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- 小学館 小学館文庫 フィルム・ブックス ウルトラQ① 円谷一監督作品集(上)
小学館 小学館文庫 フィルム・ブックス ウルトラQ① 円谷一監督作品集(上)
昭和59年12月10日 初版第1刷発行
発行所 小学館
1960年代後半に生まれた私はリアルタイムで『ウルトラQ』を知らない世代なんですが、それだけにこの番組に対しては憧憬と畏敬の念が入り交じった思いがあって、どうしても特別視してしまうところがあります。
リアルタイムを知らない、という点では『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』も同じなのですが、この二作に関しては比較的再放送の機会が多かったせいか、そこまで特別視することは無いのですが、『ウルトラQ』は、私が物心ついてからは再放送がほとんど無く(あっても自分の住む地域では放映されなかったり...)、情報が怪獣図鑑やムックなどに載っている断片的なものしかないこともあって、私の中で「幻のテレビ番組」にも等しい位置付けになっていったのです。
やがて80年代に入り、家庭用ビデオデッキの普及と共に昔の特撮映画やテレビのビデオソフト化が始まります。昭和58年(1983年)、遂に『ウルトラQ』もソフトのリリースが開始されました。しかし、当時のビデオソフトは一本一万円以上するシロモノで、東映ビデオから発売された『ウルトラQ』のビデオソフトも一本12800円。とてもじゃないけど当時高校生の私には手が届くようなものではありませんでした。レンタル店も既に登場していましたが、料金が高かったし(当時、ソフトの定価の一割がレンタル料金の相場でした)、何よりも『ウルトラQ』のようなマニアックなタイトルを置いてある店は近くには無かったのです。
そんな時代に重宝したのがこの小学館文庫の「フィルム・ブックス ウルトラQ」です。
書籍ですから、当然映像が動くわけでも無く、音が出る訳でも無いのですが、それでも「全話全カット収録」というのは非常にありがたく、この本でやっと『ウルトラQ』の全容を知ることが出来ました。
文庫本サイズなのでコマも文字も非常に小さいのですが、『ウルトラQ』を渇望していた当時の私には、それでも充分過ぎるほどの内容でした(今読み返すと、老眼になってしまった私には辛いものがありますが...笑)。
記念すべき第1巻は「円谷一監督作品集(上)」です。(このシリーズは監督別の作品収録という構成が画期的だったと思います)
収録作品は、「ゴメスを倒せ!」「クモ男爵」「宇宙からの贈りもの」「1/8計画」の4話。ゴジラの着ぐるみを使った王道の怪獣もの「ゴメスを倒せ!」から、怪獣が出てこない本格SFの「1/8計画」までバラエティに富んでいますね。
巻頭には円谷一氏の実弟、円谷皐氏の寄稿、巻末には満田かずほ氏・佐原健二氏・桜井浩子氏・西條康彦氏らによる座談会が収録されています。
#小学館文庫 #フィルム・ブックス #円谷プロ #怪獣 #ウルトラQ
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2021/12/07 - 編集済みいいね たくさんありがとうございます。
この書籍は興味深いですね。
ウルトラQはリアルタイムで見てました。
ウルトラマンからキャプテンウルトラを経てウルトラセブンまで見てました。
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dape_man
2021/12/09『ウルトラQ』をリアルタイムでご覧になっていたのは非常に羨ましいですね。
私もまっさらな状態で『ウルトラQ』を体験してみたかったものです。
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