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TITAN タイタン
ドラゴンが炎を吐き、ユニコーンが踏み潰し、ワーロックが稲妻を呼ぶ。巨大なサーペントが巻き付いて骨を砕き、ガーゴイルが金切り声を上げて上空から鈎爪で襲い掛かり、無敵のコロッサスは血の滴る戦斧を掲げる。この修羅場の中心には強大なタイタン2人が踏み止まって決戦の死闘を演じようとしている。生き残るのは1人だけだ。1人だけが『TITAN』の勝者となるのだ。
このゲームはアメリカのAvalon Hill社が1982年に発売した多人数ファンタジーゲームです。日本ではホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。ホビージャパンの和訳ルールは「完訳」を謳っていましたが、前文やデザイナーズノートの省かれていることが多く、これもデザイナーズノートの他、20.0章「エチケット」と21.0章「短縮版」が省かれていました。文字数の都合か文章の省略も多くて難儀したものです。ホビージャパン嫌いの芽生えだったかも。
カラフルなマスターボード上をサイコロの目だけ自分の軍団を進め、止まったマスの地形に従ってモンスターを召喚して軍団に加えます(最大7個まで)。地形に合った低級モンスターが複数あると一段上級のモンスターを召喚でき、進化樹の如くモンスターを強化していくのがポイントです。敵軍団と同じマスに止まると戦闘ボードでの戦いになります。
絶滅型の多人数ゲームで、移動がサイコロ任せのこともあり、プレイ時間は異常にかかります(しかも1人ずつ脱落していくのです)。普通に考えたらプレイの機会は少なそうですが、当時はアホのように繰り返し遊んでいました。仲間うちでは全員が買っていたし、誰の家に集まってもプレイできる状況でした。たいていは時間制限か、1人脱落したところで終わるような感じでしたが。
元は(たぶん)個人出版で1980年に発売されたゲームで、AH社に見初められて軍団コマなどが追加された形でメジャー発売されました。その後2008年にValley Games社からコンポーネントが全面的に改訂されて再発売されています。
#ドラゴン #コロッサス