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異聞関ヶ原 家康最大の敗北
このゲームは慶長五年九月十五日に、関ヶ原を戦場として戦われた、家康対三成の天下分け目の決戦を再演しようとしたものです。史実の裏側に潜む偶然性、必然性を見つけだして、できるだけ忠実にゲームの形で再現しようとしているので、必ずしも常に東軍が勝つとは言えませんが、あの日、家康がどんな決断をくださなければならなかったのか、その時、三成は何をすべきだったのか、その立場に立たされた男の苦悩のいくらかは味わえることでしょう。
アド・テクノスが製作し、朝日出版社が発売した「シミュレーションゲーム・ブックス」の一作です。巻末に20ページほどのヒストリカルノート(歴史解説)があります。このシリーズは書籍形態のゲームとして試行錯誤の途上にあり、厚紙のコマやマップが本誌と同じに綴じられているため、コマやマップの切り離しに苦労し、また本誌も読みづらいという欠点があります。
国産のシミュレーションウォーゲームでは最も出版点数の多い「関ヶ原」の合戦ゲームの中で、たぶん唯一いわゆる参謀本部式初期配置を採用しないゲームです。小早川がとんでもない場所にいて、他の部隊の位置も相当に変わっています(異聞なので)。この「異聞」シナリオの他、参謀本部式初期配置の「史実」シナリオ、どちらに配置するのかランダムに決める「ランダム」シナリオもあります。
「シミュレーションゲーム・ブックス」の多くは「ゲームジャーナル誌」の付録ゲームとなっていますが、本作は2024年現在まだ再発売には至っておらず、再販が待たれます。
#関ヶ原 #どうした秀秋
ターンスケール: 1ターン=1時間
マップスケール: 1ヘクス=500メートル
ユニットスケール: 1コマ=1000人前後