My Museum探訪記 | 鉄道モノ(Railwayfanさん)
みなさま、こんにちは!ミューゼオスタッフの松山です。 「ミューゼオならでは!」のミュージアムをご紹介するシリーズ「My Museum探訪記」。前回は、Shirubuさんの運営する「ミニカー」ミュージアムに行ってまいりました。車の次は電車、と相場が決まっておりますので 今回お訪ねするのは、Railwayfanさんの運営する「鉄道モノ」ミュージアムです!( ※ Railwayfanさんご自身の表現「鉄道モノ」を採用しています) Railwayfan ミュージアム | Muuseo(ミューゼオ) https://muuseo.com/azuazu257 Railwayfan ぽかーん・・・スミマセン、入り口に立った瞬間に口をあんぐりさせてしまいました・・・これはなに!この臨場感は!!一瞬、「鉄道の”写真”のミュージアム」かとアタマが混乱・・・!こ、これは・・・もはやどれがアイテムなのか、どこまでがアイテムなのか、いや全てなのでありましょうが、一目でわかる、その果てしない沼の深さを思い、背筋がゾクッ・・・「その沼を覗き込んではダメだー!!」(と、心の声が聞こえるような・・・)いえ、止めて頂かなくてもすでにのっけから圧倒され、ワタクシお部屋に入れずにおります・・・ (以下回想風) 「ーだから私、とりあえず画面をスクロールしてみることにしたんです。 まさかその先に、 淵がぱっくりと口を開けて私を待ち構えているなんて 夢にも思わずにー」 目次 圧倒されて入れない圧倒されて出られないオーナーさんが語る「my museum」 Railwayfan Musemについて 1. 圧倒されて入れない 早々にノックアウトされてしまった哀れワタクシ松山が、苦し紛れに画面をスクロールした、その先で見た景色とはー。 「百聞は一見にしかず」と言いますが、「経験に勝るものなし」とも言いますので、 みなさんにも経験していただきましょう!(参加型Labログ♪) はい、Railwayfanさんのミュージアムの入り口に立って、コレクションルームを、1F、2F・・・と最上階までスクロール!「え?そんなカンタンなことをわざわざやってみろって?」(ええどうぞぜひやってみてくださいな、全然簡単じゃないヨーーーーーー!) やってみて下さった方(ありがとうございます!)、おつかれ様でした!「たかが画面スクロールくらいで何がお疲れ様や!」なんて言ってるアナタはやってない人! 画面スクロールって、例えば井戸の中に小石を落とすようなイメージがありませんか?もちろん私もホンモノの井戸でやった経験は無いですが(汗)、 小石は、井戸の端に立つ自分の手を離れると(つまりスクロールを開始すると)、やがてある程度の時間で水面にまでたどり着き、そこでぽちゃりと音を立てる。それがページの終点に到達した感覚です。ところがRailwayfanさんのミュージアムでは待てど暮らせど「ぽちゃり」が聞こえてこない!!ある程度スクロールしたところでそれでも底を打つ手応えが返ってこないことに「え・・・?」と違和感を覚えつつもまもなくゴールに辿り着くはず、とさらに先へ先へとページを繰り続け、しかしそれでもなお延々辿り着かない井戸の底。。。いよいよ様子がおかしいぞ、とふと画面右のスクロールバー(下の画像右、ピンクの矢印で示した部分)を見て仰天! え!まだこんなところ!!!ここ、525 F(!)って表示されてますが!!こんな高い(深い?)建物、もちろん入ったことありませんから、想像力が追いつかず、バーチャルとは言えなんだか怖気付く。しかしここまで来たら果てを見て帰らにゃ!ということで、頑張って頑張って、さらにまだまだ頑張って、やっとたどり着いた、そこはなんと834 階!!!(2023年3月現在)あえて「F」じゃなくて「階」にしてみました。しかし834って、もはや「階」という助数詞と組み合わせる数じゃないですねぇ。。宇宙エレベーターが要るなぁ(現実感がない)。 ・・・入る前から圧倒されきっております。 2. 圧倒されて出られない はい。ほとほと途方に暮れておりますが、ここで改めて、勇気を振り絞り、「834」と向き合ってみたいと思います。・・・これ、アイテム数じゃないんですよ・・・? まだ入り口にも辿り着いていない段階で僭越ではありますが、このミュージアムから受け取ることの出来る、何よりもすごいもの、それは「人間」ではないでしょうか。人ってすごい。人の好奇心、そのエネルギーって本ッ当ーーーーにすごい!!!! 確認しましょう!アイテム数は12,860 !!!!!! 髪の毛だってそんなにない気がする(※それはさすがに誤り。でも平均10万本だそうですから、何だか遠からず感。ページビューに至っては200万に迫り、まさに桁外れです!) 父親に「プラレールじゃなくて鉄道模型やってみるか?」聞かれ、(幼稚園生だった)私はうん!と即答。KATOのブルートレインスターターセットを買ってもらい、ここで私は初めてNゲージというものを手にします。 マイクロエース 【A0273】 1号機関車+客車1両付き | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/azuazu257/items/768?theme_id=10846 Railwayfan 地元のテレビに、Nゲージ車両の解説者として出演したこともあるんだそう! さて。 せっかく当ジャーナルでご紹介させていただくのに、1万3千ものアイテムから、そのベスト1、2に相当するものを松山が選ぶって、それは明らかに無理がある(はなから観念)。聞いちゃいましょう、Railwayfanさんに!ー でもですよ?こんなにたくさんのアイテム、オーナーさんだって把握できるんでしょうか。ホームセンターのベテラン店員さんだってなかなか・・・”834階”だって管理できないですよフツー・・・ところが 「特に思い入れのあるコレクションルームを教えてください」とお尋ねし、返ってきた答えがこちら↓ 全部です! ー 大いに反省をいたしました。そうですよね。ここに、Railwayfanさんにとって大切でないものは、一つとしてないんだ・・Muuseoに関わるものとして、あってはならない態度でした。。。とはいえ正直に言ってひとつくらい具体的なアイテムを紹介させていただけたらありがたい、という完全なこちらの事情で、(舌の根も乾かぬうちに)ひとつのアイテムを、エピソードとともにご紹介いただきました。 ヘッドマーク キハ82 おき | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/azuazu257/items/260 Railwayfan 私が初めて入手したヘッドマークでした。値段は相応しましたが、地元の特急なので、必死に貯金して買いました。 国鉄が民営化されJRとなったのは昭和の終わり(1987年)。 「バリバリの平成生まれ」というRailwayfanさんに、国鉄当時の記憶はありません。そんなRailwayfanさんに”国鉄の息吹”を感じさせてくれるのが、これらアイテムの存在。 こういった部品でしか当時の触感というのを味わえないんです。なのでなおさら愛着があります。 ”国鉄の息吹”を感じたい、という、Railwayfanさんのその切なる願いを、同じ熱量で抱くことは難しくとも、このlabを読んで下さっているMuuseoユーザーさんはきっとこのエピソードには万感胸に迫るものがあると思います。「集めるがために集めているんではない」何かをコレクションしていく過程では、きっと一度や二度(や三度や四度、、、)「同じようなもの大量に溜め込んで!」「とっといてどうするの!」的な責めを受けたことがあると想像します(泣)。ひとつとして同じじゃないし。とっとくこと自体が目的だし。だって全てに愛着があるから。そんなRailwayfanさんの12,860の宝物が詰まったミュージアム。 全部見るまで出られない! 3. オーナーさんが語る「my museum」 Q コレクションを始めたきっかけについてお聞かせ下さい。 A 父親が鉄道好きで、観光ついでにその地域の駅に行っては、 たくさんの列車を見せてもらいました。 鉄道趣味が本格的に出発進行したのは幼稚園の頃。 お留守番のご褒美にもらった300系新幹線の電動玩具。 これが私が手にした鉄道グッズの第一号でした。 小学生6年生になりたての頃、私のコレクション人生に転機が訪れます 同じクラスの鉄道好きな子(身内に元国鉄の機関士の方がいる模様)に、「ウチには鉄道模型やグッズがあるけど来る」と誘われ遊びに行くとーSLのナンバープレートやマスコンなどが出迎えてくれました。 愛称板 【種別板】 指定席/自由席 JR九州タイプ | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/azuazu257/items/3491 Railwayfan その後の本格的な鉄道部品やグッズ収集につながる、初購入”部品”。 「あの時の感動は忘れません」 しかしここで(子供だったがために)思うようには買えず、 周囲の大人が文字通り「大人買い」するのを見せつけては 「君も大人になればこれだけ買えるよ!」 と捨て台詞を残して去っていった姿が 中学生だったRailwayfanさんを焚き付け、 今へとつながる線路を敷くのです。 Q 展示上の工夫や、こだわりについてお聞かせください。A 模型の背景ジオラマにはとことんこだわっています。 例えばNゲージは、なるべく背景を作り込み、列車を情景に溶かし込んでいます。 劇などでは主役が人気ですよね。 それはスターだから1番目立って人気なのは当たり前なんですが、 何よりも、周りの脇役が"舞台"を創り上げているから その場面が感極まって感情移入しやすく、 自分に照らし合わせやすいと思うんです。 それと同じようにNゲージでも、 建物や草木などの脇役をしっかりと作り込み、場面を演じてもらって、 スターである鉄道車両を置いてあげます。 そして、撮影方法もこだわっており "自ら作ったジオラマに自ら飛び込んでみたら"をモットーに 線路脇から撮影したり、ホームから自分が列車を撮影したりと ジオラマの住人を演じきって撮影してます。 街の観察や地図を見るのが好きなので、 街の写真を撮影したり、 Googleマップのストリートビューなどで観察しながら制作してます。 その集大成 ↓ なんと、KATOの新製品イベントで、展示を手がけるまでに!!! うれしいなぁ! | Railwayfan Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing https://muuseo.com/azuazu257/diaries/160 Railwayfan KATOイベント 新製品!そしてオーナーの展示コーナー! | Railwayfan Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing https://muuseo.com/azuazu257/diaries/162 Railwayfan Q コレクションに際して、myルールのようなものがあればお聞かせください A "掘り出し物は後悔してでも買え"という事を信念としている事ですかね。 後でいいやと思っていて後回しにしていて貴重なアイテムたちをたくさん逃してきました。 見つけた時が旬なんですよね。 Railwayfanさん、素晴らしいミュージアムを見せていただき、ありがとうございました! 5. Railwayfan Museumについて Muuseo屈指の規模を誇るRailwayfanさんのミュージアム。本文中でも触れたように、 コレクションルーム数 834 アイテム数 12,860 来場者数(PV) 約200万 like数 約40万 (いずれも2023年3月現在) しかし足を踏み入れてみると分かりますが、実際には、ボリュームに気押されるような印象は受けません。それはひとえに、そのアイテムのひとつひとつ、Lab記事のひとつひとつに、Railwayfanさんという「人間」の体温を感じるから。無機質な物体の羅列ではなく、Railwayfanさんのお子さんをお一人お一人紹介いただいているような、そんな気分になってくるのです。 そして、前号のShirubuさんに続き、Railwayfanさんからも飛び出した、コレクション道の鉄の掟「掘り出し物は後悔してでも買え」これほどのコレクションをお持ちでもなお、 貴重なアイテムたちをたくさん逃してきました。 とおっしゃる。その、目の前を過ぎ去って行ってしまったアイテムたちのことをもまた、ひとつひとつ覚えていらっしゃるのだろうな、ということが伝わってきますよね。本ッ当ーーーーにRailwayfanさんファミリーに入れてもらったアイテムたちは幸せ者ですね!若干のホラー感(?)で始まった今号でしたが、Railwayfanさんのコレクション愛の力で、松山は無事おうちに帰り、幸せな気持ちで過ごしましたとさ。おーしーまいっ♪