盤双六
双六の原型
基本はバックギャモンと同じルールである
日本に入ってきた戦国時代頃から江戸時代中期まで
盛んに行われたが
博打性が高く何度も禁止される。
バックギャモン自体はルーツは3500年前と言われるそうな
日本において初めての文献での確認は
1350年の持統天皇の時に出てくる
ここでの双六は盤双六のことと思われる
先日馬場先生から譲り受けた「日本の遊戯 昭和18年発行」によると
文献を紐解くと胡(インド)から支那(中国)をへて伝来したようである
若干の違いがあるもののコマの数やルールはほぼバックギャモンと一緒
複雑なルールにも関わらず
陸を超え、海を超えて伝来している
しかも以下の記述が面白い
双六の盤は四季を表して厚さを4寸につくり
八方を意味して広さ八寸
十二ヶ月に象って長さを一尺二寸として
竪に十二の目盛りを盛る
横を三段に分ったのは天地人になぞらえたもの
内外の二陣は陰陽の二儀
黒白三十の石は一月を司る
そして二つの骰子は日月をうつしたものであって
三尺三寸の筒は須彌の三十三天を表微したもの
一説ではあるが
日本なりの世界観で盤上を意味づけし
解釈を加えている
こう言われるとだいぶ雅だw
博打要素も強いため
ベーゴマなどと同じように
というか
小学校レベルではなく
天皇から禁止令も何回も出ている
それでも
平安も
戦国時代も
江戸時代も
盤上の世界の中でたくさんの人が
遊んだ
しかーーーし
天保の頃の記述では
廃れた遊びでルールを知るものは限られる
と記述があり
明治にはほぼ廃れている
禁止などの社会的背景が原因か
(しかし禁止されても陰で残るもんは残る)
なんでかはよくわからん
明治の資料には出てこなかった
いつしか「双六」は紙双六を誰もがイメージするようになった
なんとなく面白いから
どうせやるなら
バックギャモンより盤双六で子ども達にアプローチしたい
「あっ!サイコロ二つでやるから双六