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Soldier King
先の皇帝が世継をもうけずに身罷ると、四人の僭称者が深紅の玉座の継承に名乗りを挙げた。東からはアルカディア王ロナルフが、西からはハルワツカのゾグ王が、南からはブラヴァンスのレオナルドの大軍が、そして寒風吹き荒ぶ北からはルドウィッヒ王の屈強なアルゴジア兵が押し寄せて来た。四人の君主は帝国の肥沃な中核地で顔を合わせ、外交と陰謀と死との難解なダンスを始めたのであった。 これは1982年発売の古いゲームです。昔々GDW社のカタログで目にしてから気になっていたのですが入手の機会がなく、21世紀になってからようやくオークションで購入できました。開封済みとはいえ未使用の美品が1000円で投げ売り状態でした。 スペイン継承戦争からポーランド継承戦争、オーストリア継承戦争、七年戦争といった18世紀の軍人王の時代の外交と戦略を架空の大陸エスタヴィア帝国上で再現します。多人数ゲームらしく非常に簡単なルールながら歩兵、重騎兵、軽騎兵の特徴や練度、塹壕などを表すルールも含まれています。目的は敵勢力の殲滅ではなく、7つの選帝都市の過半数を確保して皇帝に選ばれることなので、終盤のダラつきも防がれます。 架空の世界とはいえ、王や将軍といったキャラクター要素もなく、魔法も存在しません。キャッチーなところは全然ないですね。 GDW社からはこれのシステムを応用した『House Divided』という南北戦争のゲームも発売されていました(うろ)。 #継承戦争 #架空世界 ターンスケール: 1ターン=1季節 マップスケール: ポイントトゥポイント制 ユニットスケール: 1コマ=10000~20000名
William H. Keith Jr. マルチP戦略級 架空の帝国における継承戦争 Frank Alan ChadwickSin Oga
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The Legend of ROBIN HOOD ロビンフッド
シャーウッドの森に棲む無法者ロビン・フッドの伝説は、文学史の中でも最も良く知られている物語の一つです。舞台は12世紀末のイギリス。この頃、国王リチャードは十字軍を率いて東方にあり、その間、貴族、聖職者らの暴政は人々に耐え難い苦痛をもたらしました。そして、土地を失った多くの者は日々のパンを得るためにアウトローにならざるを得ませんでした。 このゲームは、王に仕える森林警護士らのロビン・フッド追跡の場面から始まります。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームで、ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。元々はOperational Studies Group社が1979年に発売したもののライセンス生産版です。ルールなど基本的には変わりませんが、フォリオ版だったのが箱入りになって、マップがハードボードになったため、箱の中がいっぱいいっぱいで切り離したコマを収納するスペースがまったくないのは困りものです。 今風に言えば非対称戦のゲームなのですが、ロビン・フッドの物語に沿ったイベントやキャラクターのルールが用意されていて雰囲気を高めてくれます。それでもルールもコンポーネントもコンパクトで、短時間でエキサイティングなゲームを楽しめる傑作です。 #ロビン・フッド #ロビンフッド ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=兵士数人またはキャラクター1人
戦役級 AH BOOKSHELF GAMETTE 「ロビン・フッド」の伝説 Joe BisioSin Oga
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The Mystic Wood ミスティック・ウッド
『The Mystic Wood』は、地上界と天界の間のどこかにある不思議な森を舞台にした、2人~4人でプレイするファンタジーゲームです。各プレイヤーは騎士の1人となり、それぞれの使命を果たすべく「地上界の扉」から森に入ってマップカードの小道を進んでいきます。プレイヤーが使命を果たして、「魔法界の扉」を出たならば勝利となり、ゲームは終了します。 これはアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームです。元々は1980年にデザイナーのTerrence Donnellyが発表したもので、AH社の規格でのリメイク版です。日本ではホビージャパン社が輸入販売していましたが、和訳ルールは付属せず、「タクテクス誌」27号(1986年2月号)に掲載されました。 プレイヤーの冒険する「森」はマップカードを9段5列に並べて作ります。「地上界の扉」と「魔法界の扉」中間点の「塔」は場所が決まっていますが、その他は地上界カードと魔法界カードとに分けてランダムに裏返しで並べます。マップカードはかなり大きめで「森」を作ると90×75㎝の広さとなり、なかなかに場所をとるゲームです。裏返しのマップカードに入ると(道が繋がっていれば)マップカードを表にし、遭遇カードを引いてそれを解決します。 プレイヤーの分身となる騎士は様々な叙事詩や伝説の登場人物5人(ブリトマート、ギュイヨン、パーシバル、ジョージ、ローランド)で、協力し合うことも戦い合うこともできるようになっています。TRPGのイメージをうまくボードゲームに落とし込んでいる快作です。 プレイヤーのコマはプラスチック製のポーンが入っていますが、ミニチュアフィギュアを使うとより雰囲気が出ますね。 残念なことに「castle」のカードだけ黒の印刷が4㎜ほどずれています。プレイに支障があるほどではないですが、どの程度発生したエラーだったのでしょうか? #セミRPG #狂えるオルランド
Kenn Nishiuye アドベンチャー級 ファンタジー Terrence DonnellySin Oga
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TITAN タイタン
ドラゴンが炎を吐き、ユニコーンが踏み潰し、ワーロックが稲妻を呼ぶ。巨大なサーペントが巻き付いて骨を砕き、ガーゴイルが金切り声を上げて上空から鈎爪で襲い掛かり、無敵のコロッサスは血の滴る戦斧を掲げる。この修羅場の中心には強大なタイタン2人が踏み止まって決戦の死闘を演じようとしている。生き残るのは1人だけだ。1人だけが『TITAN』の勝者となるのだ。 このゲームはアメリカのAvalon Hill社が1982年に発売した多人数ファンタジーゲームです。日本ではホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。ホビージャパンの和訳ルールは「完訳」を謳っていましたが、前文やデザイナーズノートの省かれていることが多く、これもデザイナーズノートの他、20.0章「エチケット」と21.0章「短縮版」が省かれていました。文字数の都合か文章の省略も多くて難儀したものです。ホビージャパン嫌いの芽生えだったかも。 カラフルなマスターボード上をサイコロの目だけ自分の軍団を進め、止まったマスの地形に従ってモンスターを召喚して軍団に加えます(最大7個まで)。地形に合った低級モンスターが複数あると一段上級のモンスターを召喚でき、進化樹の如くモンスターを強化していくのがポイントです。敵軍団と同じマスに止まると戦闘ボードでの戦いになります。 絶滅型の多人数ゲームで、移動がサイコロ任せのこともあり、プレイ時間は異常にかかります(しかも1人ずつ脱落していくのです)。普通に考えたらプレイの機会は少なそうですが、当時はアホのように繰り返し遊んでいました。仲間うちでは全員が買っていたし、誰の家に集まってもプレイできる状況でした。たいていは時間制限か、1人脱落したところで終わるような感じでしたが。 元は(たぶん)個人出版で1980年に発売されたゲームで、AH社に見初められて軍団コマなどが追加された形でメジャー発売されました。その後2008年にValley Games社からコンポーネントが全面的に改訂されて再発売されています。 #ドラゴン #コロッサス
Kenn Nishiuye マルチP戦略級 BOOKCASE GAME ファンタジーSin Oga
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GRAV ARMOR
『GRAV ARMOR』は未来の装甲戦術を扱う2人用ゲームです。疾走する重力駆動車両、地面効果航空機、超音速戦闘機、軌道降下船、パワードスーツ歩兵の間の高速、高破壊力の戦闘を写実的にシミュレートします。分割構成型のマップは根本的に異なる種類の惑星(地球型、熔融、凍結あるいは無空)でシナリオをプレイする事を可能にします。 このゲームはアメリカのHeritage社が1982年に発売した、31世紀の銀河帝国における内戦の地上戦闘を扱ったシミュレーションゲームです。 新書判(というよりアメリカのペーパーバック判)のコンパクトサイズながら、設定に忠実な本格的シミュレーションウォーゲームです。 『GRAV ARMOR』の主力兵器は重力(または反重力)駆動の戦車・グラヴタンクです。重装甲・高火力を持ちながら地表を時速800㎞以上で滑走可能な超兵器です。帝国軍・反乱軍とも元は同じなので両軍の兵器に大きな違いはありませんが、軽量級から重量級まで、また搭載火器の種類によって登場機種は多岐にわたります。 マップは6分割タイプで、上下と左右はそれぞれどちら向きにも接続できます。シナリオにより様々に組み合わせ、地形もシナリオによって指定されます(青いところが海面になったり雪原になったり溶岩流になったりするわけです)。シナリオは対等戦力の遭遇戦から、要塞攻略戦、衛星軌道からの降下戦まで5本が収録されています。 兵器の性能インフレが凄まじく、スケールがとんでもないことになっていますが『Panzer Blitz』のSF版ですね。ユニットの数値もEW値と兵装の種類が加わっている他は『Panzer Blitz』と同じです。プレイのシーケンスは独特なものですが。 #グラヴタンク #パワードスーツ歩兵 ターンスケール: 1ターン=20~30分 マップスケール: 1ヘクス=50㎞(31マイル) ユニットスケール: 1コマ=1個中隊(車両10両または歩兵100名)
Bob Depew 戦術級 Dwarfstar Games 未来世界における陸上戦闘Sin Oga
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DEMONLORD
眠りの世紀が終わると、魔帝国は人間の地を征服せんと再び忌まわしき軍隊を送り出す。絶望的な戦士達は肥沃な谷を埋め尽くすゴブリンの大群に弓と盾で立ち向かう。魔法使いと僧侶は魔王の暗黒魔術に対抗する絶望的な試みへと共に招集される。しかし力のバランスは中立の王国が握っている。ドワーフの王、リュングの雲の大公、そして神秘的な古き者達は光の軍勢に加わるのか、それとも魔王の影に指揮された暗闇の軍勢と運命を共にするのであろうか... このゲームはアメリカのHeritage社が1981年に発売した、ファンタジー世界における軍事衝突を扱ったシミュレーションゲームです。本品は1982年製造の第二版です。 新書判(というよりアメリカのペーパーバック判)のコンパクトサイズでありながら、徒歩・騎馬・飛行の移動の違い、重装甲・軽装甲・無装甲の違い、野戦と攻城戦もある本格的なシミュレーションウォーゲームです。魔法や呪文、精霊や半神の召喚、中立種族との交渉などファンタジー要素も充実していて、ホビージャパン/AH/ケイオシウムの『Dragon Pass』に匹敵するファンタジーウォーゲームです。 マップの右下側が魔王の領地、左側が人間の領域で、中央部の森と上側の山地あたりに中立種族がいくつか存在します。ここで魔王軍と人間軍がお互いの首都を攻略しようと激闘を繰り広げるのです。 これが(和訳ルールも付いていないのに)駅ビル型商業施設のおもちゃ売り場にさらっと売られていたのだから変な時代だったものです。 コマにエラーがあるのと、コマの紙が薄くて使いにくいので、「ゲームジャーナル誌」の付録あたりで再販してはくれないものだろうか。 #魔王 #剣と魔法 ターンスケール: 1ターン=半週間 マップスケール: 1ヘクス=1リーグ(3~4マイル) ユニットスケール: 1コマ=軍勢500人(キャラクター有)
Charles Vess 戦役級 Dwarfstar Games ファンタジーSin Oga
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CONQUISTADOR
『CONQUISTADOR』は16世紀の新大陸アメリカでの探検や征服をテーマとした1~4人のプレイヤーで行うヒストリカルゲームで、16世紀の有名な探検家たちの雰囲気や技術などを再現することができます。ゲームの目的は(新発見などによって)富や土地や名声を貯めることにあります。 本品は1976年にSPI社が「Strategy & Tactics誌」#58の付録として発売したゲームの、Avalon Hill社によるライセンス版です。元々はプレイヤー3人までのゲームでしたが、4人までプレイ可能になった他、マップがハードボードに変わり、その他細かなルール変更があります。 プレイヤーはスペイン、ポルトガル、イギリス、フランスのいずれかを担当しますが、プレイ人数によって担当国はヒストリカルに決まっています。金銀財宝も発見の成果もヨーロッパに持ち帰らなければ価値がないので、出遅れた国はいきおい海賊行為に走ることになります(ヒストリカルです)。 大航海時代の探検・征服ゲームとしてはたぶん世界初であり、古典中の古典です。後発ゲームはすべてこれを参考にしているといっても過言ではないでしょう。しかしなにせ古いゲームなので(元々雑誌付録でもあるし)探索の結果にランダム要素はあるものの、地図自体は金鉱や帝国の場所を含めて確定しています。探検家の雰囲気の再現では後発ゲームに敵いません。 #大航海時代 #コンキスタドール ターンスケール: 1ターン=5年 マップスケール: 1ヘクス=およそ200㎞ ユニットスケール: 様々
Kenn Nishiuye マルチP戦略級 BOOKCASE GAME 大航海時代の探検と征服Sin Oga
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IDEON 伝説巨神イデオン
このゲームは、「伝説巨神イデオン」の宇宙空間における戦闘場面を再現したゲームです。対重機動メカ戦、さらに対戦闘機戦、それに加えて対艦戦を網羅したゲーム構成になっています。また、イデオンとソロシップの関わり合いもゲームに反映されています。 ツクダホビーのシミュレーションゲームで「ガンダム」以外のテーマの第1号です。「あの頃買えなかった(買わなかった)ものがオークションに出てるから買っちゃった」ゲームです。当時は仲間うちで持っている人がいたのでわざわざ買わなかったものです。地方なので「イデオン」の本放送は見ていませんが、映画は観に行きました。テレ東のアニメ伝説のはしりなんですかね。 同社の『NEWTYPE』とほぼ同じシステムで、艦船も同じスケールで組み込まれています。マルチシナリオ制でテレビ放送のストーリーに沿ったシナリオが8本収録されています。「イデオン」の再現なので、一部のシナリオを除いては「ゲームバランスなんか知ったこっちゃない」です。 このボックスアートも雰囲気があってお気に入りの一品です。 #イデオン #伝説巨神イデオン ターンスケール: 1ターン=不明 マップスケール: 1ヘクス=不明 ユニットスケール: 1コマ=1機、1隻
戦術級 SF series 「伝説巨神イデオン」における宇宙空間戦闘 岡田厚利Sin Oga
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WHITE BASE ホワイトベース
このゲームは『NEW TYPE』で欠けていた艦船や攻撃艇を追加する拡張キットです。 本品はツクダホビーが発売した『NEW TYPE』拡張キット『WHITE BASE』の初版です。ルール、ユニット、ボックスに誤りがあり、二刷以降はボックスアートを変更した第二版として販売されました。 艦船や突撃艇、要塞砲などを追加する拡張キットですが、特別ルール以外のルールは揃っているので単品でもプレイできます。劇場版のガンキャノンやコアブースター、小説版のリックドムやGⅢも入っているので単品でモビルスーツ戦も可能です。パイロットが圧倒的に足りませんが... 艦船は記録用紙を必要とするのでプレイの手間が激増します。シナリオが10本入っていますが、練習で1回やったくらいでほぼプレイしていません。 #ガンダム #ホワイトベース ターンスケール: 不明 マップスケール: 不明 ユニットスケール: 1コマ=1隻、1機
戦術級 GUNDAM Simulation Game / SF series 機動戦士ガンダムにおける宇宙戦闘 岡田厚利Sin Oga
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NEW TYPE ソロモン攻略戦
このゲームは、宇宙におけるモビルスーツ戦、モビルアーマー戦を扱ったシミュレーションゲームです。地上戦闘を扱った『JABRO』の姉妹版ともいうべきもので、ユニット構成はほとんど同じですが、ルールはよりリアルになるように工夫されています。 ツクダホビーが最初期に発売した「ガンダム」シミュレーションウォーゲームの三作目です。三作の中では難易度が最も高い設定になっていますが、『JABRO』と比べてもユニットに向きがあって旋回のための最小直進距離があるというルールだけがアップ点で、地形や高度もないので射線も簡単、シーケンスも単純で面倒くさい防御(臨機)射撃もないのでこちらの方が初心者向けです。 TV放送の本編での宇宙戦に登場したMS・MAはすべて収録されています(「ガンダム」なので機種は少ないですが)。シナリオは13本入っている他、『JABRO』用の追加ユニット(ギャンとゲルググ)とそれ用に「テキサスの攻防」シナリオも収録されています。 自分が初めて購入したシミュレーションウォーゲームなので思い出深いです。ボックスアートも好みですね。 #ガンダム #ニュータイプ ターンスケール: 不明 マップスケール: 不明 ユニットスケール: 1コマ=1機(武装コマ、パイロットも有)
戦術級 GUNDAM Simulation Game / SF series 機動戦士ガンダムにおけるモビルスーツ戦 岡田厚利Sin Oga
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戦闘メカ ザブングル
このゲームは「戦闘メカ ザブングル」における第1話から第2クール中盤くらいまでのストーリーを題材として再現したものです。入門用として、シミュレーションゲームというものを理解できるよう、移動と戦闘だけに重点を置き、わかりやすい内容になっています。 これは「ザブングル」の序盤を舞台とした複数プレイヤー用のゲームです。アイアンギア側とイノセント側で同人数の偶数人でのプレイが推奨されます。プレイヤー用コマのランドシップが8種類なのでそのくらいまでが無理なくプレイできます。 アイアンギア側とイノセント側とに分かれますが、違いは使用する戦闘カードだけで、敵味方の区別はありません(あるのかな?)。 初級ゲームは基本的にはすごろくで「敵」と同じマスに止まるかサイコロの指示で戦闘になります。カードは戦闘でしか使いません。上級ゲームも移動ルートが一定ではなく移動にガソリンが必要になる他は初級ゲームと大きく変わりません。ゴールへの到着順や戦闘によってブルーストーンを獲得し、最も多く獲得したプレイヤーが勝利です。 #戦闘メカ・ザブングル #アイアンギア ターンスケール: 不明 マップスケール: 不明 ユニットスケール: ランドシップ1隻のクルー
アドベンチャー級 SF series 「戦闘メカ ザブングル」の世界 岡田厚利Sin Oga
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RICHITHOFEN'S WAR リヒトホーフェン
『Richithofen's War』は、WWⅠ最高の撃墜王の一人―マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの視点から描かれています。彼が飛ばしたあるいは撃ち落とした航空機の機種ほとんどがゲームに含まれています。地上掃射、空中戦、気球破砕などのシナリオが入っており、世界最初の航空戦の様相を再現します。 このゲーム、初版は1972年と古く、本品は1982年の再印刷版です。株式会社ホビージャパンが和訳付きで輸入販売したものです。 古いものなので仕方ないとはいえ、ルールの構成が悪く、英文訳文とも読みづらいです。ルール自体は極めてシンプル、手番もプレイヤー毎で固定なので、記録用紙を使用するものの、複数機での空中戦も難しくありません。登場機種は34機種。シナリオはシチュエーションとして7種類(使用機種は様々)、キャンペーンゲームのルールもあります。 #レッドバロン #航空戦闘 ターンスケール: 1ターン=10秒 マップスケール: 1ヘクス=50メートル 1高度=50メートル ユニットスケール: 1コマ=1機
Flying Circus Aerodromeのスタッフ コンバット級 BOOKCASE GAME 航空戦WWⅠSin Oga
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関ヶ原 THE BATTLE OF SEKIGAHARA
慶長五年九月十五日、豊臣秀吉の死後二年にわたる抗争の末、東西両軍十五万余は美濃の国西端の小盆地「関ヶ原」で激突するに至った。 このゲームは、この合戦に至る過程のうち両軍が最初に本格的交戦に入った八月下旬から決戦までの約一ヶ月を描いたシナリオと、決戦直前の九月十日より始まるシナリオを含みます。 これはレックカンパニーが開発してエポック社が発売したゲームです。日本史上の合戦をテーマとした作戦・戦役級では国産初の商用シミュレーションウォーゲームでした。 両陣営の諸大名の戦意は様々に変化し、その動向は不確かで、与えた恩賞カードと情報カードによって去就が明らかになるという、非常に不確実性の高いシステムでした。合戦当時の関係者の疑心暗鬼を再現するゲームです。 この衝撃(ファーストインパクト)は大きく、数多ある関ヶ原戦役のゲームで各大名のレーティングは現在までこのゲームが基準になっています(史実準拠とは少し違う)。 後にサンセットゲームズ社からコンポーネントを改めて再販されており、2024年現在も販売中です。 #関ヶ原の戦い #徳川家康 ターンスケール: 1ターン=3日 マップスケール: 1ヘクス=十一町(約1200メートル) ユニットスケール: 1コマ=約1000~1500人
戦役級 ワールドウォーゲーム 日本戦国時代の合戦 黒田幸弘Sin Oga
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Wizards
非常に複雑なバックグラウンドを持ったエピックファンタジーのゲームです。ルールブックでも背景説明にほぼ2ページを要しています。 ゲームの目的は聖環の中心にいるリュクタルに六つの聖玉を届ける最初の者になることです。そのためには三つの魔術の秩序(オーダー)の一つに加入し、任務を果たして信頼を獲得し、オーダー内で昇級する必要があります。時間の余裕はありません。世界は危機に瀕しており、善行が十分でなければ島は次々と闇に飲まれてしまうのです。 Avalon Hill社が発売したファンタジー世界での個人の冒険を扱ったゲームです。『Magic Realm』とは違いプレイヤーは単なる冒険者ではなく、明確に世界を救う役割を与えられています。プレイヤー同士は競争相手ではありますが敵ではないのでプレイヤー間の直接的な戦いはありません。イベントなどによる妨害はありますが、むしろ協力し合う関係です。 マップは全面海のボード上に18枚の地形タイルを各プレイヤーが1枚ずつ好きなように置いて作ります。 一度プレイすればルールも難しくなく理解できるのですが、最初に口頭で説明するのがとにかく面倒でした。記録用紙に記入するのと、1ゲーム4時間ほどかかるのが難点でした。 #エピックファンタジー #セミロールプレイングゲーム ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=不明 ユニットスケール: 1コマ=1人
Coral Mosb アドベンチャー級 BOOKCASE GAME ファンタジーSin Oga
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1941
『1941』はドイツのソ連邦への侵攻を扱った作戦/戦略レベルのゲームである。侵攻のうちで最も重要な時期すなわち1941年の6月から12月までの時期をカバーしている。選択ルールを採用すればゲームは1942年の年初に行われたソ連軍の冬季大反攻をも行うことができる。 『1941』はアメリカのGDW社が発売しました。日本では株式会社ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。 非常にシンプルなゲームで、ソ連軍の補充ルールと戦闘結果表の3:1のEXが肝。ドイツがレニングラードとモスクワの両方を攻略するのは難しいがどちらかに集中すれば片方を攻略するのは難しくはないくらいのバランス。しかし地形効果がきつくてキエフが抜けなかったりもする。 2002年6月に国際通信社が「コマンド・マガジン日本版」45号の付録として『ロボジッツの戦い』と2in1で再販しました。また2022年にCompass Games社が『WWⅡ CAMPAIGNS: 1940 1941 1942』として3in1で再販しています。 #バルバロッサ作戦 #独ソ戦 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月 マップスケール: 1ヘクス=41マイル(65㎞) ユニットスケール: 1コマ=軍団~軍規模
Paul Richard Banner 作戦級 120シリーズ WWⅡ欧州東部戦線Sin Oga