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Music Monthly,Record Monthly 番外編1
Music Monthly,Record Monthly の番外編です。
この小冊子の特徴と言えそうなポイントを、
いくつか取り上げてみたいと思います。
1.メーカー月報に記載のない商品も掲載
これは資料的価値としての側面です。
画像1は1967年8月号のリストですが、ビートルズ(サージェント以外)や
フォア・フレッシュメンのLPが掲載されています。
これらはいわゆる焼き直しで、品番や定価を変更しての再発盤ですが、
「新装再発売」であることの断り書きと旧品番を添えて記載されています。
東芝月報には、載っていません。
月報での不掲載は記載漏れではなく、編集方針だと思います。
つまり、月報だけでは発売商品の全容はつかめない、ということです。
(番号順総目録には記載されています)
2.発売中止盤が掲載されていることもあり
これはコレクター的なレア・アイテム探索という側面です。
画像2は1964年6月号のリストですが、東芝からの邦楽コンパクト盤の
第1回分が紹介されています。(別ページ分も含めて全5タイトル)
ところが、これらの商品が実際に発売されたのは同年10月でした。
(画像3がそれを伝える月報の1964年10月号です)
何らかの事情で発売が遅れた、というだけならばままあることですが、
弘田三枝子さんだけは、収録曲が当初の予定から変更されています。
ところが、変更前の6月新譜バージョンの現物(見本盤?)が存在し、
正規品とは別ジャケになっているのだそうです。
画像4は、梅木マリさんの「白ゆりの丘」(JP-1567)で、
Music Monthly の1963年7月号に掲載されています。
発売中止になったらしく、幻のレコードになっています。
メーカーの月報にも総目録にも記載がありません。
こういったアイテムが載っているとうことは、
マンスリー系の外部編集冊子の方が、自社編集の月報よりも校了〆切が早く
その後の修正が反映していないからではないか、と想像しています。
これ以外にも、シングル盤のカップリング曲が違っている,
品番が変更されている等々、少なからず見受けられます。
3.表記の癖(!?)
画像5は、Music Monthly1964年6月号のリストですが、
「トロムボーン16」と題するLPがあり、アーティスト名も
「河辺公一とトロムボーン16」となっています。
画像6は、同じアイテムのコロムビア月報(64年6月)掲載分ですが、
ジャケ写も含めて「トロンボーン」となっています。
同様のことが「トランペットがトラムペット」でも、
割と目に付きます。(コロムビア盤に限らず)
この辺り、マンスリーとしての編集方針と言うか、編集者のこだわり
のようなものを感じます。
「コロンビアじゃなくてコロムビアだと言うのなら、トロンボーン
ではなくトロムボーンでしょ」という声が聞こえてくるようです(!?)
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