月報 日本クラウン 1970年代

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日本クラウンの月報1970年代です。

発売点数がさほど多くなかったためか、クラウンの月報には、他の大手メーカーが60年代にやめてしまった「コラム」や「アーティスト近況」的なメッセージが掲載されていました。チータ(水前寺清子さん)のコラム、西郷輝彦さんと平尾昌晃さん、安井かずみさんのコラボLP情報、どちらも70年2月号です。

「男はつらいよ」(渥美清さん)、渡瀬恒彦さんのレコード・デビュー曲(さすらい人別帳)、ラジオの深夜放送のパーソナリティとして人気の高かった白石冬美さんと野沢那智のシングル盤(デュエットではないようです)が70年5月号に掲載されています。

同じ70年5月号では、PANAM レーベルの第一弾が登場しています。既存の歌謡曲・演歌路線とは別の、フォーク系・ポップス系のレーベルです。初回はオーディションで選ばれたグループやシンガーが紹介されています。このレーベルは、後に「かぐや姫」、「風」、「イルカ」などを輩出し、重要なレーベルへと発展して行きます。

70年6月号には「リュートの芸術」(佐々木忠さん)という異色のアルバムが掲載されています。この方は、演奏活動の他にも、後進の育成や楽譜の編纂などにもご活躍なさり、現在でも演奏されているようです。
全く時代は異なりますが、1989年以降に山下和仁さんも、バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲をはじめ、クラウンにかなりまとまった録音を残していることを思い出しました。
山下和仁さんの演奏は、既に「神業」のレベルに到達していたと思います。
月報の話からは逸れてしまいますが、ご存じない方のために映像を貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=THDtCRm0ALQ

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