ヘルパ 【1/500】エール・アフリック DC -10-30

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エール・アフリック
DC -10-30
レジ TU -TAN

マクドネル・ダグラス DC-10 は、アメリカの航空機メーカーマクドネル・ダグラス社(現・ボーイング)がアメリカン航空の要望を受けて開発したワイドボディの3発式ジェット旅客機。
主距離路線を想定した300席クラス機体で、3基のジェットエンジンは左右の主翼下に各1発、垂直尾翼基部に1発搭載しているのが特徴的。
中型ジェット機のDC-9に次いで開発計画が進められたこと、またダグラス社がマクドネル社と合併する前の1966年に開発を開始したため、機種名は"DC(Douglas Commercial)」"のままとなっている。
1970年に初飛行し、1971年8月に運航を開始し、1988年まで生産された。
DC-10のライバル機であった3発式ジェット旅客機であるロッキード社のL-1011 が、S字ダクトのエアインテークを採用することで第2エンジンを胴体後端の低い位置に配置していたことに対しDC-10ではダクトと一直線の配置で、垂直尾翼内(胴体上)に位置している。
このエンジン配置のため、垂直尾翼の構造材は単純な箱型ではなく、吸気ダクトとジェットエンジンを収める円筒形の空間に沿って、縦通材が左右に分かれて通されることになった。
シリーズの30型は1972年から生産が開始された長距離型で、最も多く生産された。エンジンはCF6-50C2を搭載。
この機体を所有していた航空会社の1社であるエール・アフリック航空は、コートジボワールのアビジャンを本拠地として1961年に設立され、存在していた多国籍航空会社である。
旧フランス領の諸国によって設立され、社名に"エール"とあるようにエール・フランス等のフランスの航空会社とも関係が深かったが1990年代の経営悪化により2002年に倒産。
ちなみに、エールフランス、アフリカの公的金融機関(西アフリカ諸国中央銀行や中部アフリカ諸国銀行など)、加盟11カ国の従業員の出資の下で、新エールアフリックが設立される予定らしい。
しかし、2002年9月に、コートジボワールの運輸大臣がモーリタニアなどの加盟国歴訪を始めた直後に、コートジボワールで内戦が勃発し、新エールアフリック設立は宙に浮いてしまっている。
現在は清算作業をつづけ、新エールアフリックの設立の計画を温存しており、最終的には新エールアフリックは旧エールアフリックの資産(不動産や資材など)とロゴマークを引き継ぐそうだ。

備考・尾翼黄ばみあり。

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