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- 1F 資料室 各レコード会社の月報 その1 1950年代
- 月報 日本ビクター(ワールド・グループ) 1950年代
月報 日本ビクター(ワールド・グループ) 1950年代
ビクター(ワールド・グループ)1950年代の月報です。手元にある最古のものは1957年5月号ですが、インペリアル第1回とドット第2回分が掲載されています。ドットについては既発分も紹介されているので、第1回分が1957年4月新譜(3月発売)として出たのでしょう。(日本ビクター50年史にも、「1957.3 外国マイナー・レーベル日本発売開始」とあります)
翌月の1957年6月号にはでは、新たにパシフィック・ジャズとサン・レコードが加わっています。国内盤の「SUN」レーベル盤というのも貴重なものだと思いますが、第1弾シングルはジョニー・キャッシュの「アイ・ウォーク・ザ・ライン」です。また、プレスリー発掘の逸話なども記載されています。アトランティックの登場は1958年4月号からです。このレーベルは、初期のR&Bやジャズなどで特徴あるレコードを発売していました。第1回シングルの中には「あの娘さがして/コースターズ」(ATL-1003)が含まれています。原題は「SEARCHIN'」、デビュー前のビートルズがデッカ・オーディションで演奏した曲のオリジナル盤ですね。同じ58年4月号では、ドット系のヴォックス(VOX),シーコ(SEECO)が登場しています。ヴォックスは、ピアノのアルフレッド・ブレンデル等、後に大家となる演奏家の若き日の録音が残されており、イングリット・ヘブラーもそのひとりです。
1959年7月号には、インペリアルに移籍したテディ・ベアーズのアルバムとシングルが紹介されています。(フィル・スペクターの獄中死が報じられたのは、ほんの2ヶ月くらい前でした)同号では、ルーレット・レーベルが登場します。その後もユナイテッド・アーティスツ(59年6月号),20世紀フォックス(59年6月号),モンティーリャ(59年11月号)等が加わります。
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