怪獣太郎 怪Zine 第11号(最終号)

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SPRING 2009 VOL.011
発行所 怪獣太郎

平成21年(2009年)に怪獣太郎より刊行、配布されたフリーペーパー「怪Zine 第11号(最終号)」です。第11号は巻頭に独特のデフォルメ感の“ソフト焼き”玩具が大人気のぶたのはな特集、「ソフビ怪獣オーパーツ」はバラン特集で、ブルマァクで販売されたバラン11体をサンプルに、造形及び各バリエーションの生産時期を綿密な考察のもとに解説しています。ブルマァクのバランは、ジェロニモンやキーラ、ザラガスなどと並ぶ、ブルマァク初期に多く見られた「着ぐるみに似てない」怪獣ソフビの一つですが、実は塗装のバリエーションが多く、コレクター泣かせの怪獣ソフビでもあります。「かじもと」氏はそれをバランが不人気で、同じ成型色で少ロットの彩色を行わなければならなかったがゆえに多彩なバリエーションが生じたと推察。「ゴジラより兇暴!!」「ラドンより巨大!!」との触れ込みで銀幕に登場した怪獣ながら、実際には先の二体ほどメジャーにはなり切れなかったキャラクターと相俟って、つくづくバランって不遇だな、と思います...

以上、通算全11号。
巻末には秋頃に次号発刊との予告もあったのですが、結局発刊されないままで、そのうち本体の「怪獣太郎」も閉店してしまいました。
個人的には「ソフビ怪獣オーパーツ」の連載を楽しみにしていましたが、この「ソフビ怪獣オーパーツ」は珍色や稀少ソフビばかりをクローズアップするのではなく、“基礎研究”的な部分も充実していたので本当に読み応えがありました。あのまま連載が続けば、当時物怪獣ソフビの第一級の資料になったのではないか、と今でも真剣に思っています。(もちろん、掲載された分だけでも素晴らしい資料であることは言うまでもありません)

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