ブルマァク ナックル星人 スタンダードサイズ 当時物

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地球侵略の障害となる帰ってきたウルトラマン=郷秀樹の抹殺を画策した宇宙人、ナックル星人。
再生怪獣(シーゴラス、ベムスター)を使って新マンの能力を徹底的に分析し、そのデータを基に子飼いの怪獣、ブラックキングを対新マン用に鍛え上げる一方で、それでもまだ戦略的に弱いと見るや、精神面での動揺を誘うべく郷秀樹の心の拠りどころである坂田兄妹を殺害・・・、幾重にも罠を張り巡らせ、精神的・肉体的に新マンを追い詰めた卑劣な侵略宇宙人でしたね。
宇宙電波研究所の所長として人間社会に潜り込み、用意周到に計画を進めていく狡猾さ。およそ子供番組とは思えない、えげつないやり方で坂田兄妹を死に至らしめた冷酷無比な性格。人間体を演じた成瀬昌彦氏の名悪役ぶり(『ウルトラセブン』のプロテ星人人間体や第四惑星のロボット長官も成瀬氏でしたね。独特の風格があって、印象的な役者さんでした)も手伝って、ウルトラシリーズ屈指の極悪宇宙人として名を残すキャラクターです。
ビジュアル的にも独特で、白い体色に赤いポンポン、胸・両肩・両手首・両足首にはフワフワとした毛が配された、まるでピエロのようなユーモラスな姿でしたが、今ひとつ判然としない抽象的な顔と組み合わさったことで、ウルトラシリーズの宇宙人らしい、実に個性的なものに仕上がっていると思います。

そんなナックル星人の、ブルマァク当時物のソフビ。
従来のソフビ人形のキューピー人形的イメージを吹き飛ばすシャープなフォルム、実際のコスチュームの細部まで捉えた精緻な造形美。ブラックキングに輪をかけたリアル志向で仕上げられたナックル星人は、ブルマァク造形の一つの到達点を示した傑作です。
オレンジの成型色は劇中とは全く異なるものですが、これはこれで極彩色に彩られた“地獄の道化師”といった趣があり、同じく劇中イメージと異なる黄色成型の用心棒怪獣とのコンビネーションはブルマァク怪獣ならではの魅力に満ち溢れています。

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