講談社 デビルマン解体新書

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1999年2月10日 第1刷発行
発行所 株式会社 講談社

平成11年(1999年)に講談社から刊行された「デビルマン解体新書」です。
「鉄の城 マジンガーZ解体新書」と同じく赤星政尚氏の編集による本です。
『デビルマン』といえば永井豪先生の代表作というだけにとどまらず、漫画史上に燦然と輝く大傑作。当然、関連書籍も多いのですが、そのほとんどは原作版に偏重した内容のものなんですよね。しかし、この本は編者の赤星氏が昭和40年代の子供番組に関する著作が多いライターということもあって、アニメ版も原作版と同等、いや、ある意味それ以上の熱量で以って取り上げられているのが良いですね。個性的な赤星氏の文体は好き嫌いが分かれるところですが、昭和47年に5か月にも及んだ東映動画の「ロックアウト」がアニメ版『デビルマン』に与えた影響についての詳細な解説なんて、ちょっと他では読めない良記事だと思います。
他にも小松原一男・白土武・森利夫など、各作画監督による絵柄の違いを紹介したページやNET番宣パンフレットの完全掲載など、実は『デビルマン』はアニメ版のほうが好き、という人間には堪らない本です。
ちなみにこの本、表紙の装丁が片観音折りになっていまして、開くとデビルマンの顔が全部出てくるという仕様になっています(画像3枚目)。

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