金銀鉱石 (gold-silver ore) 龕付天正金鉱 #0537

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龕付天正金鉱(がんつきてんしょうきんこう)は伊豆市の指定文化財になっており、伊豆最古級の手掘りの坑道跡、精錬所跡の見学と含金石英鉱石の体験掘りが可能です。(1~3枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

龕附天正金鉱は、後北条氏の時代に武田金掘衆が掘った竪坑の下へ、1577年(天正5年)より横から斜坑を掘り進めたものではないかと考えられており、ほぼ当時のまま残されている伊豆最古級の手掘りの坑道跡です。当初代官彦坂元成により運営されていましたが、慶長年間(1596年~1615年)に江戸幕府金山奉行の大久保長安の支配となり、1606年(慶長11年)に最盛期を迎えました。山柿の大木が坑口にあり「柿木間歩」といわれた坑道は、全長100m、最奥部まで三十三間(約60m)あり、最奥に龕(がん=仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ)が祀られています。これは、坑夫が最奥部に金銀が多量に埋蔵する鉱脈を発見し、これ以上掘り進むと祟りがあると恐れ、掘り止めにあたって山の神を鎮めるための龕を彫って祀ったものとされ、全国的にもここだけで見つかっているもので、考古学者の軽部慈恩により「龕附天正金鉱」と名付けられました。

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