小学館 別冊少女コミック 昭和52年12月号

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『獄門島』の好評を受けて読みきり掲載された、『百日紅の下にて』を収録した、別冊少女コミック昭和52年12月号です。
『百日紅の下にて』は『獄門島』の前日譚にあたる短編で、地味ながらも横溝ファンには人気の高い一編です。
この作品、登場人物二人だけの会話でストーリーが進む作劇で、最後になって片方の人物が実は金田一耕助・・・ということが判る仕掛けになっているのですが、漫画はそんな原作の持ち味を壊すことなく見事にコミカライズしています。『獄門島』と併せて読んで欲しい佳品です。

それにしても、ささやななえ氏の横溝正史コミカライズが現在に至るまで『獄門島』と『百日紅の下にて』の二作品しかないのは本当に残念ですね。もっともっと多くの横溝作品のコミカライズを読みたかったです。今からでも、また描いて欲しいものですね。個人的には、ささや氏の『車井戸はなぜ軋る』を読んでみたいと思っています。

#百日紅の下にて #横溝正史 #ささやななえ #金田一耕助 #小学館

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