今年も新しいアリブンタが発売された。 2022年はウルトラマンA生誕50周年とあり、中野ブロードウェイの一角にある墓場の画廊にて『ウルトラマンA』にフィーチャーした企画展が開催された。 墓場の画廊の目玉商品と言えば企画展の作品に関連した限定ソフビだ。 毎回ハッとさせられる復刻ソフビラインナップは痒い所に手が届く。 そしてついに今回、アリブンタに白羽の矢が立った。 ウルトラマンA展を開催するならば絶対にアリブンタグッズを発売して欲しいとは思っていたが、急な発表で少し驚いた。 しかし、新時代において超獣の火を絶やさず繋いできた我らがラストサムライがここに選抜されるのは当然のことである。 近年の活躍が認められたようで素直に嬉しい。 生誕50周年、最高のタイミングだ。 それではレビューしていこう。 見ての通り、このサイトでも以前紹介したブルマァク アリブンタのカラバリ復刻版だ。 復刻版として発売されるのはこれで3体目。 今回は爽やかなメタリックブルーを基調にした夏に似合うカラーリングだ。全体に涼しげのあるブルーだが、部分部分のピンクがアクセントになり、全体を馴染ませている。 ハッキリした黄色い目が可愛らしい。 一方で、角や手足の爪はシルバーで力強い印象だ。 ブランド品の証、足の裏の刻印もしっかり刻まれている。前から横から上から下から全角度から楽しめるのがいい。 全体的にメタリック調が強く、新時代のアリブンタという肩書きがよく似合う。 Twitterに流れてきたサンプル品の画像がとても明るかったので、本体を手にとった時少し暗いように感じたが、それは照明によるものであると気づいた。 そのままでも妖美だが、水色系のライトを上から当ててやると一段と綺麗に輝くのでオススメだ。 最早ジュエリーの解説だが、目の保養になるという意味ではソフビもダイヤも大差はない。トゲトゲが多くてカラフルな分、アリブンタの方がすこーしお得かな。 これから暑い夏がやってくるが、縁側に風鈴をつけるように、部屋に職場にアリブンタがいれば視覚による心理的効果により涼しい気持ちなること間違いなし。 クールビズなどと唱えられる今、新たな環境対策として一家に一体アリブンタの設置を提唱します。 さて先日2022年5月5日。大蟻超獣アリブンタが生誕から50周年を迎えました。 ファンに愛され続け、今や超獣の代表格へと成り上がったアリブンタ。 本当におめでとうございます! これからも、活躍に期待しています。
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 墓場の画廊神月≠デネブ
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少年リック 大怪獣シリーズ アリブンタ 発光ver.
近年、アリブンタの活躍が目覚ましい。 2015年3月、『ウルトラファイトビクトリー』において新規造形のスーツ「平成アリブンタ」が復活したことをきっかけにウルトラ怪獣シリーズ500のアリブンタが発売されたのは記憶に新しい。 実はその後、アリブンタのグッズはほぼ毎年発売されている。 2017年、墨絵スイング 2018年、ウルトラフュージョンカード 2019年、アバレンボウル 風の噂によれば『ウルトラマンメビウス』放送時に造形され、ファイトビクトリーに登場したベロクロン、バキシム、ドラゴリー、ルナチクスのスーツは痛みが激しく、アトラク用、展示用にされてしまったと聞く。 その後、超獣が出しづらいニュージェネレーションシリーズにて超獣の灯火を絶えずに繋いできたのは他でもない平成アリブンタなのだ。 登場すれば毎回、Twitterのトレンドに入るほどの話題性を持つ平成アリブンタ。 ニュージェネレーションシリーズではじめてウルトラマンに触れた未来ある子供たちにとってアリブンタこそ超獣の代表と言っても過言ではないだろう。 改めて素晴らしい時代になったと思う。 そして2020年も新しいアリブンタが発売された。 今回紹介するのはその最新のアリブンタである。 予約開始の情報が出たのはまさに青天の霹靂だった。 日課であるTwitterでのアリブンタ警察業務中に目にした発光ver.予約開始のツイート。 毎月どんな怪獣が出るのかと楽しみにはしていたが、まさかこのタイミングでアリブンタ先輩がくるとは。 初版は予約購入できず、やむ無くプレ値で購入せざるを得なかった悔しい記憶が蘇る。 やはり「欲しいと思ったものは後になるほど手に入りにくくなる」という半田健人の名言は正しいのだ。 私は驚く間もなく予約ボタンを押した。 基本的には以前紹介した大怪獣シリーズ アリブンタとほとんど同じ型を利用した再販版だが、並べてみると変更されている点も多い。 以前紹介した「少年リック 大怪獣シリーズ アリブンタ」の記事と合わせて読んで欲しい。 では変更点を中心に細かく見ていこう。 なんと言っても今回のアリブンタは“発光ver.”とあるように目が光る仕様が追加されたのが最大のポイントだ。 光るアリブンタフィギュアは公式で発売されているものに関しては初である。 アルティメットルミナスしかり、光るフィギュアがどうしても欲しくなるのは僕たちの祖先が夜の闇を恐れ、火を起こしていた頃の名残りだろうか。 商品名が書かれた電源ユニットを右足のかかとに接続することで目が光る仕様だ。 発光すること前提で作られているので旧版に比べて目がクリアーになっている。目の中に散らばる複眼を模した気泡がまた美しい。 光らせるとその美しさがより際立つ。 さながら翠玉エメラルドを彷彿とさせる輝きだ。 頭部の角も旧版に比べて曲がっているのが分かる。 開封した時はこれ不良h…とまでは言わないが、少し違和感があった。 で、(なかなか嵌まらない硬い尻尾をつけて)落ち着いて全体を見てみたらこれがしっくりくる。 もう一度本編を見てもらえば分かるが、地上に出てエースやゾフィーと肉弾戦を繰り広げるアリブンタの角は激しくぶらんぶらんと揺れている。 この劇中の激しい動き、もしくは揺れすぎて変形した撮影後のアリブンタのスーツをこの角で表現しているに違いない。 エクスプラスさんの丁寧な仕事ぶりに脱帽し、己の浅はかさに気付かされた。 新規造形により腕の向きが上になっているのも特徴的だ。 劇中では基本的にアリブンタの腕は上を向いている。地球防衛軍の戦闘機群F-4ファントムを両腕からの火炎で壊滅させるシーンは印象的だ。 さらに旧版に比べて顔、背中の角、お腹を中心に汚し塗装が多くなっていることに気づく。 特にお腹の汚し塗装が増え、色が暗めになっているために旧版に比べてスマートに見える。 黒を着ると着痩せして見えるというのがあるが、まさに目の錯覚。 超獣色彩心理というやつだ。 まとめると、今回のアリブンタは実際に劇中で(地上に出てから)活躍するアリブンタとして造形されているように思えた。 さすが天下の大怪獣シリーズ、本物をそのままスケールダウンさせたと言っても言い過ぎではなかろう。 一方で旧版は全体的に小綺麗でがっちり体型、どちらかと言えば怪獣図鑑に載っているスチール写真という感じだ。 我が家では新旧並べて飾ってあるのだが、見れば見るほど違いが分かるし、それぞれの良さも見て取れる。 「なんでまた同じものを買ったのか」なんて言われても動じることなかれ。 利きブンタができれば君も一流アリブンターだ! 2020年『ウルトラマンZ』にウルトラマンエースが客演してエース村が燃えたのは記憶に新しい。 同時に新規造形されたのは殺し屋超獣バラバ。 仮面ライダーでさえド派手な装飾を身に纏う現代においても全く見劣りしないゴチャゴチャ具合の素晴らしいデザイン。 ナイスリメイク起用だ。 後輩が出来たことにより平成アリブンタも一旦、重荷が取れるだろう。 超獣というヤプール人ありきの存在を怪獣がポケモンよろしく召喚されるニュージェネシリーズで出すのは難しい。 公務上、「また今回もアリブンタか」「この話の怪獣をアリブンタにする必要あったか?」などの意見を目にする機会は多い。 私自身もその意見には賛同できないと言ったら嘘になる。 しかし、世の中の第二期昭和シリーズ怪獣推しに言わせれば、リメイクして出してくれるだけで十分なのである。 怪獣のワークスタイルもその時代に合わせて変わっていく現代、その変遷ぶりを見届けるのもまた面白いではないか。 スーフェス84にて配布された少年リックの予告チラシでギロン人のシルエットが公開された。 近い将来、坂本浩一監督あたりがギロン人のスーツを新造してタッグ戦を展開してくれるはずだ。 そうすれば古参ファンも文句は言えまい。 アリブンタの変化に追いつけるようにこれから我々アリブンターも……………おっと、どうやら今宵も誰かが「アリブンタ」と呟いたようだ。私も仕事に戻らねば。 今日はここまで。
ウルトラマン 怪獣 エクスプラス 2020年神月≠デネブ
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ブルマァク アリブンタ(1972)
2020年は空白の年になった。 新型コロナウイルスの蔓延によってもたらされた経済活動の自粛。 我々オタク向けのイベントも軒並み中止や延期を余儀なくされた。 劇場版タイガの延期から始まり、博品館のゾフィー公演、コミケ98、スーフェス84。他にも挙げればキリがないだろう。 中でも怪獣オタクをどん底に叩き込んだのがウルトラマンフェスティバル2020の中止だ。 「#夏はウルフェス」という決まり文句にあるように夏といえば池袋に赴き、帰りに怪獣酒場で一杯やるというのが夏の恒例行事になっていた。 人混みをかき分け池袋35番出口を出た時の焼けるような暑さ。 炎天下の中、汗まみれになりながら歩き続け、サンシャイン60に入った時の涼しさに生き返る。 ウルフェス会場に漂うなんともいえないスーツの匂い。 テレビでは見れない怪獣の部位やジオラマ越しの怪獣に興奮し、これでもかと撮影する。一年で1番写真を撮る月はまず8月で間違いないだろう。 年に数回の童心に帰れる瞬間である。 私にとってウルフェスというイベントは夏を乗り切る大きな原動力になっていた。 その存在価値は「夏が来たからウルフェスがあるのか、ウルフェスがあるから夏が来るのか」分からなくなるほどだ。 後者ならば今年に夏という季節はない。ただ暑いだけの虚構があるだけである。 あらゆる人から「楽しみ」を奪い去った憎き新型コロナウイルス。 百害あって一利なし。 未だかつて体感したことのない自粛生活に私の胸の光も消えようとしていた…。 今回紹介するアリブンタとの出会いは皮肉にもそんな混沌とした状況下での出来事であった。 人間万事塞翁が馬。 特別定額給付金10万円の給付。それは自粛に伴い怪獣趣味を封じられていた私にとってせめてもの朗報だった。 使い道は決まっていた。 かつて秋葉原のフィギュアショップで対面した伝説のアリブンタを我が家に迎え入れる。 そして運命の出会いを果たすのであった。 今回のアリブンタはその希少価値故、目の前にあっても手が届かなかった一体だ。 そして私のアリブンタ収集における最後の1ピースというべき超大物である。 では皆さんもご唱和ください! 「ブルマァク アリブンタ!!!」 1972年。ウルトラマンA放映当時に発売されていたブルマァク製のアリブンタだ。 以前ご紹介した復刻版のブルマァク アリブンタ2種のオリジナルである。 自宅に届いた際、畏多さに持った手が震えたことは記憶に新しい。 都内のレトロソフビショップで何度か拝見したことがあったが、手にとることでビンテージ特有の独特な雰囲気と高級感が伝わってきた。 これまでレトロソフビを幾つか手にしてきたが、持つのに一番緊張したソフビである。 ブルマァク アリブンタは『ウルトラマンA』35話「ゾフィからの贈り物」にてオネショ少年ユキオの部屋に飾られていることでも有名だ。(彼の部屋にはブルマァク アリブンタ二体含め、ミドルサイズのアリブンタ、アリブンタのブロマイドなどが飾られており、彼は根っからのアリブンターであったことが伺える) AのBlu-ray BOXを購入して35話を観たところ、発売当時は水色ベースに深い青の塗装で全体的に青々していたことが分かる。 我が家の個体は半世紀近くの時を経て、エメラルドグリーンに変色しているが、劣化を感じさせない上品な色の焼け方をしているように思う。 色焼けすることにより違った雰囲気が見えてくるのもレトロソフビ特有の楽しみ方だ。 頭部、背中、腕、後ろの角から足にかけての茶色のラインが水色のボディと組み合わさっていいアクセントを出している。 お腹と背中の黄色もおしゃれで綺麗だ。 青いアリブンタがあまりいないこともあり、明るい配色はアリブンタ祭壇において一際存在感を漂わせている。 復刻版の二体が奇っ怪で恐ろしいという印象だったのに対し、当時品は全くそういう印象を感じさせない。 むしろ可愛らしい印象だ。やはり、配色は怪獣にとって重要なファクターなのだ。 色の効果なのか、復刻版の二体を見たときに気付けなかった魅力を何点か発見することもできた。 まずは頭部の三本角だ。 ちょこんと生えた三本角がなんともかわいい。しかし、よく見るとそれぞれ三股に分岐している。 これは本編のアリブンタと同じであり、当時の造形の緻密さを感じさせられた。 鉤爪もいい。 スッと伸びて先端で曲がっている爪の形状がヴェロキラプトルよろしく美しくもカッコいい。 こちらも本編スーツを綿密に再現している。 尻尾も特徴的だ。 ボディが太いアリブンタを横から見たとき、バランスが保てているのは動体に負けない太い幹の尻尾があるからだ。 二股に分かれた先端もキュートである。個体差なのか当時品は復刻版に比べて尻尾の丸まり具合が大きいように思える。 これまでアリブンタを紹介するにあたり尻尾はあまりフィーチャーしてこなかったが、改めてアリブンタの尻尾の魅力に気付かされた。 そして最終的に目に辿り着く。 目は経年劣化で溶け、ほとんど黒目になってしまっているが、この目も全体的の雰囲気を柔らかくしている。 本来は金色ベースに黒目があったらしい。 いつかこの状態のものもお迎えしたい。 デフォルメのイメージが強いブルマァクだが、当時の技術を持ってリアルに丁寧に作られていたことが手にして初めて伝わってきた。 脚や背中のシワを眺めていると当時の職人たちの努力に感動させられる。 半世紀近く前の思いに触れる、とても貴重な体験をさせてもらえた。 アリブンタ収集を本格的にはじめてから4年。 公式で出されているアリブンタフィギュアはカラバリを抜きにして把握している限りはコンプリートすることができた。 そしてこの素晴らしい超獣の魅力を多くの方々に知っていただきたいという思いからこちらのサイトで22体のアリブンタを紹介させてもらうことができた。 素人の文章と撮影でお見苦しい箇所も多かったが、たくさんの方に見て頂けてとても嬉しい。感謝しかない。 私にとっての暑い夏が終わる。 そう。振り返れば今年もたしかに夏はあったのだ。 夏といえばソフビの天敵は湿気。 夏の湿気はソフビの可塑剤を溶かしベタベタにさせてしまい、さらにはカビ繁殖の原因にもなる。 大切なソフビを守るためにもこまめに換気を行い、ソフビとソフビの間隔を開けて飾ることをお勧めします。 あれ、これどこかで聞いたことあるな。 そう、ソフビにとってもソーシャルディスタンスは重要で三密は避けるべきものなのだ。
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 1972年神月≠デネブ
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マルサン アリブンタ
靴屋で働いている知人に教えてもらった言葉が忘れられない。 「靴は買うものではなく、出会うものである。」 意味はそのまま、靴はただお金で買う「もの」ではなくて、運命的に出会う相棒だということだ。 この類の言葉はあらゆるものに言えるが、我々怪獣オタクにとっては玩具やフィギュアがそれに当てはまる。 昭和40年代に発売されたソフビは現在うん万円もする値段で流通している。 劣化が激しいビニール人形を綺麗な形で半世紀近く保存しているが故の希少価値と言える。 どんなに怪獣が好きだろうと、相当な富豪でない限りうん万円もする高価な品をそうポンポンと手に入れることはできないだろう。 しかし、生まれつき持った怪獣オタクのサガに抗うことはできない。 中にはどうしても手に入れたいものがある。 そして人々は多少の犠牲を払ってでもフィギュアをお迎えするのだ。 私にとってのそれはアリブンタだった。 今回ご紹介するアリブンタに出会えたことも私は運命だと思う。 出会った時は震えが止まらなかったのを覚えている。 このアリブンタと出会う数日前、毎月参加している怪獣酒場での定期会議にて今年の目標はマルサンのアリブンタを手に入れることだと公言していたこともありタイミングは完璧だった。 まさに運命の出会い。アリブンタの神に選ばれた気がした。 ネットの画像で夢にまでみた美しきアリブンタ。 その姿を初めて拝んだ時、僅か14cmのボディがとても大きく見えたのを思い出す。 我がアリブンタ祭壇の御神体 GOD OF ARIBUNTA ライトに照らされて黄色のボディは蛍光色さながらに鮮やかな光を放ち、ターンテーブルによってクルクル回転する様は思わず手を合わせたくなるような神々しさだ。 古代の人が見たらまさに神の化身だと思うに違いない。 こうして神話は作られていったのだろう。 ここからは詳しく見ていこう。 アリブンコンピューター、チェック! 前回紹介した大怪獣シリーズのリアルなアリブンタと比較すると全く別の生物と言っていいほどデフォルメされている。 最たる特徴はその目だ。 猫のようにぱっちりとした銀色の目の中には大きな黒目があるではないか。 その様はまるで哺乳類か爬虫類のよう。 もう昆虫という縛りには囚われないぞという強い気概が伝わってくる。 ぽっこりお腹も可愛い。 アリブンタのフィギュアはボテ腹のものが多いが、このアリブンタはボテまでいかない幼児のようなぽっこりお腹をしている。 可愛いぱちくりとした目に頭でっかちの幼児体型が加わり、なんだか某マヨネーズのキャラクターを連想させる。 回ると尚更だ。 マルサンアリブンタで初めてアリブンタを知った人に「この超獣は地下鉄を襲い、視聴者にトラウマを植え付けた超獣なんだよ」と言っても信じてはもらえないだろう。 背中にも特徴がある。 凹凸がある水色のグラデーションが綺麗な背中だが、脇から生えている羽と一体化しているのが珍しい。 正面から見ると、きちんとしたアリブンタの造形に倣っているが、後ろから見るとゼットンの背中のようでかっこいい。甲羅のようにも見える。 頭と背中から生える角は竹の子というよりはカエンタケのような形状だ。 子供が遊ぶのを配慮してか全体的に角ばったり尖ったりしている部分がない。 そのため、可愛さにより拍車がかかっているように感じられる。 サメクジラもペガッサ星人もマスコット化される時代だ。 次に流行るのはリムアリブンタと見てまず間違い無いだろう。 全体的にお洒落な雰囲気が漂い、さらに黄色のボディにメタリックな塗装が施され、高級感も感じられる。 怪獣オタクの部屋にあるというよりは高級ビンテージなどと共にお洒落な喫茶店に置いてありそうな、そういう独特な存在感を放っている。 運命の出会い。 スピリチュアルな話をしてしまったが、生まれてから今までのあらゆる体験やその時の状況が全て「出会い」に収束していると考えれば、それは偶然ではなく必然的な出会いだったのではないかとも思えてくる。 今回のアリブンタだけでなく、アリブンタ祭壇に祀られている全てのアリブンタがそういう経験を経て運命的に出会うことができたフィギュアたちだ。 彼らとの出会いが運命なのだとしたら、それを一生大切にするというのも私の義務である。 アリブンタたちとの出会いを大切に、これからもまだ見ぬアリブンタたちと出会う運命を信じ続ける。
ウルトラマン 怪獣 マルサン 1972年神月≠デネブ
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少年リック 大怪獣シリーズ アリブンタ
川崎の怪獣酒場に毎月通うのが恒例になっている。 ご存知の方も多いだろうが、怪獣たちの憩いの場をコンセプトにした飲食店だ。 毎週末には本物の怪獣様が来店され、触れ合うことができる貴重な空間である。 怪獣達だけではなく、我々怪獣ファンにとってもかけがえのない憩いの場であるのだ。 もちろん筆者もそこに憩いを求める怪獣野郎の一人で、手持ちのフィギュアを並べて作る「怪獣祭壇」の儀を毎月執り行っている。(詳しくは著者のTwitter をご覧いただきたい) これがまた楽しい面白い。 そんな怪獣酒場のカウンターに一際存在感を放つアリブンタがいる。 エクスプラスの大怪獣シリーズのアリブンタだ。 承知の通り、大怪獣シリーズといえば怪獣ファンなら誰でも自宅に一体は置きたいと思っているだろう、神造形の最高級フィギュアである。 私と彼との出会いはまさにこの怪獣酒場のカウンターだった。 圧倒的存在感を放つ彼と目があった時のトキメキはいまだに忘れられない。 まさに青天の霹靂。 私の目はアリブンタの頭部のようにハート型になっていたに違いない。 生涯をかけてでも絶対にお家にお迎えしたい。そう願い続け… 2019年1月。某大手オークションサイトにて私は運命の出会いを果たすのであった。 初めて手に取って驚いたのはその軽さだ。 私のリック童貞卒業がアリブンタだったので、今まで知らなかったが、ここまで緻密に作り込まれ、重量感すらあるのに、ソフビのように軽い。 まるでメテオール。イデ隊員もびっくりの軽さだ。 そして、フィギュアではなく本物のアリブンタを手にした感じがした。 手にしたものだけが味わえる優越感。 初めてヤプール人からアリブンタを授けられた時のギロン人もこんな気持ちだったに違いない。 本当に最高だ。やはり他のアリブンタ達とは一線を画す迫力がある。 リックの二期ウルトラ怪獣は相場が高いが、このアリブンタはその中でもレア中のレア。 私も未開封で手に入れることは不可能だった。 それもそのはず、醸し出される高級感は相場の値段を聞いても納得である。 ここからは上記の画像を見ながら一緒にアリブンタを観察してみよう。 まずはずっしりとした全身の美しさを見て欲しい。 アリブンタという超獣最大の特徴は突起物が対照的にバランスよく配置されたシルエットの美しさにある。 計算された美しさなのか、装飾を盛りすぎたあまり辿り着いた偶然の産物なのか不明だが、とにかく造形美に尽きる。 劇中よりもややずっしりとしているように感じるが、超獣が持つ威厳がより感じられるので、これは大正解だ。 次に目が止まるのが、黄、赤、青、緑、黒の5色で構成された顔だ。 その中でも眼の美しさを真っ先に挙げたい。 エメラルドグリーンのクリアな眼球に線が入っているシンプルな作りだが、この眼なくしてリックのアリブンタなしと言っていいほど、全体の雰囲気がこの眼で決まっている。 超獣の威厳は残しつつも二期怪獣特有の「ユルさ」その大部分をこの眼が演出しているのだ。 もう1つの特徴が頭の三本の角だ。 左右非対称となっており、当時の開米プロの魂をここに受け継いでいるような気がする。 超獣は「地球の生物や宇宙生物と他の生物を融合させた侵略兵器」と定義されているが、まさにベースとなった生物の命がこういうところに感じられるのもオツだ。 背中に竹の子のように二本生えた角もいい。 左右非対称だが、最高のバランスで配置されている。 横から見た時に僅かに彎曲しているのを見つけるとずっと見ていられたりする。 しかし凄いところから生えてるなと改めて思わされる。 脇腹から対で広がっている羽も細かく作られててみていて楽しい。 細やかな横線が無限にあり、アクション時に必ずつくであろうシワも細かく作り込んである。 宇宙船のインタビューでデザイナーの木目氏があの羽は始祖鳥からアプローチしたと証言しているが、あの部位に羽としての機能があるとは思えない。 これらの部位は生態系に順応しなければいけない地球の生物に「あってはならない」部位であり、この「無駄」こそ超獣が既存の生物とは一線を画す生態兵器に他ならないということを感じさせてくれる。 背中もエロいぞ。 法則なく散らばる無数のブツブツが素敵だ。 よく見ると背中にも蛇腹の黄色い部分が一部見えるのが分かる。 まさにチラリズム。 前はどうなっているのだろうと焦らされるこの消極的だが、強調されている部分がなんともエロい。 早くそのお顔を見せておくれ、蛇腹を見せておくれという我々の願いに無言で頷く。 まさに「見返り美人」とはこのことである。 二体買って一体は後ろ向きで飾りたい。 すると横向きも二体欲しいから、計4体か。 昔の怪獣図鑑みたいに並べて飾るのもいいかもしれない。 さて、トドメは言わずもがな堂々とした黄色い蛇腹だ。 アリブンタは上半身はスマートだが、お腹の辺りがボテっとしている、いわゆる中年体型の超獣だが、またそれがアリブンタのよさを最大限に引き出すボディラインなのだ。 ボテ腹の中年男性でも何故かダンディで惹かれる雰囲気がある人がいるが、まさにアリブンタがそうだ。 カラフルな超獣だが、幼稚さを一切感じさせないのはこの体型に秘密があるに違いない。 名前のように仁蟻なき風格はここからきているのだろう。 真ん中の蛇腹はウネッとしていてよく見ると芋虫などの昆虫のようであり、ここは生物感が残っている部位である。 このドンっとした蛇腹があることで、正面から見た時に上から下まで一切地味な部分がない。 怪獣の理想系をここに完成させている。 我がアリブンタ棚の頂点に立つ KING OF ARIBUNTA 私は寝室に飾っているのだが、仕事で嫌なことがあっても帰ってきた時にリックのアリブンタが迎えてくれれば大抵の嫌なことなんて吹っ飛ぶ。 メンタルケアにもやっぱりアリブンタはいいぞ! 2019年は私が生涯をかけて手に入れようとしていたアリブンタを二体も手に入れることができた特別な一年になった。 もう一体も追ってご紹介するが、私のアリブンタ収集はまだまだ続く。 2020年もアリブンタへの挑戦は終わらない
ウルトラマン 怪獣 エクスプラス 2014年神月≠デネブ
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ブルマァクの復刻怪獣シリーズ アリブンタ(2011)
2011年某日、アフガニスタン紛争も一旦の落ち着きを見せてきたころ、残党の武装勢力が中東の密林の奥地でゲリラ活動を行なっているという情報がキャンプに入った。 白羽の矢が立ったのはまもなく米国へ帰国予定であった我々、第72レンジャー連隊であった。 密林へ派遣され調査を進めた我々だが、密林には一発の銃声も響かない。 それどころか鳥や動物の声もあまり聴こえない。 やけに静かだった。 密林に入って3日目の朝、我々は凄まじい数の白骨遺体を発見した。その数と何らかの戦闘を行った形跡から密林に身を潜めていた武装勢力のものであるのは明白であった。我々はその異様な光景に恐れおののいた。 我々がその場を立ち去ろうとした次の瞬間、ジャングルに甲高い音が鳴り響いた。続いて木が倒れる轟音。 間も無くして我々の目の前に巨大な緑の影が現れた。全長20メートル、ジャングルの木々にカモフラージュした深い緑の身体。 赤く光る目は我々の姿を捉えていた。 そのおそるべき姿と同じものを私は在学中、ある文献で見たことがある。40年前、東京にも現れたそいつの名は 「ARIBUNTA」 まるでB級モンスター映画の出だしだが、今回のアリブンタはまさに密林のモンスターパニック映画にでも登場しそうな見た目をしている。 今回ご紹介するアリブンタは前回紹介した復刻版ブルマァク アリブンタと同じ型のものである。 2011年にブルマァクショップで受注生産された通販限定商品だ。 故に普通の復刻版に比べて流通量が少ない。 通常サイズのブルマァクアリブンタは当時ものを含めて3タイプ存在するが、カラーリングがダントツでかっこいい。 存在を知って以来、とても手に入れたいと思っていたアリブンタの一体だ。 社会人になりたてで手に入った時はとても嬉しかったのを覚えている。 「大人の力」を行使した瞬間である。 前回の復刻版アリブンタはクトゥルフ神話を思わせるなど奇怪な怖さがあったが、今回のアリブンタは純粋なモンスターらしい猟奇的な怖さがある。 大きな特徴は目だ。 闇夜に浮かぶ赤い目はこれまでのアリブンタにはないカラーリングでアリブンタの持つ猟奇性を最大限に引き出している。 本編のアリブンタも赤い目をしていたら今よりもトラウマ超獣になっていたに違いない。 緑、黄、茶色のカラーリングも独特だ。 派手さが特徴のアリブンタのカラーリングに自然の色を取り入れたのは面白い。 おそらくギロン人が密かに育てていたが解き放ち忘れたもう一体がジャングルの環境に適応し、迷彩色に進化した個体なのだろう。 ひょっとすると超獣に改造される前の原種という可能性も否定できない。 まさにアナザーアリブンタだ。 全体的に復刻版アリブンタよりも塗装が重厚だ。さすが受注生産、気合が入っている。 一つのキャラクターのグッズを色々買い並べるのはとても楽しい。 しかし、同時になんで同じものを買わなければいけないのか?と疑問に感じることも時にある。 だが、並べてみると一つ一つの造形やカラーリングが違っているのが分かる。 時に独特すぎて受け入れがたいカラーリングの推しグッズに出会う日が来るかもしれない。 だが、そこで全てを否定せず、自分の中でオリジナルストーリーを作って脳内補完してみるのも一つの手かもしれない。 可能性は無限大に広がるはずだ。
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 2011年神月≠デネブ
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ブルマァク 復刻版怪獣シリーズ アリブンタ(1999)
「ブルマァク」 怪獣玩具を集めるものにとって、それは一つの大きな壁である。 価格、入手難易度、種類の多さと難攻不落の要塞だ。筆者もまた、この要塞に一度は退却せざるを得なかったマニアの1人である。 無理もない。 中古ショップじゃ必ずショーケースに入ってるし、普通の人がソフビ人形に出せる予算を超えた金額のイメージだし、なかなか流通してないし、そもそもなんか敷居が高い。 これは私も含めて、最初は誰もが思うことだ。私もアリブンタ収集の当初はブルマァクはいいかなーって思っていた。 だが、これを見ている怪獣単推しオタクのあなた、そんなことはないですよ。 まず、値段が高いということが、実はそうでもない。 それは当時ものとなればびっくりするような値段だが、復刻版だとリーズナブルな値段で手に入る。 うん万円するものは珍しい。 次に入手難易度だが、こちらも復刻版ならば中古ショップやオークションサイトで意外と落ちているものだ。 アリブンタに関して某オークションサイトでは見ない日はないほどである。 たしかにブルマァクと聞くと敷居が高く、なかなか手を出せない人も多いだろうが、推し怪獣のブルマァク ソフビが一つでもあると嫌なことがあっても「家に帰れば推しのブルマァク ソフビがあるしな」ってなる。 現代社会を生き抜く上でもブルマァク ソフビと同棲することを私は強くオススメする。 今回ご紹介するアリブンタも私のアリブンタ収集において意味のある一体になったものである。 これを手に入れたことで私のアリブンタ収集は大きく広がった。 そういう意味では全国のアリブンター各位にブルマァクアリブンタの登竜門としてこの復刻版アリブンタをオススメする。 アリブンタはいいぞ。 では、紹介していこう。 今回のアリブンタを初めて見た時、率直に「怖いな」と思ったことを覚えている。 ホラー映画、例えば『ミスト』に出てきそうな怪物とか、実相寺昭雄の作品でオカルト作家の家のシーンでワンカットだけでてくる置き物みたいだとか、そんな感想が出てくるほど不気味である。 後期のブルマァクソフビの復刻版のため、全体的に造形が細かい。 ツノや羽など、情報量が多いため、他のブルマァクの怪獣に比べて小さい作りになっている。 相棒のギロン人とはサイズ感が違うため、絡ませて遊ばせづらい。 ブルマァクでは小さいサイズだが、ちょうど800ソフビよりも一回り大きいぐらいなので、ウルトラアクトなどと絡ませるのには最適だ。 色は薄い紫ベースに赤紫、青とさっぱりしているが、印象に残る色である。 ここからは細かく見ていこう。 まず、特徴的なのは目だ。 金色と黒の塗装が施された目は何を考えているのか分からない虚ろな目をしている。 昆虫というよりは何となくタコなどの軟体動物に近い感じの目だ。 太い腕や脚もよくできている。 赤紫のカラーリングもあって、やっぱりこちらも軟体動物とか甲殻類っぽさがある。(デザイナーの木目憲悟氏のインタビューによればアリブンタをデザインする上で手足の爪、両肩の巨大なツノなどに甲殻類のイメージも入れた記憶があるらしい。その点で理にかなっていると言える) さらに裏返して見てみると、背中も怖い。オリジナルのアリブンタを再現している気泡のようなイボイボが無数にあるが、その形が独特なため、水膨れのように見えてしまう。 はじめて見たときは鳥肌が立ちそうになったのを覚えている。 以上のことから、これまで紹介してきた可愛らしいアリブンタというよりは「怪しいもの」という本来の意味での怪獣っぽさが前面に出ている出来である。 軟体動物や甲殻類のニュアンスも入っているため、なんとなくクトゥルフ神話の怪物のようにも思えてくる。 アリブンタは本来、地球侵略のために送り込まれた超獣兵器。都心の地下に身を潜め、O型の女性を異次元蟻地獄で捕らえ捕食する。 危険を察知すると蟻酸ミストにより生物を白骨化させてしまう。 という本当は子供達にとってのトラウマ超獣であることを再認識させられた。 そういう意味でも私にとってアリブンタ収集のターニングポイントになった一体である。 話は最初に戻るが、こんな不気味なアリブンタだが、最初に手に入れられたときはとても嬉しかったし、ずっと眺めていられた。 ブルマァクシリーズはたしかに足を踏み入れにくいシリーズかもしれないが、私のアリブンタ棚において今ではなくてはならない存在になっている。 いつか当時もののブルマァクアリブンタも手に入れる。絶対に。 #夏はウルフェス #夏はアリブンタ
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 1999年神月≠デネブ
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宇宙英雄奥特曼 ウルトラ最強超闘士激伝ひっさつわざ アリブンタ
こちらのサイトをはじめて数ヶ月、すでに15体以上のアリブンタをご紹介してきたが、まず大前提を記載するのを忘れていた。 星で表されるレア度の基準である。 レア度は5段階だが、星5つをつけるのは個人的にあまりしたくない。 星5つを安易につけてしまうとこの先、さらにレアなアリブンタが出てこないと自分で思いこんでしまうからだ。 それは嫌だ。 世界アリブンタ選手権優勝者限定プロモアリブンタなんてものが出るかもしれない。 私の中でのレア度の基準は某大手オークションサイトに出品される率と中古ショップ等で目撃する率から制定されている。 星1はほぼ現在、公式ショップで手に入るもの。 星2はほぼ必ず某オークションサイトに出品されている&中古ショップに置いてあるもの。 星3はたまに某オークションサイトに出品されるもの。 星4は市場ではほぼ見かけない、手に入りにくいもの。 星5は普通は手に入らないもの。 となっている。ほとんど星3〜は所持している人が少ない分、持っていたら誇っていいと思う。君もアリブンターだ。 さて、星5は個人的に出したくないと言っている矢先に星5が出てしまった。 いや、これはもう出さずにはいられない。 手に入ったのが奇跡のようなものだ。 さぁ今日はそんな奇跡のようなアリブンタのレビューだよ! レビューすると言っても私の情報網だけでは確実な情報が収集でき得ないため、このアリブンタの詳細はこれからゆっくりと補完する。 些細なことでもいいので、このアリブンタについて分かることがある方はコメントをいただきたい。 ご覧の通りだが、我々が知っているフィギュアとは明らかに違うものである。 プラスチック製なのだろうが、とてもザラザラしていて日本では体験できない肌触りである。 塗装も緑と紫という謎すぎるカラーリングだ。 さすが、中国大陸。斬新である。 だが、いざ本物を見てみると悪くない色合いである。 いや、むしろちょっとかっこいい。 アメコミでこういう色味のヴィランがいそうだ。ついにアメコミにも参戦するなんて、アリブンタはほんとすごいですね! 目の塗装はかなり雑だが、これはこれでホラー性を出している。 腕は可動式…可動式に見えるが、回すとパキッとかなりそうで怖い。 造形もなかなかだ。 蛇腹やイボイボも細かく作り込まれているのが分かる。 尻尾が長くちょっと巻かれているのが特徴的だ。 アリブンタ商品をネットで散策中に偶然見つけてしまった産物故、最初に見たときは度肝を抜かれた。 しかし、見つけてしまった以上、手に入れない理由はない。 そう、世界には無限のアリブンタが広がっていることをこのアリブンタは教えてくれた。 アリブンタ社会もグローバル化してきているのだろう。 ただ、一つ言えるのがこの商品だけのために中国のおもちゃメーカーがわざわざ金型を作るだろうかということだ。 もし、同型のカラバリが大量に生産されていたとしたら… このアリブンタが最後の一体だとは思えない… PS:2020年、2の月。アリブンタが動きはじめた。
ウルトラマン 怪獣 不明 不明神月≠デネブ
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ブルマァク ミニ怪獣シリーズ アリブンタ(オレンジ成形)
インディジョーンズシリーズが好きだ。ハリソンフォード演じる考古学者が伝説の秘宝を追い世界を駆け巡る冒険譚である。 幼い頃にテレビでよく放送していたこともありとても思い入れが深く、DVD-BOXを買い揃え、よく見返している映画の一つだ。 思えば、私のコレクション癖も本作やモンタナ・ジョーンズ、ボウケンジャーなどで磨かれたのかもしれない。 今でも本気でトレジャーハンターを目指そうかと思っている今日この頃だ。 さて、そんな不朽の名作インディジョーンズの一作目「レイダース 失われたアーク」にこんなセリフが登場する。 「これ(時計)は安物だ。夜店で買えば10ドルもせん。ところが一千年も砂に埋めておけば大変な貴重品になる」 言葉の通り、物の価値は年数が経つにつれ上がっていくという意味のセリフだ。 数千年前の人が日常茶飯事に使っていた食器や装飾品も何千年後に発見されれば考古学的価値が爆発的に大きくなる。 これぞロマンの塊である。 時に現代。玩具こそこの言葉そのものではないだろうか。 当時、ブルマァク ミニソフビの値段は60円程度。 しかし現代においては某オークションサイトで出品されてもそこそこ出さないと手には入らない。物価が上昇したことを踏まえても価値は何倍にも跳ね上がっている。 私自身、希少価値云々でアリブンタを集めている訳ではないが、相場が高いものを持っているというだけで、優越感に浸ることができる。玩具コレクターの本質とはロマンを追い求めることであるのだ。 さて、今回のアリブンタだが、また謎の多いアリブンタである。 型に関しては以前紹介した復刻ミニソフビと同型だ。私が所持してるのはオレンジ成型のものだが、色が薄いものと濃いものがある。 このオレンジ成型の他に黄色成形のものもある。こちらもいつか手に入れたい。 薄オレンジのタイプは個体差なのか、上半身が曲がっている。 これはこれでユルくて好きだ。 小さい目が可愛らしい。薄いメタリックグリーンの控えめな塗装が味を出している。 一方で濃いオレンジのタイプはがっしりと安定している。 お腹の深い緑とオレンジの色合いが綺麗だ。どちらも細かいところまで造形されているのが嬉しい。 多少の塗装剥げはあるが、保存状態としては良いと思う。 当時物のソフビに関しては製造時期による個体差などがネットの情報だけでは確実に得られない。 少なくとも現時点では濃いオレンジ成形、薄いオレンジ成形、黄色成形の3種類が確認されている。 同時期のブルマァク ミニソフビに薄オレンジ成形、メタリックグリーン塗装のものがあるため、アリブンタも薄オレンジ成形が発売されていたことはほぼ間違いないと思われる。 製造されたのはおそらく40年ほど前だろう。この世界の空気に触れているという意味では筆者よりも歳上である。 劣化しやすいプラスチックという素材だが、保存方法によっては半永久的に存在し続ける。 文明が滅んだ後も、インディジョーンズみたいな考古学者が我がアリブンタ祭壇を発掘してくれて、こういう生物が旧文明時代に存在したのかという論文でも書いてほしい。 大事なのは次の世代にアリブンタを受け継ぐことだ。まだまだ集め続けますよ。
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 1970年代神月≠デネブ
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復刻 ブルマァク ミニ怪獣シリーズ アリブンタ
今日はアリブンタの「色」について話そうと思う。 ご覧の通り、アリブンタはカラフルな超獣だ。 成型色のパープル、頭部の鮮やかな赤、複眼のエメラルドグリーン、腹部を彩る山吹色、突起部分の白など多彩なカラーリングだ。 私のポリシーである「怪獣は色が多くてトゲトゲしてる方がかっこい」であるが、アリブンタがまさしくそれだ。 毒を持っていたり危険な動植物は決まって体色が派手になる警告色というものがあるが、普通の怪獣と一味違うということが超獣のカラフルさの理由なのかもしれない。 だが、派手な色のイメージが強い他の超獣と比べてもアリブンタには色が多いのがわかる。「色」の超獣といっても過言ではない。 色の超獣アリブンタ。 その特徴である色を取ってしまった場合、果たしてアリブンタはアリブンタとしていられるのか?? その疑問を解決するのが今回の復刻版ブルマァクのミニアリブンタだ。 結論から言うと、色が単色でもアリブンタはアリブンタなのである。 今回のアリブンタは基本的にピンクの成型色で、その上から腹部に赤を吹いただけの暖色系被せ、ほぼ単色ブンタだ。 だが、見ての通りこれは正真正銘のアリブンタに違いない。 そう。突起の多い、バランスのとれたシルエットこそアリブンタ最大の特徴なのだ。 カラーリングはアリブンタの魅力を彩る一要素だっただけで、カラーリングを省いても独自の存在感を出せるのである。 さて、今回のアリブンタを観ると本当に目立つ。目立ちすぎる色合いだ。 なんかもういやらしいぐらいのピンク! 造形も複雑なディテールも細かく造形されている。背中のイボイボや頭部のハートがとてもリアルに作られている。 目は黒での筆入れだけだが、これもまた味があってかわいい。 口から生えたシルバーの二本の牙も魅力的だ。 複雑なデザイン故に型抜きの観点から商品化を敬遠されただろうが、発売せざるを得なかったことから、やはりアリブンタは昔から大人気だったに違いない。 色が多くてトゲトゲで子供達に大人気、さらに目を変えればかわいい表情も見せるアリブンタこそ地方公共団体がゆるキャラ製作において注目するべきモデルの一つに違いないのだ!
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 2001年神月≠デネブ
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ブルマァクの超獣シリーズ アリブンタ
我がアリブンタ棚で一際存在感を放つアリブンタがいる。 ブルマァクミニサイズのアリブンタだ。 ご覧の通り、とても不可解な姿形をしている。 体に比べ頭が大きく、目も黄色でかなり大きい。その代わり背中に生えている大きな角は畳まれているかのように控えめだ。 中古ショップのショーケースに飾られていたら一目でアリブンタと分かる人ばかりではないだろう。 抽象化されたデザインのブルマァクとはいえ、なぜ、ここまで奇抜なデザインとなったのか…… 誰がなぜ、どんな目的でこのアリブンタを生み出したのか? これから約3分。あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議なアリブンタワールドに入っていくのです…… 私が勝手に考えた可能性は大きく二つだ。(完全に非公式かつ、全くの空想なのでその点ご了承ください) まず一つ目の仮説は生物学上のアリ、それも白アリからアプローチされたものであるという説だ。 ご存知の通り、家を荒らす害虫の代表である白アリだが、コロニー内での社会形成は人間顔負けである。 女王と王を中心に、食物の獲得や巣の構築などを担当する働きアリ、外敵からコロニーを護衛する兵隊アリ、コロニーが飽和した時に新しいコロニーを開拓するニンフアリとその役職がきちんと整えられており、女王と王が死んだ時にも、コロニーが崩壊しないように副女王、副王も設定されているという徹底ぶりだ。 その中でコロニー内に2〜3%存在する兵隊白アリが今回のアリブンタに似ているのだ。検索して頂くとお分かりになる(※気持ち悪いのであくまでも自己責任でお願いします)だろうが、普通の働きアリに比べ、頭の比率がとても大きい。 おそらくこちらのアリブンタを企画している最中で製作陣の家が白アリに侵食され、その恐ろしさからこのデザインを取り入れたに違いない。 さらに恐ろしい仮説が立てられる。 宇宙はアリブンタの大きなコロニーであり、我々の知るアリブンタはコロニー内の95%を占める働きアリブンタであり、このブルマァクミニアリブンタこそ戦闘に特化した兵隊アリブンタなのかもしれない。 あのアリブンタが最後の一匹だとは思えない… ちなみに白アリの分類はアリ目ではなくゴキブリ目である。 二つ目の仮説はアリブンタ幼体説だ。 皆さんも知っての通り、アリブンタは何らかの形でヤプールに地球侵略を委託されたギロン人が地底破壊工作のために育てた超獣だ。 「アリブンタ はO型の血液が好物でな。おかげで逞しい超獣に成長してくれた…」 というギロン人のセリフからもそれが伺える。 女性のO型の血液を大量に摂取し、お馴染みの姿になったが、ギロン人が委託された幼体は頭でっかちで羽根や角も未熟なこんな姿だったに違いない。 …もしかすると幼体は何体かいたが、血液を摂取し成長できたのはこの一体だけだったのかもしれない。 あるいは共食いなど同種族同士の弱肉強食で生き残った一体なのかもしれない。 これが本当だとしたらメタリウム光線を脳天に浴びても効かなかったアリブンタの強さも理由がつく。 ギロン人による地底要塞化計画は綿密に練られたビッグプロジェクトだったのだ。 まったく、そんなアリブンタの幼体まで立体化させてしまうなんてブルマァクは恐ろしなぁ。 … … … … … … …まぁ、冗談はさておき、珍しいアリブンタなので、皆さん一つは持っておきましょう。 終
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 1972年~1973年頃神月≠デネブ
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セアーズ 磁力戦シリーズ アリブンタ
我々がコレクションケースに入れて保管している子供向け玩具は本来、子供らが遊ぶために作られた。 他の怪獣と戦わせたり、投げたり落としたり、水に入れたり…。 今でこそ子供向け玩具は箱から出さず、タグも取らず、色褪せしないカビが生えない環境で保管しておくと数年後に希少価値が上がるという考えが一般化しているが、1970年ごろはどうだっただろう? 子供向け玩具には破損が付き物だということをまずはじめに覚えておいて欲しい。 今回のアリブンタは個人的にかなりレアだと思う。 値段はリーズナブルだが、某大手オークションサイトでも一度しかお目にかかったことがない。 手に入った時はとても嬉しかった。故になかなかお気に入りの一体である。 セアーズの磁力戦シリーズはあまり情報が流通していない謎の多いシリーズだが、当時20円のガチャだったらしいということだ。 かなりデフォルメされていて首なんかないが、特徴でアリブンタだと分かる。 中央の触覚がないが、2本ツノでもこれはこれでかわいい。 小さいながらもアリブンタ の特徴であるツノ、ハサミ、蛇腹などが丁寧に作られている。 背中にはしっかり円谷プロの刻印も押されている。 本シリーズは消しゴムとの名を冠しているが、マグネットがゴムに練りこまれており、鉄にくっつく。 しかし、この素材が非常に脆いようで、すぐに破損してしまうらしい。 まして、細かく細い造形が多いアリブンタだけに、本来の目的どおり、ブンドドさせて遊んでいたら、ドクガンダーの幼虫になっていたに違いない。 全く破損がない状態で手に入ったからにはその貴重さに感謝し、我が家のアリブンタたちを、これからも大切にしていきたい。
ウルトラマン 怪獣 セアーズ 1970年代末〜神月≠デネブ
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ポピー ウルトラ怪獣消しゴム 「ウルトラシリーズNo.4」アリブンタ
フィギュアマニアが踏み入れてはならないコンテンツの一つが消しゴムだ。 わずか2、3センチほどのゴム製フィギュアだが、そのバリエーションは底なし沼だ。 私のアリブンタ収集の線引きとして ・公式で発売されているものに限る ・カラーバリエーションは無視する ・タグ、箱入りには拘らない ということは最低線としている。これを超えてしまうと本当に収集がつかなくなってしまうからだ。 特にポピー怪獣消しゴムのバリエーションは異次元だ。 ネット上に出回っているものだけでも軽く10種類は超える。 それを全て集めることはできない。 形は違くてもアンノーンってポケモンには変わらないんだからいいんじゃね?という半ば諦めもある。 しかし、いつか全色を集めてみたいというのも事実だ。 アリブンタでミニチュアお花畑を完成させたい。 さて、今回のアリブンタだが、「消しゴム」という仮称はついているものの、非常に細かい造形だ。 そもそも、消しゴムとして使っていた子供はいたのだろうか?いたとしたら相当な真面目か愚か者だ。 私が所有しているポピー怪獣消しゴムアリブンタはメタリックグレー、メタリックパープル、メタリックグリーンの3種類だ。どうやらメタリックな塗装なものはレアらしい。(消しゴムはあまりよくわからないので教えて偉い人) なかなか男前な顔つきをしている。 角やイボイボなどよく見ないと分からないが、とても細やかだ。 足の裏には刻印がちゃんと刻まれている。 このアリブンタ自体、レア度はあまり高くないが、細かくて簡単なゴム造形であるが故、破損がないものに関しては珍しいらしい。
ウルトラマン 怪獣 ポピー 1978年頃神月≠デネブ
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ウルトラマン超闘士激伝PART4 アリブンタ
「アリブンタを知れば知るほど、私のまだ知らないアリブンタが次々と現れる」 これはどんなジャンルにも共通して言えることだが、改めて考えてみると恐ろしい事実である。 今回ご紹介するアリブンタも私の知らないアリブンタだった。 そもそも超闘士激伝にアリブンタが登場することさえ知らなかった。 しかし、一度見た時からこのアリブンタは絶対に手に入れなくてはならないという使命感を感じた。それほど欲しいと思える最高にかっこいいビジュアル。 これを私のコレクションに加えたい。 そして某大手オークションサイトで奇跡的な出会いをしたのである。 このアリブンタ、否、超獣戦車アリブンタは消しゴムタイプのフィギュアだ。 超獣戦車アリブンタとは超闘士激伝の見開き1ページに登場したキャラクターで、ヤプールが超獣軍団を率いて宇宙侵攻を開始した際に送り込まれた超獣だ。 中世の甲冑のような武装を身につけ、ギロン人を乗せて全てを粉砕する。 …していたらしい。(同じ超獣戦車にヤプールコマンドを乗せたブロッケンもいる。もちろん、こちらも消しゴム化されている。) ビジュアルはご覧の通り、アリブンタ史上一番かっこいい。 背中のなんだかよくわからない羽のような部位が両側から生えた本当の羽になっている。やはりあれは羽だったのだ。 長い一本角もサイや角竜のようでかっこいい。 背中に筍のように生えている角はギロン人が持つ操縦桿になっている。 前屈二足歩行というのも堪らない。全体的に奇抜なデザイン。 天才的な発想の塊である。作者は本当にアリブンタを知り尽くしている。 全身単色の消しゴムタイプのフィギュアに違いないが、バランスの取れた天才的なデザインを見事に再現してある。 本当に手に入ってよかったと思えるお気に入りの一つだ。 これからも私の知らないアリブンタに出会うだろうが、その喜びを噛み締めて生きていきたい。 今度はカラバリも集めちゃおうかな。塗装しちゃおうかな。もう一体はギロン人を乗せて飾ろうかな。
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 1994年神月≠デネブ