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東映株式会社映像事業部 角川映画 金田一耕助の冒険 パンフレット
昭和54年(1979年)に公開された映画『金田一耕助の冒険』のパンフレットです。
横溝正史の金田一耕助モノの短編小説『瞳の中の女』を原作とする映画で、一応、未解決のまま終わってしまった事件の謎に金田一が再び挑む、というストーリーはありますが、基本的には横溝作品や角川映画を始め、古今東西の映画などのパロディを全編にちりばめたコメディ映画ですね。ほぼ同時期に公開された山本晋也監督の『下落合焼とりムービー』同様、ジョン・ランディス監督の『ケンタッキー・フライド・ムービー』の影響下にあるとされる一本です。
監督は大林宣彦。当時、既に3本の商業映画を発表していたものの(『HOUSE』『瞳の中の訪問者』『ふりむけば愛』)、まだまだCM界出身の異色の映画監督、といったイメージが強かった頃ですが、この『金田一耕助の冒険』をきっかけにのちに角川映画で『ねらわれた学園』や『時をかける少女』を撮り、名実共に日本映画を代表する映画監督になりました。
横溝ファンの間でも大林ファンの間でも評価が低いとされる映画で、確かに横溝ブームの末期に咲いた徒花といった感じではありますが、今観直すと音楽は良いし、大林監督の映画愛には改めて感服させられるし、非常に見どころの多い作品だと思います。
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