黄銅鉱 (Chalcopyrite) 遊泉寺鉱山 #0126

0

遊泉寺鉱山産のかなり古色を帯びた標本です。

遊泉寺鉱山は1775年(安永4年)に開山した古い銅鉱山で、1894年~1896年(明治27年~29年)には894トンの鉱石を生産したとされています。1902年(明治35年)に、吉田茂元首相の兄・竹内明太郎(日産自動車の前身の快進社を設立、早稲田大学理工学部を設立)が遊泉寺鉱山の近代的経営に乗り出し、小松〜遊泉寺 〜 鉱山口に鉱山軌道を敷設、小型溶鉱炉真吹法を採用し、大正初期の全盛期には従業員1,600人、家族たちを含めると約5,000人が暮らす鉱山町となりました。遊泉寺鉱山は1917年(大正6年)に竹内明太郎が鉱山で用いる自家用機械生産のため創設した小松鉄工所(後の小松製作所)に編入され、1920年(大正9年)に閉山しました。遊泉寺鉱山跡は「コマツ発祥の地」として知られています。

Default