月報 テイチク 1970年代

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テイチク月報1970年代です。

「雨にぬれても/ビリー・トーマス(B.J.トーマス)」が70年3月号に掲載されていますが、映画「明日に向って撃て!」ともども大ヒットしました。

70年5月号には「デッカ・レコード・バイハイ・セール」という広告が出ています。長らく続いて来た米デッカとの提携が切れたことによるものです。(日本ビクターのMCAレコードとして再出発しました)

70年6月の「臨発コーナー」には、「トレロ・カモミロ/西六郷少年少女合唱団」と「恋に生きて/ディオンヌ・ワーウィック」という全くジャンルの異なるレコードが並べられています。

70年7月号では、寺尾聡さんの「ママに内緒の子守唄」が紹介されています。ソロとしてテイチク初登場となるわけですが、プロフィールを見ても、サベージのメンバーだったことは書かれていません。

71年5月号 湯原昌幸さんにとって「雨のバラード」はとても思い入れの深い曲だったのでしょう。1968年5月25日にGSのスイング・ウエスト盤が発売され、中ヒットしていましたが、ソロとしての再録音で更に大きなヒットになりました。

71年8月号 小山ルミさんの「さすらいのギター」 小山ルミさんは、「ひとりぼっちのレモンティー」がテイチクでの第1弾として70年1月10日に発売されていましたが、本当のデビュー曲「はじめてのデート」は日本ビクターから出ていました(SV-732 1968年7月5日発売)
「さすらいのギター」は71年4月にベンチャーズ盤が出てそこそこヒットしていましたが、オリジナルはサウンズという北欧のエレキ・バンドです。日本でも1963年10月新譜として発売されていました。演奏技術はアマチュア並ですが、スプートニクス等と同系統の音作りで、リバーブやディレイ(当時はテープ・エコーだったのでしょう)が決め手になっていました。Bメロに入ってからのベースに注目!! これ、ランニング・ベースです。当時としてはかなり目新しかったものと思います。(ビートルズの「オール・マイ・ラヴィング」だって、まだ発売されていなかったわけですし)

71年9月号 「クラシック・ベスト・セレクション」(1,000円の廉価盤)と「巨匠による歴史的名演シリーズ」という2つのシリーズが紹介されています。興味深いのは後者の方で、SP時代のカラヤンの「悲愴」やトスカニーニ(後年のNBC響ではなく1936年頃のニューヨーク・フィルとの録音)によるベートーヴェン第7などが含まれていました。

#アナログレコード
レコード資料

https://www.youtube.com/watch?v=LeY7oXeogvU

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